熱帯魚を飼っていると、しばらく家に帰らない時や、旅行に行くときなど必ず「餌」の問題が出てきますよね。
これは熱帯魚に限ったことではありませんが、生き物を飼っている以上、毎日世話をしてあげなくてはペットは生きていけません。
だからと言って旅行を控えたりするっていうのも現実的じゃないですよね。
たまには羽を伸ばしてどこかへ長期間出かけたり、一人暮らしをしたばかりの人なんかはお盆や年末は実家帰省するはずです。
ここでは長期間、家をあけるときの「餌」の問題について書いていきます。
餌はどのくらいの期間与えなくても大丈夫なのか
しばらく家をあける時、丸1日エサを与えないだけでも心配になるって方も多いのではないでしょうか。
僕も、旅行に行く時なんか2日目くらいでかなり不安な気持ちになります。
しかし、熱帯魚は基本的に1週間何も与えなくても全く問題ありません。
「1週間も!?」
と、思われるかもしれませんが水槽内の環境には様々な微生物や水草など、餌となるものが豊富に存在するんですね。
なので、1週間エサを与えなかったところで全く問題はないので、このくらいの期間だけ家をあける場合も特に餌の心配はいりません。
熱帯魚の驚くべきところは、実は1週間どころか1カ月間ほど餌を与えなくても生きていけるのです。
これは、上記で書いた水槽内の”エサ”の関係もありますが、熱帯魚は変温動物で水槽内で温度調節された環境では水温と同程度の体温でいるため、エネルギー消費が極端に少なくて済みます。
さすがに1か月間も餌を与えないと、お腹がベッコリへこむ場合もありますが、それくらい熱帯魚はハイブリットな生き物なのです。
つまり、通常の外泊や旅行程度なら餌の問題は全くない場合がほとんどです。
水草がある場合はより安心
水槽内にカボンバなどの柔らかい水草がある場合は、それを餌にするので長期外出の時でもより安心できます。
魚の種類によっては、砂利も水草も何も入れない「ベアタンク方式」で飼っている場合もあると思います。
この場合は、外出する時だけ餌になるような水草を入れておくといいかもしれません。
ただし、水草を食べる魚は草食性の強いメダカ類が代表的で、水草をほとんど口にしない種類には効果は期待できません。
餌の問題よりも重要な水質管理
家を長期間あけるときは「餌」の問題ばかりに目がいってしまいます。
生き物をである以上、何か食べなくては死んでしまうので、そう思うのは仕方ないことですが餌の問題以上に神経質にならなくてはいけないものがあります。
それは、水質の管理です。
熱帯魚は水槽内の少ない水だけで生活しています。
長期間、手入れしないと水質が悪化して水質の変化に敏感な魚は病気の発症や、最悪の場合は死んでしまうこともあります。
旅行前など、長期間出かけるときは水換えやフィルター掃除を必ず行うようにしましょう。
また、特に夏場の暑い時は要注意です。
旅行を行くときは、さすがにエアコンを付けっぱなしという訳にはいきませんから、日中は急激に水槽内の温度が上昇することも考えられます。
適正温度を超えてしまうと魚や水草にとっても大きなストレスとなります。
なので家をあける時は最低限、クールファンを取り付けて温度上昇を防ぐ対策が必要です。
外出時でも餌やりができる便利な道具
少なくても1週間、何も与えずに熱帯魚は生きていける。
分かってはいるけど、大切な魚のことを考えると心配になってくるのが飼い主の心情です。
熱帯魚の心配ばかりで、旅行もまとも楽しめない・・・。
そんな人に、便利な道具があります。
3日間フード
3日間という限定付きの、短期外出用のエサです。
1粒水に入れれば、3日かけて徐々に水に溶けていくという仕組みです。
入れておく数は熱帯魚の数に応じて、水槽内の魚が少なければ1個、多ければ2個みたいな感じで対応すればいいでしょう。
餌をずっと水の中に入れて放置しておくわけですから、水質の悪化が懸念されます。
なので、これを使う場合は3日以内に帰ってくることを前提とし、帰宅次第に掃除すれば問題ないでしょう。
【オススメ!】自動給餌機
時間を設定しておくことで、決まった時間に自動的に餌を与えることができる便利な道具です。
餌を与える時間をセットして、機器の中に乾燥餌を入れておくと、時間になったら機会が作動して餌やりしてくれます。
メリットは、時間を設定しておくことで作動しておけるので、長期間不在の時でも餌の心配がゼロになります。
デメリットは、餌の量の調整が難しいところです。
一度に出る量が多かったり、少なすぎたりするようで、ここは中に入れる餌の大きさによっても変わってきそうです。
少ないなら水質を汚さずに済むのでまだいいかもしれませんが、一度に大量に出てしまうと水質が急激に悪化する恐れがあるのでちょっと問題ですよね・・・。
ここら辺は使用前に実際に餌の出る分量を確かめて、多く出すぎるときは、餌が出る部分の一部を塞ぐなり色々と工夫して使用している方が多いようです。
餌の心配をしたくないという人は、これらのアイテムを上手に使いこなしましょう!