自然採取した岩石や砂利は水槽内で使用できる?リスクや注意点を確認してから使うように!

ソイル・砂利(低床)

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道端や川沿いなどに、形状のいい石や岩、綺麗で美しい石なんかが落ちていると「コレ、アクアリウムに使えるかなぁ」なんて思うことありませんか?

熱帯魚用に売られている砂利だって、石がさらに小さくしたもので、天然素材に違いありませんよね。

なので、普通は綺麗に洗えさえすれば使用できるのですが、石にも種類のようなものがあり、水槽内に入れると成分が溶け出して目に見えな影響を与えることもあります。

なので、ある程度の知識がなければ拾った石や岩は使用しない方が無難ともいえるのです。

ここでは、自然採取してきた石や岩をアクアリウムで使用方法や注意についてご説明します。

 

自然採取した石や岩について

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石は川の中をゴロゴロと転がりながら徐々に削られ小さくなっていきます。

川の上流に行けば大きな石で、しかもショップで買うとかなり高価なものも結構目に付いたりします。

中流~下流にいくほど河川の石は小さくなり、ここでは良質な砂利が手に入ったりするんですね。

売られている石だって、天然の素材ですから普通に落ちているものが使えない訳がないと考えるのが普通ですが、石によって危険なものもあるので注意が必要だったりします。

これは、石の種類というよりもその石に化学物質が付着していたり、砂利で細かな石を複数拾ってきた場合も、その中に人工で作られたアスファルトやレンガといった産業廃棄物が混ざっていることも考えられます。

レンガは焼かれているタイプのものだと問題はないのですが、その他の種類のものではアクが大量に出たり、水質をアルカリ性に傾かせ、軟水から硬水にする性質をもつものも存在します。

アスファルトも、pH値の急変やアクが出るものなどがあって、アスファルトで作った溜池では魚の飼育が上手くいかないことが多いことも報告されているんです。

鉱物は毎日見ていると、たまに違った鉱物があると違和感に気づいたりしますが、初めて自然採取の砂利を使用するときは注意が必要ですね。

 

全く気にせずに使用する人もいる!?

自然採取の石を全く気にせずに片っ端から使用する人もいます。

実はコレ、昔の僕でもあります。

その当時は、水質をアルカリ性に傾けるとか気にしないというか知りもしませんでしたし、気に入った流木や岩を少し水で洗っただけですぐに水槽内に投入していました。

知らない方が幸せ。。。とは、まさにこのことでしょうか。

まあ、お陰様で全く問題なく飼育できていましたけどね。。。

正直、自然採取の石を入れても問題ない場合が多いことも事実でしょう。

ただ、リスクを知ると中々、昔のようにはいかないのも事実です。

湖とか、上流の水の綺麗な場所に落ちている、明らかに天然100%モノは今でも拾ってきて水槽内に入れることがありますが、熱帯魚も水草も元気に育っています。

 

酸処理を施す必要性

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よく岩石を「酸処理」してから使用するといったことを聞くことがあります。

というのも、実は市販の石でも水質をアルカリ性に傾けるものも多くあるんです。

これは、石に溶け込んだアルカリ成分が水中で放出されることで水質が変わるというものです。

とは言っても、すべての石がアルカリ性に水質を傾けるわけではありません。

石自体の「組成」が分かればいいのですが、商品名では何の石で、どういった組成なのかを判別するのはなかなか厳しいものがあるんですね。

なので、とりあえず酸処理しておくといった感じで行っている人も多いように感じます。

ちなみに酸処理とは、石の表面にあるアルカリ成分を取り除く作業なんですね。

やり方は色々あるみたいですが、クエン酸を溶かした水に石を付けて置いたり、トイレの洗浄液のサンポールを使用したりと、なかなかすごい方法が紹介されています。

ここで問題は、

「この石を本当に水槽に入れて大丈夫なのか・・・」

という最大の問題が。。。

僕の考えですが、酸処理については「しなくて大丈夫」です。

そもそも、溶け出すアルカリ成分は微量で大して気にしなくてもいい程度です。

酸処理に使用する素材のリスクを考えると、まず最初は普通に使用し、毎日の水質チェックを行い、硬度やpHに気になるような変化が見られたら酸処理をするか考えればいいと思います。

 

鉱物を入れてみる(番外編)

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画像は、天然水晶の「クラスターポイント」という名で流通しているものです。

天然石は本当に綺麗なものが多いです。

多くのカラーバリエーションに加え、種類、形状とアクアリウムに組み合わせても、レイアウト次第ではかなりマッチします。

実際に、天然石を水槽内に入れている人も結構見てきました。

しかし、天然石も水に弱いもの、水質を変えてしまうものが多々存在します。

水に晒したままにしておくと変色したり、成分が溶け出して生体に害を与える危険すらあるんですね。

水晶系は水槽に入れても問題ないですが、他は良く確認した方が良いです。

石の名前が分かっているものは、組成や特性などの情報も充実しているので調べることが可能です。

 

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これはパイライトといって、キューブ状の原石が特徴です。

実はコレ、加工したものじゃなくて自然にできたものなんです!

ズッシリ金属質の鉱物なのですが、入れるとまあ錆びるでしょうし、金属類が水中に溶け出す危険性もあるので使用はNGですね(笑

そういえば、鉱物といえば「ゼオライト」や「トルマリン」は水質を綺麗にしてくれる素材としてアクアリウムでも重宝されていますね。

活性炭の30倍の吸着力!?アンモニア濃度すら下げる「ゼオライト」のメリットとデメリット

 

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自然採取の石使用法のまとめ

  • 砂利には産業廃棄物が混ざっている可能性あり
  • 水質をアルカリ性に傾ける性質があるかも
  • 水質をアルカリ性に傾けるからといって、気にする程でもないことが多い
  • 酸処理はしなくていい(と思う)
  • 拾ってきた石を使用する場合は日々の水質チェックを(推奨)

 

市販の石でも、水質をアルカリ性に傾けるものがあるのも事実です。

しかし効果は限定的で、気にするようなものは今まで一度もありませんし、周りでも聞いたことがありません。

僕自身が自然採取の石を使用して、今まで全く問題ないので「拾いまくって使いましょう!」とは言いませんが、使用してみるのもいいかと思います。

それこそ、ショップでは売っていないような石を探してみるのも面白いですよ。

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