冬になると気温が一気に下がり、水槽内の温度も下がりやすくなるためヒーターの作動時間が長くなります。
そこで気になるのが電気代ですよね~。。。
まあ、こればかりは熱帯魚を飼育するものとして仕方ないのですが、出来るだけ安く抑えたいと思うのが普通です。
そんな時に是非ともお勧めしたいのが、「スタイロフォーム(発泡スチロール)」という断熱材を使用して水槽内の保温効果を高める方法です。
ここでは、スタイロフォームの保温効果についてご説明していきます。
スタイロフォーム(発泡スチロール)の保温効果について
スタイロフォームというのは、発泡プラスチック系の「断熱材」の一種で、工事現場とかでよく見かける素材ですね。
このスタイロフォームという名前は正式名称ではなく「商品名」で、正式には発泡ポリスチレンと言います。
なので、このスタイロフォームという名前は業界人じゃないと聞いたことすらないのではないでしょうかね。。。
そういえば、皆さんが良く見る発泡スチロールの「スチロール」というのは、スチレンを指すのでスタイロフォームと発泡スチロールは見た目こそ異なりますが、同じ素材から出来ているんです。
スーパーとかでも、発泡スチロールを板状の受け皿にして鮮魚を入れて売られていたり、熱帯魚などをネットショップで購入すると、発泡スチロールの容器に梱包して送られてきますよね。
もうご存知の方も多いかと思いますが、これにはちゃんとした訳があって、発泡スチロールは保温性と保冷性に優れ、衝撃にも強いという特徴があるからなんです。
つまり、断熱材としての効果があり、中の温度を長時間一定に保つことが出来るという事です。
さらに言えば、価格自体が非常に安価なのでこれほど優れた断熱材は他に存在しないといっても過言ではないでしょう。
スタイロフォームを水槽の断熱材として使う
スタイロフォームは水槽の断熱材としても有効利用できます。
ちなみに、、、なぜよく見る真っ白い発泡スチロールじゃなくスタイロフォームかというと、発泡スチロールってなかなか板状のものが手に入りにくく、ボックスを必要サイズに切り取って使うという手もありますが、大きな水槽に使うとなるとなかなか思うようなサイズが取れないんですよね(汗
逆に、スタイロフォームであれば、シートで売られているので好きな大きさに切り取って使えるので、水槽の断熱材として使用する場合はスタイロフォームの方が断然、自由度が高いからです。
ただ、薄すぎるタイプは断熱効果が低いので、やや厚めのスタイロフォームを選ぶといいでしょう。
それか、2重、3重にして自分で分厚いシートを作るという手もあります。
こうやって自由に厚さも調節できるのもスタイロフォームの良い点ですね。
スタイロフォームの使い方
スタイロフォームを水槽の断熱材として使用する場合は、水槽のガラス面に合わせてベタっと貼り付けるだけです。
貼り付けるだけと言っても、しっかりと寸法を測って、きっちりと貼らなくては見た目が悪くなっちゃいますね。
貼る位置は、水槽の「左右」と「バック」の最低3か所、出来れば水槽の下に敷いた方が断熱効果が高まりますが、既に水槽を立ち上げている場合は難しいですし、グラグラするようであれば地震とかに弱くなってしまうので無理に設置する必要もないでしょう。
左右、バックの3か所でも十分な断熱効果が得られるので、まずは3か所に設置して効果のほどを見てみるのはいかがでしょうか。
まあ、、、見た目がちょっとアレなのがネックですが・・・。
保温効果アップで電気代が節約!?
水槽の保温効果を高めると、若干ですが電気代を抑えることは可能です。
というのも、ヒーターというのは設定温度を下回ればスイッチがONになり、設定温度を超えるとスイッチがOFFになるというサイクルを延々と繰り返しているんですね。
当然ですが、電気代がかかるのはスイッチがONになっている時だけです。
電気代を節約するには、このONになっている時間を短縮すればいいという事になります。
例えば、夏場なんかは何もしなくても常に設定温度を上回っていることも多く、実はヒーターはほとんど作動していないことなんてザラなんですね。
逆に、冬になって部屋の温度が下がると、水槽内の水温も低下するのでヒーターが作動する時間が圧倒的に増えます。
特に部屋が冷え切っている場合は、水温が上がってもすぐに低下する為、ONとOFFの動作が激しくなります。
熱帯魚の装備の中でヒーターの電気使用量は断然高く、夏と冬を比べてみると電気代はかなり変わってきます。
そこで、断熱材であるスタイロフォームを貼ることで、保温効果が高まって水温が急激に下がるのを防いでもらいます。
そのお陰で、ヒーターがONになっている時間を減らし、結果的に電気代節約になるという訳なんですね。
気休め程度にしかならなそうな感じもしますが、ヒーターは常にONとOFFを繰り返していますので、長期的にみれば保温対策をした方が経済的ですよ!