マリンアクアリウムで飼育する海水魚には、様々な模様や色彩のものがいるけれど、、、このカラー模様は絶対にこの魚でしか見られない、いわゆる”他の魚にはない魅力”を持つ特徴ありすぎ魚が存在します。
その一つとしてご紹介したいのが、「テングカワハギ」です。
明るいブルー(水色に) 、黄色いスポット(水玉)模様で、いかにも南国の魚って感じの魅力的カラーは、非常に人気があります。
“オシャレ過ぎる海水魚”が欲しいという方は、是非テングカワハギをチェックしてみてくださいね!
以下では、テングカワハギの飼育方法や導入時の注意点などについてご説明していきます。
テングカワハギについて
テングカワハギは、インド洋や太平洋西部海域に生息するカワハギの仲間です。
天狗(テング)のように長いクチバシ、上に伸長する角、そして何よりも色彩が魅力の海水魚です。
水色の体色に、濃い黄色のスポット模様が全身に入る、なんだかオシャレすることを覚えたようなゴージャスな色彩ですよね(笑
自然界では、ミドリイシと呼ばれるサンゴ礁に身を隠して生活していることが多く、またペアで行動することの多い海水魚なんですね。
オスとメスの見分け方は、成長してある程度おおきくなった個体であれば判別が容易です。
判別ポイントとしては、お腹の腹びれ?のように出っ張ったところ、、、正確には腹部膜状部と呼ぶらしく、黒く白のスポット模様があるのがオス、白のスポット模様を持たないのがメスになります。
ペアで仲良く行動する海水魚であることから、ショップではペア販売されていることも多いです。
ハードコーラルは食害の危険
テングカワハギは、サンゴのポリプを主食とするため、自然界ではミドリイシの多い場所に生息してるんですが、水槽内ではミドリイシやコモンサンゴなどの「ハードコーラル」は食害にあう危険性があります。
食害でボロボロになることも珍しいことではないようなので、基本的にハードコーラル水槽での飼育はNGだと思っていいでしょう。
逆に、「ソフトコーラル」は食べないので、サンゴ水槽で飼育したいという場合、水槽内のサンゴはソフトコーラルを選ぶようにするといいですね!
テングカワハギの飼育データ
- 体長:10cmほど
- 水温:24℃前後
- 寿命:5年以上
- 参考価格:1ペアで4000円くらい
テングカワハギは、体長が最大で10cmほどの小型~やや中型の海水魚です。
食が細い魚であるため、あまり活発に泳ぎ回るような種類との混泳は適さないといえます。
餌がほとんど他の熱帯魚に食べられて、痩せ細ってしまうことも結構あるんですね。
低層を生活圏とする魚、泳ぎのゆったりとした種を少数だけであれば問題なく混泳も楽しめます。
また、同種であれば複数匹飼育しても大丈夫ですが、オス同士で小競り合いや喧嘩をすることがあります。
群泳させる場合は、メスの割合が圧倒的に多い方が飼育はうまくいきそうですね。
テングカワハギの餌やりについて
自然下では、主にサンゴのポリプを食べる海水魚であるため、餌付けが難しい面があるんですね。
体長が10cmほどありますが、天狗の鼻のようなクチバシからも想像が出来るように、口が小さいです。
導入してすぐ人工飼料に餌付くこともありますが、なかなかそうでない個体が多いです。
なので、最初はブラインシュリンプを孵化させて与えるのがいいでしょう。
※なかなか人工飼料や冷凍飼料を食べないこともあるので、ブラインシュリンプは必須だと思っていいでしょう!
水中を舞うブラインシュリンプをツンツン突くように食べる姿は、なんとも可愛らしいです(笑
その後、冷凍飼料のホワイトシュリンプ(イサザアミ)や、コペポーダなども徐々に与えていき、冷凍飼料に餌付くようになってきたら、人工飼料も徐々に与えていきます。
食が細く、満足に餌を食べれなければ痩せ細ってしまいがちで長期飼育が難しくもなるので、出来れば人工飼料に餌付いている個体を購入したいところです。
※栄養価の高い人工飼料に餌付けば、長期飼育が望めます!
さいごに
水色に黄色の組み合わせがオシャレすぎる「テングカワハギ」は、”これぞまさにトロピカルフィッシュ!”、”南国カラー!”というような色彩をしていますよね!?
芸術的カラーで存在そのものが神秘的すぎる海水魚、、、是非とも自宅の水槽でじっくり飼育して観察してみたいものです。
とにかく派手でオシャレな海水魚を飼育したいという方は、テングカワハギを飼育してみてはいかがでしょうか!?