マリンアクアリウムで飼育できるシュリンプで、体色は真っ赤な色をして、足の部分だけ真っ白というユニークな色彩を持つ「ホワイトソックスシュリンプ」がいます。
淡水魚水槽でエビ類は、水草に発生する細かなコケ掃除屋さんとして活躍してくれますが、このホワイトソックスシュリンプは、なんと水槽内に発生する寄生虫を駆除するクリーナー、そして海水魚の体表にくっ付いている寄生虫すら捕食して除去し、魚を健康に保つために一役買う、なんとも心強い存在となってくれるんですね。
そして、何よりもホワイトソックスシュリンプは色彩が美しすぎるということで非常に人気の高い存在でもあります。
まるで最高級の赤珊瑚のような色合いで、派手な種類の多い海水魚の水槽には本当によく映えて、いつまでも見ていられそうです(笑
ここでは、ホワイトソックスシュリンプの飼育方法や導入時の注意点についてご説明していきますね!
目次
ホワイトソックスシュリンプについて
ホワイトソックスシュリンプは、西部太平洋~インド洋に広く生息するエビで、名前の通り白い靴下(ソックス)を履いているかのような独特な色彩があまりにも特徴的です。
色彩は、非常に濃い赤、、、もはや真紅とも言うべきカラーで、海の宝石とも称される超高級の赤珊瑚と同じような色合いでもあるんですね。
まさに、マリンアクアリウム界の生きた宝石というべき存在ですね!
ただ美しいだけじゃなく、ホワイトソックスシュリンプは、「クリーナーシュリンプ」とも呼ばれ、海水魚の体表に付着する寄生虫を捕食する性質があるんですね。
ドクターフィッシュのエビバージョン・・・、ドクターシュリンプですね(笑
海水魚たちは、このエビが寄生虫を食べてくれる存在だと本能的に認識や理解をしていると考えられており、このエビを食べてしまうことが無いのだといいます。
あの気性の荒さで有名な、ルリスズメダイですら攻撃することはないですから。。。
それどころか、ジッとして身を任せ、体の隅々まで掃除してもらっている海水魚の姿は非常に見ものです。
時には、口を開けて中まで掃除してもらっている姿まで見られることもあります(笑
ホワイトソックスシュリンプは餌を得られる代わりに、海水魚は体表を綺麗にしてもらえる、そうやって互いにwinwinの関係が出来ているという事なんですね!
ホワイトソックスシュリンプの飼育データ
- 体長:最大8cmほど
- 水温:20℃~25℃
- 寿命:3年前後
- 参考価格:1匹あたり2500円前後
ホワイトソックスシュリンプは、体長が最大で8cmほどと、やや大きくなるエビです。
大きくて真っ赤なホワイトソックスシュリンプは、本当に見ごたえがあり、水槽のどこにいても目立ちます。
ホワイトソックスシュリンプを、クリーナーシュリンプと認識している海水魚は多いので、基本的に混泳可能ですが(むしろ海水魚と混泳させてこそ面白い!)、エビ甲殻類を大好物とする一部のゴンベやベラの仲間には注意しなくてはいけない種も存在します。
念のため導入前に、混泳しても大丈夫かどうかショップの店員に聞いてみたり、ネットで情報を集めるなど下調べをしておいた方が安全ですね。
ホワイトソックスシュリンプ自体は、すごく丈夫ですので飼育はとても簡単です。
サンゴを捕食したりボロボロにしてしまうような害は一切ありませんので、サンゴを育成している水槽でも安心して導入できます。
水質の変化に敏感な面があるので注意が必要!
ホワイトソックスシュリンプのようなエビ類全般にいえることなのですが、水質の変化に弱い面があります。
特に、水質が急変が原因で、体調を崩したり、死なせてしまうことも少なくありません。
水質が急変する可能性があるところと言えば、購入してきて自分の水槽に入れる時ですね。
購入してきた袋詰めの海水と、自宅水槽の海水の水質が全く同じという事は少なく、いきなりドボンと入れてしまうとショック症状を起こして死んでしまうこともあるんですね。
なので、導入前には確実に「水合わせ」を行ってから水槽内に入れるようにしましょう。
また、エビは薬品にもかなり弱いことで有名です。
例えば、海水魚が病気にかかって、それを治療するための魚病薬を使用する場合も注意が必要なんですね。
海水魚には問題なく耐えれても、エビ類では魚病薬の成分が逆に有害な場合も多々あります。
魚が病気に掛かった場合は、治療用の別水槽を用意、つまり隔離して治療を行うようにするといいでしょう。
脱皮を妨げられないような場所の確保を!
ホワイトソックスシュリンプは、水槽内で脱皮をします。
初心者の方は、「あ・・・エビが死んでる(泣」と思う方も多いかもしれませんが、よく見ると実は脱皮しただけだった・・・みたいな話はよく聞きます。。。
ただ、脱皮するとき、や脱皮直後って、かなり無防備になる時でもあるんですね。
他の生体に脱皮を邪魔されて、脱皮が失敗すると死んでしまうことがあるので注意しなくてはいけないんですね。。。
なので、ライブロックなどを用いて隠れる場所を多く作ったレイアウトにしてあげると、邪魔される危険性も無くなり、安心して飼育が出来るようになります。
ちなみに・・・脱皮した抜け殻は、そのまま放置しておくと水質悪化の原因になるので、見つけ次第に取り除くようにしましょう!
ホワイトソックスシュリンプは結構脱皮頻度が多く、僕が飼育していた時は1カ月に2,3回ほど脱皮していたように記憶しております。。。
ホワイトソックスシュリンプの餌について
餌は人工飼料や冷凍飼料、基本的に何でも食べる雑食性のエビです。
エビ類は食べる速度が遅く、大きな餌を与えると、それを抱えて物陰に隠れてしまうので、あまりに大きな餌を与えてしまうと水質悪化の恐れがあります。
餌の種類は何でもよく、海水魚に与えている餌をそのままホワイトソックスシュリンプに与えるのでもOKですし、他にエビ専用の餌を飼ってきて与えるのもいいですね。
まあ、あまり大きすぎないサイズの餌ならなんでも大丈夫です!
ホワイトソックスシュリンプは、基本的に水面に上がって来ることは少なく、低層を這うようにしているので、どうしても中層~上層を泳ぐ熱帯魚に餌を食べられてしまって、低層に餌を届けられない時もあります。
その時は、餌をピンセットで挟んで直接エビに与えたり、プロホースの一部を使って届ける方法も有効です。
さいごに
海水魚の体表についた汚れや寄生虫を除去して綺麗にしてくれる習性を持つエビ、、、そして魚たちはその習性を知っているだなんで、なんだか生命の神秘を感じるような存在だと思いませんか!?
体色は赤珊瑚のように真っ赤で美しく、真っ白にソックスを履いたような白足が色のアクセントとなって本当に綺麗なエビです。
ホワイトソックスシュリンプが、海水魚の体表を綺麗に(クリーナー)している姿を自宅水槽で見られるのですから、絶対に一度は見なくてはいけない光景ですよね!?
ドクターシュリンプとして活躍してくれるエビですが、綺麗な色合いから低層に鮮やかさが欲しいという方、真っ赤な生体が欲しいという方にも是非、ホワイトソックスシュリンプはオススメです!