カラシン科の熱帯魚には、「珍カラ」と呼ばれる珍しい品種のものが多く存在しています。
その中の一つに、面白いネーミングの「コギャル・テトラ」なるものがいるんですね。。。
なんでもこのコギャル・テトラ、唇が真っ赤に染まってまるで口紅を付けているように見えるという事、さらには、アイシャドーを付けたような青い目をしていることから、この名前が付けられているんですね。
なんともインパクトの強すぎる名前ですが、その美しさからマニアの中ではかなりの人気を誇る種でもあります。
ただ、「珍カラ」だけあって、流通量が非常に少ない希少種なので、購入できるタイミングがあれば、その時に手に入れないとなかなか入手できないかも!?
以下では、コギャル・テトラの飼育方法や導入時の注意点についてご説明していきます。
コギャル・テトラについて
コギャル・テトラは、ブラジルのタパジョス川に生息するカラシン科の熱帯魚です。
唇が真っ赤に染まり、目が青く輝くことから、別名に「レッドリップブルーアイ・テトラ」と言う名前を持ち、普通にこっちの名前でいんじゃないかって思いますが、唇の赤は口紅を、目の青い輝きはアイシャドーを連想することから「コギャル・テトラ」という名前で流通しています。
絶対に日本人の誰かが、面白半分で付けたネーミングですよね(笑
まあ、でも、特徴をそのまま英名にするのではなく、まさかのコギャルに例えるとは、インパクト絶大で覚えやすいですから、このネーミングセンスはさすが!と言ったところです。。。
ただ、、、さすがにコギャルって、今は死語ですよね??(汗
目と口にばかり気を取られそうな熱帯魚ですが、体色にはイエローとかパープルなど、数種類のバリエーションがあることで知られています。
とはいえ、目と口だけで美しい色彩が楽しめるという点でいえば、ある意味、本当の珍カラと言うべき存在なのかもしれませんね。。。
コギャル・テトラの飼育データ
- 体長:6cm
- 水温:22℃~28℃
- 水質:弱酸性~中性
- 寿命:-
- 参考価格:1匹あたり4000円前後
コギャル・テトラは、体長が最大で6cmほどの小型の熱帯魚です。
気性の荒い面を見せるので混泳には注意が必要です。
特にヒレの長いグッピーなどは、ヒレをかじられてボロボロにされることもあるようなので、泳ぎの得意ではない種との混泳は適していないといえます。
逆に動きが素早いカラシン科との相性は良く問題なく混泳が出来るといいます。
また、コギャル・テトラよりも一回り以上大きな熱帯魚であれば、攻撃することもなく上手く混泳が出来る場合がほとんどです。
水質にはそれほど敏感な種ではなく、むしろ丈夫な熱帯魚なので、初心者でも簡単に飼うことが出来るでしょう!
水質は弱酸性を好む熱帯魚なので、水草レイアウトに良く用いられるソイルを使用すれば、水質を強制的に弱酸性の軟水に傾けて、それを保つ効果があるので、さらに飼いやすくなるのでオススメです。
また、ソイルの中に溜まってしまった汚れを簡単に吸い出すことが出来る「プロホース」があれば、常に低床を綺麗に保つことが出来るので、これは持っておいて絶対に損はないアイテムですよ!
草食性が強いので柔らかい水草は注意!
コギャル・テトラは、草食性が強く、水槽内で育成している水草を食べることがあります。
特に、柔らかい葉や、新芽部分を食害してボロボロにしてしまうことが結構あるそうなので、コギャル・テトラを飼育する水槽で使用する水草は、葉の硬いタイプをチョイスした方が無難と言えます。
葉の硬い水草といえば、アヌビアス・ナナやミクロソリウムなんかが、あまりにも有名です。
アヌビアス・ナナや、ミクロソリウムは、流木や石などに根を活着させることが出来るので、何かとレイアウトに取り入れやすい魅力的な水草です!
コギャル・テトラの餌について
コギャル・テトラは、導入してすぐに人工飼料を食べてくれることがほとんどなので、餌付けに苦労するといったことは無いはずです。
なので、基本的にメインは人工飼料onlyで十分です。
ネオンテトラやカージナルテトラより、一回り大きくなる熱帯魚なので、たまには栄養価の高い冷凍アカムシなんかを食べさせてあげるのもいいかもしれませんね。
さいごに
昔懐かしき響きのある、面白いネーミングを持つコギャル・テトラは、赤い口紅を塗ったような唇、そして青いアイシャドーをしているかのような目が美しい熱帯魚なんですね。
顔の部分だけの色彩で十分楽しめる、まさに「珍カラ」!
流通量が少なく、高価であるため、なかなか複数匹を群泳させるというのは難しい種ではありますが、是非とも自宅の水槽内で、この美しい唇と目をじっくり観察してみたいものですよね。