熱帯魚を飼育している、ちゃんと餌を食べているように見えるにも関わらず、日々痩せ細ってしまう個体が出てくることがあります。
これは、メダカや金魚、小型カラシンなど、比較的「小さい」種類に多く見られることが多いんですね。
中には、お腹がベッコリと凹んだようになり、弱々しく泳いでいることも少なからず見受けられます。
ここで疑問に思うのは、「餌を食べているはずなのに何で・・・」と思うはずです。。。
「何かの病気かな??」と、なにか疾患に侵されていることも疑ってしまいますよね(汗
厄介なのが、一度「痩せ細った個体」は、なかなか元に戻らないという事もあるので、痩せすぎには注意が必要なんですね。
ここでは、熱帯魚が痩せてしまう原因について思うことをかいていこうと思います!
熱帯魚の激ヤセの危険性
餌を食べすぎべパンパンに太っているのも問題ですが、逆に痩せている個体にも注意しなくてはいけません。
特に、ベッコリとお腹がへこんでいるのは生命に関わる段階まで痩せ細っている場合がほとんどです。
この時に焦って餌を与えても、なかなか元に戻らずに、死なせてしまうという事も少なくないので、日々の観察から痩せている個体がいないかをよくチェックする必要があるといえます。
熱帯魚が痩せてしまう理由には、いくつかの原因が考えられます。
- 単純に餌が行きわたっていない
- 環境がマッチしていない
- 病気にかかっている
上記のことを、下記で詳しくご説明していきますね。
餌が行きわたっていない(餌問題)
熱帯魚は、導入直後にバクバク餌を食べるものもいれば、しばらく経ってから餌を食べ始めるものも存在します。
とはいっても、2日~3日くらいもあれば飼育水槽に落ち着く(慣れる)はずなので、そのくらいには餌を食べることがほとんどです。
例えば、小型カラシンのように群泳させて楽しむような種類を複数匹導入したとして、中にはすぐに餌を食べる個体と、慣れるまでなかなか食べない個体が出てきたとします。
なかなか餌を食べないような個体は、憶病ですぐに物陰に隠れることも多いんですね。。。
そうなれば、餌を与えても少量orほとんど食べられないケースも考えられます。
つまり、餌が行きわたらないってことですね。
基本的に小型の熱帯魚にはハイブリッドな種類が多いので、数週間”断食”しても問題ないものも多いです。
が、餌を摂取できなければ、同時期に導入した同種同士との個体差が開いてしまい、小さい個体は弱く、さらに餌の補給がままならないことがあるので、やはり全体的に餌が行きわたるよう工夫する必要があるといえます。
万一、お腹が凹むほど痩せる場合は、隔離して個別に餌を補給できる環境を一時的に作ってあげるのが望ましいです。
環境がマッチしていない(水質などの問題)
熱帯魚には適正な水質(弱酸性とか中性とか、、、弱アルカリ性など)があります。
良く、購入してきた熱帯魚を自宅水槽に移す前に「水合わせ」をするのが基本といわれますが、この水合わせは水温、特に水質をショップで飼育されていた水槽の水(つまり袋のなかの水)と合わせる作業になります。
これをしないで、いきなりドボンと熱帯魚を入れてしまうと、水温の急変かによる病気の発症や、pHショックという症状を引き起こし、死に至る場合もあります。
人で例えるなら、、、暖かい場所から、いきなり寒い場所へ移動すると風邪を引きやすくなる。。。
ちょうどそんな感じですが、熱帯魚は水に依存する生き物ですので、人よりも水温とか水質にはかなりシビアなんですね。
実際に、水質が合わないと熱帯魚が痩せ細ってしまうことがあるんですね。
水槽と言う限られた空間では、水質が合わないからといっても、どこか移動することもできませんし、、、どうすることも出来ないんですよね。
これにより、ストレスがかかり、当然ですが水質が合わない環境では体調不良を引き起こします。
熱帯魚が突然死んでしまう原因でも、この水質が合っていないという理由はかなり多いです。
導入直後に熱帯魚が痩せてしまうのは、もしかしたら水質が合っていない可能性もあるので、その場合はpH値をチェックしてみるといいですよ!
ペーハー値の計測は、理科の実験で使ったリトマス紙でもいいですが、現代のテクノロジーを駆使したデジタル版が超オススメです!
色で判断するのではなく、「数値」として表示してくれる優れものです!
ペーハーと同時に、他の水質を調べることが出来る専用キッドも、なんだか理科の実験みたいで面白いですよ!
病気にかかっている
熱帯魚は病気にかかって痩せることは多々あります。
小型熱帯魚に多い白点病では、体表に白い斑点が現れるので目視で確認できますが、ウイルス性による感染症はなかなか発見できないことがあります。
ちなみに、感染症にかかっている個体は痩せることが多いので、元気に泳いでいるように見えても、後に病気を発症することがあります。
また、そもそも病気にかかってしまう理由としては水質悪化を疑わなくてはいけません。
どんな物質が溶け込もうと、人の目に水は「透明」にしか見えませんが、実は熱帯魚にとって有害なアンモニアや亜硝酸の濃度が高い場合があります。
これらの物質の濃度が高い原因は、濾過が上手く効いていないからなんですね。
濾過がしっかりと効いている水槽では、バクテリアによる生物濾過によって、こられ物質を他の物質へと変換されるので、そこまで濃度が高くなるという事がないんです。
病気にかからない水質作りには、フィルター選びや濾過能力が重要で、自分の水槽に合ったものを見極める必要があります。
痩せ細った個体に「アカムシ」を!
熱帯魚のお腹が凹んで痩せてしまった場合、特に栄養価の高い餌を与えることで元に戻ることがあります。
そんな時にオススメしたいのがアカムシです!(冷凍アカムシでもOK!)
アカムシは、栄養価がメチャクチャ豊富で、ビックリするくらい食いつきがいいです。
もう発狂したかのように食べまくる魚もいますからね(笑
それでいて、、、消化も良く、色揚げ成分も入っているため美し個体づくりにも欠かせません。
痩せている個体がいれば、一時的に隔離して人工飼料とアカムシを併用して与えるのも良いですし、定期的に水槽全体の熱帯魚に与えるのもいいですね!