野生(ワイルド)個体が魅力!「スカラレ・エンゼルフィッシュ(ペルー・アルタム)」の飼育方法と注意点

エンゼルフィッシュ

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熱帯魚の王様と呼ばれる「ディスカス」、、、では、熱帯魚の女王と呼ばれる熱帯魚はどんな魚かというと、アクアリウムに詳しくない方でも名前くらいは聞いたことのある「エンゼルフィッシュ」なんですね!

エンゼルフィッシュといえば、体高があって、独特でカッコいいフォルムが特徴的な大人気の熱帯魚です。

エンゼルフィッシュにも多々種類がいますが、中でもペルーで現地採取(ワイルド個体)された「スカラレ・エンゼルフィッシュ(別名:ペルー・アルタム)」は特に美しい種であることから、エンゼルフィッシュの中でも特に人気があります。

成熟すると、体色の模様がハッキリと現れ、「これぞエンゼルフィッシュ!」というような、この種の魅力をタップリと楽しめるような魚なので、エンゼルフィッシュに興味を持っている方には是非オススメです!

以下では、スカラレ・エンゼルフィッシュの飼育方法や導入時の注意点についてご説明していきますね!

 

スカラレ・エンゼルフィッシュについて

スカラレ・エンゼルフィッシュは、南米に広く生息するエンゼルフィッシュで、今出回っている美しい「改良品種」の元(母体)となった種なんですね。

日本に最初に入ってきたのは、1930年代といわれるので、かなり前から人々の間で親しまれている魚だといえます。

広い生息域を持つエンゼルフィッシュではありますが、ペルーに生息する個体は特に美しいことから「ペルー・アルタム」という別名で呼ばれ、魅力的なワイルド個体が流通しています。

アルタム・エンゼルといえば、ヒレの長さを含めると体高が30cmにもなるエンゼルフィッシュの中でも最も人気の高い種で、それと同じような魅力がスカラレ・エンゼルフィッシュ(ペルー産の個体)にはあるということなんですね!

アルタムエンゼルといえば、コロンビア産のものや、ネグロ・アルタムなど大きく成長するものがいますが、スカラレ・エンゼルフィッシュはそこまで大型にならない種なので、飼育のしやすいエンゼルフィッシュといえます。

 

ブリード個体に比べてワイルド個体の飼育は難しいですが、エンゼルフィッシュが好きという方であれば「スカラレ・エンゼルフィッシュ(ペルー・アルタム)」は、外せない存在となるでしょう!

 

スカラレ・エンゼルフィッシュの飼育データ

  • 体長:12cm
  • 水温:22℃~27℃
  • 水質:弱酸性~中性
  • 寿命:5年以上
  • 参考価格:1匹あたり1500円前後

 

スカラレ・エンゼルフィッシュは、体長が最大で12cmほどまで成長する、やや中型の熱帯魚といえるでしょう。

エンゼルフィッシュは、同種同士で飼育すると強い個体が弱い個体を追い払ったり、攻撃したりすることが多く、弱い個体が十分に餌を食べられずに弱ってしまうことがあります。

基本的に同種同士を複数で飼育することはできますが、明らかに弱い個体(イジメられている個体)がいるときは隔離する必要があると思った方がいいです。

また、2~3匹という少数で飼育すると、強弱がハッキリと付いてしまって強い個体が縄張りを主張し、弱い個体を一方的に攻撃したりします。

なので、5~10匹といった感じで複数匹で飼育すると、縄張り意識が低下するのと、弱い個体がいても複数匹いるおかげで一方的に攻撃されるのを防ぐことが出来るようになります。

広々とした水槽では、ある程度の数を導入した方が断然、飼いやすいですよ!

 

多種との混泳も出来ますが、スカラレ・エンゼルフィッシュの口に入るような小型の熱帯魚は食べられる恐れがあるので注意が必要です。

エビ類は格好の餌食になってしまうので絶対に混泳させてはいけません。。。

スカラレ・エンゼルフィッシュはヒレの長い魚なので、ヒレをカジル習性のある熱帯魚との混泳も避けるようにしましょう。

相性のいいオススメ熱帯魚は、遊泳層が異なる「低層の魚」で、コリドラスとかローチの仲間とは問題なく混泳が楽しめます!

 

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ワイルド個体とブリード個体の混泳はNG!?

