世界で唯一”電気”を発生させる鉱物「”ショール”トルマリン(電気石)原石」を水槽に入れるメリットとデメリット

水質・水合わせに関して

スポンサーリンク



アクアリウムでは、水質を維持したり、安定させるという目的で使用するアイテムは多々出回っていますよね。

それが、液体だったり固形だったりするわけですが、ここで注目していただきたいのが「トルマリン」です。

なんだか「危険そうな薬品・・・?」と思わせるようなネーミングですが、薬品とかそんなのではなく、見た目はただの「黒い石」なんです。

水槽に入れると様々な効果をもたらす石で、この石自体が変わった性質を持つ不思議なものなので、トルマリンについてご説明させていただきますね。

 

トルマリンとは

f:id:gaku_001:20180725214624j:plain

トルマリンと聞くと、なんだか危ないモノを想像してしまいそうですが、実のところは立派な鉱物なんですね。

日本名で「電気石」と呼ばれる、世界で唯一”電気を帯びた石”で有名な鉱物なのです。

そのため、医療関係から健康商品などにも幅広く利用されている鉱物でもあるんです。

ジュエリーとかでもトルマリンは有名で、10月の誕生石にも数えられているくらい、実は凄い奴だったりします。

こういった、ジュエリー以外の分野で使われるトルマリンというのは、真っ黒のブラックトルマリンだけなので、トルマリンと聞くと「黒い」イメージがありますが、実に多くのカラーバリエーションを持つ鉱物でもあるんです。

ここで、少しトルマリンの種類をご紹介しますね。

 

トルマリンの種類

 f:id:gaku_001:20180726000352j:plain  アクロアイト・トルマリン

無色透明で、カットすればダイヤと見間違えるほど美しいトルマリン。

 f:id:gaku_001:20180726000402j:plain  インディゴライト・トルマリン

青色と緑色を併せ持つ色彩が魅力的なトルマリン。

 f:id:gaku_001:20180726000608j:plain  クロモ(クロム)ライト・トルマリン

エメラルドの発色原因であるクロムやバナジウムを含んだトルマリン。

見た目もエメラルドのような綺麗な緑色が特徴。

 f:id:gaku_001:20180726000614j:plain

f:id:gaku_001:20180726000618j:plain

 バイカラー・トルマリン(ウォーターメロントルマリン)

グラデーションの色彩が特徴で、アクセサリーとして人気の高いタイプ。

特に、スイカのような見た目のウォーターメロントルマリンは人気絶大。

 f:id:gaku_001:20180726000628j:plain  バーデライト・トルマリン

鉄イオンとクロムによる発色で、明るい緑色が特徴のトルマリン。

 f:id:gaku_001:20180726000637j:plain  パライバ・トルマリン

トルマリンの王様的存在で、ダイヤにも匹敵する価値あるトルマリン。

 f:id:gaku_001:20180726000646j:plain  ルベライト・トルマリン

ルビーそっくりな赤色をした美しいトルマリン。

 

また、トルマリンには「ドラバイト」「リディコタイト」「ショール」といった属性に分けられています。

ドラバイトには、琥珀のような黄金色に輝く魅力的なものが存在します。

リディコタイトは別名、メルセデス・スターとも呼ばれ、原石の断面に入った三角形の模様が、あのメルセデス・ベンツのシンボルと全く同じという面白い鉱物です。

ショールは、このタイトルのトルマリンで、ブラックトルマリンがこれにあたります。

電気の量が他の種類のトルマリンよりも強く、多量の鉄分を含むトルマリンです。

トルマリンって宝石とかアクセサリーでも、すごく需要のある鉱物なんですね。

そう考えると、かなり幅広い分野で活躍している鉱物だってことが分かりますよね。

・・・話がかなり逸れてしまいましたが、アクアリウムで使用するメリットについて以下でご説明していきます。

 

トルマリンの効果・効能

f:id:gaku_001:20180725214632j:plain

トルマリンには様々なカラーが存在するけれど、その中でも真っ黒のブラックトルマリンは圧倒的安価で知られています。

それでいて、他のカラーよりも強い電気を帯びていることでも知られています。

トルマリンの主な特徴と効果は、

  • 地球上で唯一電気を帯びていて、マイナスイオンを半永久的に放出
  • 天然のミネラルを大量に放出する
  • 水の電気分解
  • 重金属の吸着
  • 消臭効果
  • 水質を弱アルカリ性にする性質

 

ざっと、こんな感じでしょうか。

まあ、マイナスイオンは体にいいとはよく言いますが、「マイナスイオンの定義は?」と聞かれれば、その定義すら曖昧なものなので、この項目に関しては「こういった性質のある珍しい石」くらいに留めておいた方がよさそうですね。

トルマリンを入れた水槽では、熱帯魚は元気に動き回り、そして入れていない水槽と比べて成長が早いというデータもあります。

トルマリンが出す効能に関しては、目に見えるものではないですが、生体にとって良い影響をもたらすことが実証されているんですね。

 

スポンサーリンク

トルマリンのデメリット(弱酸性の水槽からの目線)

ただし、気になるのが「水質をアルカリ性にする」ということでしょうか。

トルマリンの還元水はpH値7.3前後だそうです。

水草水槽や、弱酸性を好む熱帯魚を飼っている場合はちょっと考えものですが、少量であれば全く問題ないと思っていいレベルです。

ですが、特に対策を取っていない水槽下では、一方的に水質が弱アルカリ性へと傾く可能性もあります。

心配な方は、日々のペーハーをチェックするように心がけたいですね。

僕は実際に水草水槽でトルマリンを入れていますが、pH値は弱酸性に維持できています。

恐らく大量のソイルと、二酸化炭素の添加の影響の方が大きいという点がトルマリンを入れてもなお弱酸性を維持できている理由となっているのでしょう。

逆に弱アルカリ性を好む生体からすれば、水質を自動に合わせてくれて、さらに生体に良い影響を与えてくれる。

最高のメリットとなりますね。

 

使用方法

トルマリン原石の使用方法は至って簡単。

原石をネットに入れて水流の当たる場所などに設置する。

あるいは、そのまま原石をレイアウトの一部として使用するのもオススメ。

トルマリンは形状がゴツゴツしていて、まるで自然界の風景をそのまま表現したかのような感じがいいです。

しかも、表面がピカピカ光って綺麗なのもトルマリンの特徴です。

もし、目立たないようにしたいのであれば、フィルターの中に濾材と一緒に入れておけばいいでしょう。

 

f:id:gaku_001:20180725214639j:plain

世界で唯一電気を発生している珍しい鉱物。

しかも、その電気は尽きることなく半永久的に出し続けます。

見た目も、真っ黒に違いはありませんが、所々ピカっていて綺麗なんです。

熱帯魚に良い影響を与えることでも実証されている鉱物なので、黒光りするトルマリンを水質安定目的やレイアウトの一部として取り入れるのもいいかもしれませんね。

スポンサーリンク