夕暮れ空のような色彩の熱帯魚「サンセット・ドワーフグラミー」の飼育方法と注意点

グラミーの仲間

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熱帯魚には多くの色彩が存在しますが、赤やオレンジといった温かみのあるカラーが好きと言う方は非常に多いはずです。

赤系の熱帯魚、、、これも魚の種類を見渡せばかなり多くいることが分かるかと思います。

例えば、ネットショップとかで赤系の熱帯魚を調べてみると、かなり多く出てくるので、どの種類が良いのか迷ってしまいそうになるほどですよね(笑

そんな赤やオレンジ色の熱帯魚でお勧めなのが「サンセット・ドワーフグラミー」という魚です。

体色は真っ赤に染まり、背びれには鮮やかな水色が入るカラーバランスのいい綺麗でカッコいい熱帯魚なんですね!

ここでは、サンセット・ドワーフグラミーの飼育方法や導入時の注意点についてご説明していきたいと思います。

 

サンセット・ドワーフグラミーについて

サンセット・ドワーフグラミーは、ドワーフグラミーを改良した品種で、体色がオレンジ~真っ赤に染まることから、オレンジ・ドワーフグラミーともいわれます。

体色のほとんどが濃いオレンジ色に染まり、背びれの上の部分に少しだけ鮮やかなコバルトブルー色が残る姿は、まるで「夕焼け空」や「夕暮れ時」を見ているかのような幻想的カラーのようにも見えます。

まあ、サンセット(sunset)とは夕暮れ時を意味することがなので、まさにこの熱帯魚の体色そのものを名前にしたものなんですね。

 

そして、飼い込めば飼い込むほどに発色が濃く美しくなるので、とても育て甲斐のある熱帯魚でもあるんですね。

ただし、このように美しい個体はオスだけで、メスは地味な姿をしています。

なので、オスとメスの判別が一瞬で付き、ペア売りされていることも多いんですね。

繁殖を目的とするならペアで、鑑賞目的で導入するなら断然オスの個体です!

 

サンセット・ドワーフグラミーの飼育データ

  • 体長:6cm
  • 水質:弱酸性~中性
  • 水温:20℃~28℃
  • 寿命:3年前後
  • 参考価格:(オス個体1匹)1000円前後

 

サンセット・ドワーフグラミーは、体長が最大で約6cmほどの小型の熱帯魚です。

グラミーの仲間には気性の荒い種類が多いのですが、その中でもサンセット・ドラーフグラミーは珍しい性格の温和な魚なんですね。

同種同士では小競り合いを見せることがありますが、激しく喧嘩をするという事はありません。

他の同サイズ程度の熱帯魚とも気軽に混泳が楽しめます。

 

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飼い込むほどに美しい色彩に!

サンセット・ドワーフグラミーは、飼い込むほどに色彩が濃く美しくなります。

美しい発色に育てるには、弱酸性の水質を維持するのが望ましいです。

例えば、水草レイアウトだと低床にソイルを使用すると、このソイルには水質を強制定期に弱酸性へと傾ける性質があるので、それだけでサンセット・ドワーフグラミーに適した環境にすることが出来るんですね。

水草レイアウトに使用するソイルとは?知れば知るほど使いたくなるソイルの特徴や効果

 

また、導入時は水温はやや高めの25℃以上での飼育が望ましいです。

サンセット・ドワーフグラミーはとても丈夫な熱帯魚で、初心者でも容易に飼育が出来る種類ですが、導入時に病気に掛かりやすいこともあるので、高めの水温で病気の発症を防ぐことが出来るからなんですね。

 

あまり泳ぎが上手ではない熱帯魚

魚なのに泳ぎが上手ではないっていうと、なんか変に聞こえますよね(汗

泳ぎが下手というか、強い水流に弱いという事なんですね。

水槽とか限られた空間では、フィルターの排出口から勢いよく水が排出されて流れが強くなることもありますよね。

そういった、強い流れが出来ているような環境では生活しにくくストレスとなるので、水流自体を弱めるか、しっかりとカラダを休ますことのできる場所の確保が必要です。

 

サンセット・ドワーフグラミーの繁殖について

サンセット・ドワーフグラミーは、この種に多いバブルネストビルダーといって、無数の泡で水面に巣を作ってそこで卵を管理するというユニークな繁殖形態を持ちます。

この泡を泡巣といって、どうやって作るのかと言えば、口で1個1個泡を出して頑張って作るんですね。。。

浮き草があると、葉と葉の間に巣を作って流され防止になるので、浮き草を水面に浮かべておくのをお勧めします。

ちなみに、浮き草はウォータースプライトが超お勧めです!

(このウォータースプライトを水面に浮かべておくだけです!)

 

産卵は、オスがメスを抱きかかえるようにして行われます。

産み落とされた卵を口で加え、水面の泡巣の中に突っ込んでそこで卵の管理をするんですね。

面白いのが、泡巣から卵が落ちた場合、オスはそれを拾いに行って泡巣に戻すのを繰り返すんです。

メスは卵を食べてしまうことがあるので、産卵後は隔離するのが望ましいです。

こうして、卵の管理から孵化までは全てオスが行います。

 

卵は3日前後で孵化しますが、稚魚はお腹についたヨークサック(メタボ体形みたいな栄養素が詰まったやつ)で数日は成長しますが、かなり体長が小さくブラインシュリンプですら口に入らないくらいなので、あらかじめインフゾリアを準備しておくと安心でしょう。

グラミーの繁殖はとても面白いので、絶対に1度はチャレンジしてみることをお勧めします!

 

さいごに

夕焼け空をそのまま体色に現したかのような、なんとも幻想的で芸術的な色彩を持つ熱帯魚のサンセット・ドワーフグラミー。。。

鮮やかな個体はオスのみですが、オス個体を数匹導入すると、非常に温かみのある明るい水槽が作れそうですよね。

他の綺麗な熱帯魚と混泳させると、さらに魅力的水槽になりそうです。

繁殖は簡単ではありませんが、面白い繁殖形態を持つ熱帯魚なので、飼育に慣れてきたら是非チャレンジしてみてくださいね!

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