エンゼルフィッシュ全般に言えることなのですが、自然界に生息している個体を採取して輸入されてくる「ワイルド個体」、そして、人の手によって養殖(繁殖)されている「ブリード個体」、これらを一つの水槽で混泳させると細菌性の病気が伝染することが多いことで知られています。

なので、全く同じ種であっても、ワイルド個体とブリード個体を混泳させるのは病気のリスクが高くつくので避けるようにした方がいいです。

エンゼルフィッシュを購入する時は、ワイルドなのかブリードなのか表記を確認するようにしておいた方がいいでしょう。

もしエンゼルフィッシュをもっと追加したいという場合は、いま飼育している個体がワイルド個体であれば、同じくワイルド個体の中から選ぶ必要があるんですね。

 

また、これは熱帯魚全般に言えることになるんですが、あとから熱帯魚を追加する時は病気を持ち込みやすいので、万一の事が起きないように「トリートメント作業」を行ってから水槽内に入れるようにすると病気の持ち込みを防ぐことが出来ます。

熱帯魚の新規追加は病原菌を持ち込む危険性あり!?トリートメントタンクで防ごう!

 

広々とした水槽での飼育を!

スカラレ・エンゼルフィッシュは、体長が最大で12cmほどまで成長するので、複数で飼育するのであれば75cm~90cm水槽が欲しいところです。

また、エンゼルフィッシュは「体高」、、、つまり上下の長さもあります。

ヒレの長さを含めると体高がかなりある熱帯魚なんですね。

なので、水槽の長さだけじゃなく「高さ」も必要です。

 

まあ、60cm水槽以上であれば、この部分はそれほど気にするものでは無いと思いますが、「ワイド型」だと横に長く高さが低いのでエンゼルフィッシュ飼育に向いていません。

エンゼルフィッシュといえば上下に伸長する立派な「ヒレ」が見ものですよね!

このヒレを立派に成長させるには、ヒレをピーンと張っても余りあるほどの飼育環境が必要となるんです。

広々とした水槽で飼育して、綺麗で見た目のカッコいい(立派な)スカラレ・エンゼルフィッシュに仕上げましょう!

 

スカラレ・エンゼルフィッシュの繁殖について

スカラレ・エンゼルフィッシュは、水槽内での繁殖が可能な熱帯魚です。

ただ、成魚であってもオスとメスの判別が難しいことから、繁殖にチャレンジしたい場合は、まず複数匹で飼育して自然にペアが形成されるのを待つというのが現実的といえます。

ペアが形成されると、そのペアは互いに寄り添うように行動するのですぐに分かります。

もし、ペア以外にも熱帯魚が水槽内にいる場合は、ペアは産卵に適した場所に縄張りを持ち、近づく他の魚を追い払うようになります。

確実に繁殖を成功させるのであれば、ペアを繁殖専用の水槽に移してあげるのがいいですね!

 

スカラレ・エンゼルフィッシュの産卵場所は、フィルターのパイプとか、大きな葉の表面などに産卵する習性があります。

 

よく、アマゾンソードを産卵場所として利用する方も多いと聞いたことがあります。

産卵後は、ペアで卵の管理、稚魚の世話をするので、特に隔離する必要はないです。

むしろ、子育てする熱帯魚なんて見ものですからそのままにして観賞を楽しみたいですよね!?

稚魚にはブラインシュリンプを孵化させて与えるといいでしょう!

稚魚の成長が早くなる!栄養価MAXの生餌「ブラインシュリンプ」を孵化させて熱帯魚に与えてみよう!

 

さいごに

あの超人気エンゼル「アルタム・エンゼル」のような、優雅で立派なフォルムを持つことで人気の「スカラレ・エンゼルフィッシュ」。

エンゼルフィッシュには、人為的に種を掛け合わせて新しい種を作出する「改良品種」がいて、スカラレ・エンゼルフィッシュは、その改良品種の元になっている存在。

もちろん、改良品種はとても美しいですが、改良品種じゃない元の個体でも十分すぎるほど美しいエンゼルなんですね!

流通量も比較的多いことから、価格も比較的安価で購入できるのも嬉しいところです。

とにかく、美しくカッコいいエンゼルフィッシュが欲しいという方は、スカラレ・エンゼルフィッシュ(ペルー産)、別名「ペルー・アルタム」を是非チェックしてみてくださいね!

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