アクアリウムの天敵であるコケを綺麗に食べてくれる生体では、エビ系やオトシン、プレコといった種類がいます。
コケ取りを目的として導入すると、瞬く間に綺麗にしてくれるんですよね。
ただ、「コケ=餌」なので、それが尽きたら熱帯魚と同じように餌を投入してやらなくてはいけません。
もちろん、こういった生体用専用の餌もショップで簡単に手に入ります。
ですが、少し注意することがあるんですね。
という訳で、そんなコケ取り生体に餌を与える時の注意を、下記に書いていこうと思います。
コケ取り生体の代表的存在
ヤマトヌマエビ
コケ取りといえばヤマトヌマエビが最もポピュラーな存在ではないでしょうか。
常に何かを”つまんで”口に放り込む姿が、見ていてとても愛嬌があります。
いつも何かを食べているので、あまり餌の心配はいりませんが、数が多い水槽では定期的に与えるのが望ましいといえます。
オトシン系
オトシン・クルスや、オトシン・ネグロといった「オトシン系」も定番中の定番。
立ち上げ当初に、どうしても発生してしまう茶色いコケを好んで食べれくれることで知られます。
個体差もありますが、コケ以外の餌を”餌として認識するまで”は、一切くちにしないことも多いので、餌付けが難しかったりするんですね。
そして、他の餌を食べだすと、次第にコケを食べなくなる個体も出てくるときがあります。
少ない数なら、餌をあまり気にしなくてもいいかもしれませんが、複数匹を導入するときは、オトシンの場合は人工飼料での餌付けをしないと餓死する危険性があるんですね。
ヤマトヌマエビとオトシン系の混泳水槽での餌付け
オトシン系に与える餌としては、画像のようなタブレットタイプがあります。
水槽にオトシン系だけを飼っている場合は、こういったタイプの餌を気軽に与えてもいいのですが、ヤマトヌマエビとの混泳水槽ではちょっと問題があるんですね。
ヤマトヌマエビのような体長が大きくなるエビだと、小さいタブレットを抱えたまま物陰に隠れて餌を独占してしまうんですね。
1個食べつくすのにかなりの時間がかかるようです。
基本的に人工飼料は2~3分以内に食べつくす量を与えるのが望ましく、エビに餌を抱えられたままだとかなりの時間、水槽内に放置している状態と同じになってしまいます。
これだと水質の悪化に繋がるんですね。
エビは餌を投入したと同時にすぐさま反応して、タブレットの餌を取りに来ます。
しかしオトシンは張り付いたまま動かず。。。
タブレットタイプの餌を1個だけ投入すると、エビ同士で激しい争奪戦が見られます。
これはこれで面白いかも。。。
このように、ヤマトヌマエビのように大きなエビが抱えられるくらいの餌を与えようとするときは、多少細かくしてすぐに食べられるよう工夫する必要が出てきます。
それか、タブレット以外の餌を固定して与える方法は効果的です。
餌やりのまとめ
大型のエビやオトシン系、プレコといった種類に餌を与えるときは、いろいろと工夫して与える必要性が出てきそうですね。
他にも砂利の中を掃除してくれるコリドラス系にも同じことが言えます。
ヤマトヌマエビはコケ取り能力が非常に高く優秀ですが、雑食で何でもあるだけ食べる生き物なので、こういった面ではちょっと厄介だったりするんですよね。。。
僕はヤマトヌマエビとオトシン系を同じ水槽で飼っていますが、小さいタブレットタイプはエビが持って行ってしまうので使用しません。
この場合は、エビが持っていけない餌を選んで与える必要性が出てきます。
エビが持ち逃げできない大きい餌を投入したり、餌を固定して動かないような工夫を施して、生体全部に餌が行きわたるようにしましょう。