長くアクアリウムをやっていると、水槽に白い「水アカ」が付着してきますよね。
長くとは言っても、多少の水アカは数週間も経てば、水面部分のラインに付着しやすいです。
水槽に限らず、ガラスやビン類などには、同じような白っぽい水アカが付着しているのを色んな場所で見ることがあるかと思います。
これは、水を扱う場所では発生するのは当たり前のことなんですが、何でも見た目が悪くなってしまいますよね。
特に、付着したまま放置しておくと、落ちにくく、より強力な水アカとなるので、水槽ではコケ同様に初期段階で取り除くのがベストです。
では、この水アカについてのご説明と、掃除方法も併せて書いていきたいと思います。
水アカについて
水槽面に白っぽくなって出現するこの「水アカ」。。。
「いったいコイツはどこからやってくるのか?」。。。そう思う人もいるのではないでしょうか。
この水アカの正体はといいますと、、、水道水に含まれるカルシウム成分が水槽面に付着し、乾燥することで白っぽくなって現れるんですね。
良く、ガラス面についた水アカを「炭酸カルシウム」と呼びますが、まさにソレと同じです。
カルシウム成分といえば、アクアリウムで使用する砂利やレイアウトに用いる石から溶け出すものがあり、それらも水アカの発生原因だと言えるでしょう。
発生しやすい場所
水槽で良く発生する場所といえば、ちょうど水のラインとなっているところや、エアレーションでブクブクしていて、水が弾け飛んで付着した場所なんかがほとんどです。
水かさ部分は水が蒸発して水位が下がると、もともと水のあった場所のカルシウム成分がガラス面で乾燥して白っぽい水アカとなって姿を現します。
エアレーションで水が弾け飛んだ部分も同じで、付着した水が乾燥することで水アカとなるんですね。
触ってみると、ザラザラとした感触があり、長く放置するとなかなか取れないほど、ガッツリと付着するんですね。
その為、初期段階にマメに掃除するのが望ましいです。
初期段階は掃除が超ラクに出来ます!
水アカ掃除といえば、激落ち君こと「メラミンスポンジ」が大活躍します。
初期段階では、専用の道具とか、カルシウム成分を溶かすようなアイテムは一切必要なく、100均で売っているこのスポンジのみで解決します。
スポンジに水を含ませて軽く擦るだけで、ピッカピカの超綺麗になるんです。
魚を飼育した状態でそのまま掃除出来ることから、大した労力でもないので、水アカが気になってきたらマメに掃除するようにしていれば、常に綺麗な水槽を維持できます。
換水時のついでに行うのもいいかもしれませんね。
長期間放置した水アカは取れずらい
長期間放置して真っ白でガッツリ付着している水アカは、かなり頑固です。
メラミンスポンジでも対応できない場合は、酸性の強い食酢やクエン酸を持って撃退します。
カルシウム成分というのはアルカリ性なので、その反対の酸性をぶつけることで比較的簡単に落とすことが出来ます。
ただし、これの方法を使用するときは注意が必要です。
倉庫から水槽を引っ張り出してきて、まだセットしていないのであれば気軽に行えるのですが、既に熱帯魚を飼育している水槽では、酢が水槽内に入らないようにしなくてはいけません。
熱帯魚を既に飼育している水槽で行う場合は、換水時に行うのがいいでしょう。
まず、水をバケツに吸い出して水位を下げれば、水アカ部分と水位に差が出来るので、誤って水槽水に酢を入れてしまうというリスクを無くせます。
水アカを掃除するときは、メラミンスポンジに食酢やクエンさんを染み込ませて、それを水アカ部分を擦るようにします。
頑固で落ちない場合は、水アカ部分に食酢やクエン酸を薄く塗るようにして数時間放置すると落ちやすくなります。
落ちたのを確認したら水拭きをして綺麗にふき取ると完璧です!
アクリル製水槽は要注意!
水槽にはガラス水槽とアクリル水槽があり、アクリス水槽で食酢を使った方法は注意が必要です。
というのも、食酢にはアルコール成分が入っている場合があり、アクリル水槽は化学反応を起こしてヒビや割れの原因になるということが報告されています。
そこまでリスクではないという声もあるのですが、大切な水槽ですから一応リスクが少しでもあるものは避けた方が無難という考えで、食酢は使用しない方がいいかと。。。
クエン酸は、でんぷん由来の成分であるものは問題なく使用できます。
もし、アクリル水槽で頑固な水アカを落とす場合は、クエン酸を用いるようにしましょう。
まあ、一番は初期段階のうちにスポンジ1個で綺麗にしてしまうことですね。
あと、、、アクリル性は傷が付きやすいので、間違っても硬いタワシなどでゴシゴシ擦るのはNGです。
水アカを落とすアイテムは、アクアリウム用品よりも、キッチン用の品の中から探した方が充実しているかもしれません。
水アカを綺麗にするスポンジもありますし、他にもいろんな商品があるので、便利な道具を1個でも揃えておくといいかもしれませんね。