熱帯魚を飼育する時にまず必要となる「水槽」ですが、水槽には様々な大きさ(幅)のものがあり、例えば同じ60cm水槽であっても、奥行や高さが異なったりと、それらも全て含めるとかなりの種類が存在することになります。
その中でも、一般的に大量生産されている水槽を「規格水槽」なんて呼び方をします。
水槽の大きさが異なれば、容量もかなり異なってくるので、入る水量が違ってきます。
ここでは、規格水槽や、他の種類の水槽の「水量」についてご説明していきたいと思います。
水槽の種類と水量について
水槽のサイズといっても、実はサイズ(幅)は同じでも高さや奥行が違うタイプがあるんですね。
それらを全て含めると水槽には以下の種類が存在します。
- 規格水槽
- キューブ型水槽
- ワイド型水槽
- オーダー水槽
今日では、わざわざ水槽をオーダーしなくても、実に多くの種類の水槽が出回っています。
以下では「規格水槽」、「キューブ型水槽」、「ワイド型水槽」にサイズと水量を詳しくご説明していきますね。
規格水槽のサイズと水量の早見表
それでは、まずは一般的に多く出回っている「規格水槽」のサイズと水量を見ていきましょう。
規格水槽とは、大量生産されている寸法で、熱帯魚用品を売っているショップではどこにでも置いてあるタイプの水槽になります。
規格水槽のサイズ | 全サイズ(幅)×(奥行)×(高さ) | 水量 |
30cm水槽 | 30cm(幅)×18cm(奥行)×24cm(高さ) | 12.96ℓ |
45cm水槽 | 45cm(幅)×24cm(奥行)×30cm(高さ) | 32.4ℓ |
60cm水槽 | 60cm(幅)×30cm(奥行)×36cm(高さ) | 64.8ℓ |
90cm水槽 | 90cm(幅)×45cm(奥行)×45cm(高さ) | 182.25ℓ |
120cm水槽 | 120cm(幅)×45cm(奥行)×45cm(高さ) | 243ℓ |
※水量の計算式:30cm水槽を例に2通り、計算しやすい方で!
①幅0.3×奥行0.18×高さ0.24×1000=12.96ℓ
②幅30×奥行18×高さ24÷1000=12.96ℓ
30cm~60cm規格水槽では、サイズ(幅)が15cmほど増えるだけで水量が実に倍くらい変わってきます。
60cm規格水槽と、90cm規格水槽では、水量は3倍ほど変わってきますので、少し幅が増えるだけで入る水量がかなり変わってくることが分かりますね。
キューブ型水槽のサイズと水量の早見表
キューブ型水槽は、名前の通りサイコロのように正方形をした水槽です。
幅と同じだけの奥行と高さがあるので、サイズに対して水量が多く、観賞価値が高いのが特徴的です。
キューブ水槽のサイズ | 全サイズ(幅)×(奥行)×(高さ) | 水量 |
30cm水槽 | 30cm(幅)×30cm(奥行)×30cm(高さ) | 27ℓ |
45cm水槽 | 45cm(幅)×45cm(奥行)×45cm(高さ) | 91.12ℓ |
60cm水槽 | 60cm(幅)×60cm(奥行)×60cm(高さ) | 216ℓ |
同サイズ(幅)の規格水槽と比べてみると、圧倒的にキューブ型水槽の方が水量が多いのは一目瞭然ですよね。
水量が多いと、水質悪化が遅く熱帯魚飼育が楽になったり、自由なレイアウト、多くの生体を飼育できるというメリットがありますが、60cmキューブだと奥行も結構あるので置き場所の確保にちょっと気を使わなくてはいけませんね。。。
ワイド型水槽のサイズと水量の早見表
ワイド型水槽は、横幅がびろ~んと長く、奥行と高さが同じ長さの水槽となっています。
水槽自体がスマートでスッキリした見た目なので、部屋に置くと良きインテリアとしても活躍してくれそうです。
ワイド水槽のサイズ | 全サイズ(幅)×(奥行)×(高さ) | 水量 |
30cm水槽 | 30cm(幅)×24cm(奥行)×24cm(高さ) | 17.28ℓ |
45cm水槽 | 45cm(幅)×30cm(奥行)×30cm(高さ) | 40.5ℓ |
60cm水槽 | 60cm(幅)×45cm(奥行)×45cm(高さ) | 121.5ℓ |
ワイド水槽は、スマートな見た目と抜群のインテリア性に加え、水量も多く入るので熱帯魚を飼育する上でお勧めの水槽です。
色々あるけど「どのサイズ」がオススメなのか?
これだけ多くの種類があると、どのサイズにすればいいか迷ってしまいそうですね。
まあ、これは飼育する熱帯魚だったり、育成する水草、導入する数によっても変わってくると思いますが、ほとんどの場合は大量に出回っている「規格水槽」から選ぶ人が多いかと思います。
熱帯魚を多く飼育したい場合は最低でも45cm~60cmはあった方が良いと思いますし、少ない数の魚を飼育する場合は小さい種類でも大丈夫な場合が多いです。
規格水槽以外でお勧めのサイズはというと、、、
僕が実際に使用した経験上で言うと、断然「60cmのワイド水槽=60cm(幅)×45cm(奥行)×45cm(高さ)」です!
規格水槽だと、もうちょっと奥行があったらいいのになぁ・・・とか思っていたのですが、そんな悩みを解消してくれる水槽なんですね。
例えば、水草レイアウトを作るとして、前景用の水草~後景用の水草を使用して上手く作ろうと思うと、規格水槽では慣れた人じゃないと綺麗なレイアウトを作るのが難しかったりします。
また、奥行があることで空間に余裕を持たせ、レイアウトに流木や水草を沢山入れても観賞価値が下がりにくいのもメリットといえます。
小さい水槽であれば、「30cmキューブ型=30cm(幅)×30cm(奥行)×30cm(高さ)」、「45cmキューブ型=45cm(幅)×45cm(奥行)×45cm(高さ)」もお勧めです。
昔は、規格水槽以外の水槽だと「水槽台」が売られていなくて、オーダーする必要があったのですが、今ではほとんどのサイズの水槽台が出回っているので、気軽に導入できるようになっています。
初めから本格的にアクアリウムを始めたいという方は、、、
- 30cmキューブ型=30cm(幅)×30cm(奥行)×30cm(高さ)
- 45cmキューブ型=45cm(幅)×45cm(奥行)×45cm(高さ)
- 60cmのワイド水槽=60cm(幅)×45cm(奥行)×45cm(高さ)
上記の水槽サイズあたりから始めてみるのもいいかもしれません。
一度使用すると、恐らく規格水槽は使用できなくなるほど使い勝手がいいのが実感できるはずです。