アクアリウムで、中景~後景用に良く使われる定番中の定番草といえば「ロタラ全般」がその一つでしょう。
水中でしっかりと育てれば、葉を真っ赤に染めるものも存在し、「植物=緑」という想像を超えた美しさも人気の要因となっています。
ロタラ全般に言えることは、育てやすく、成長が早いということです。
成長が早ければ、伸びすぎたロタラはトリミングしなければいけませんが、トリミングした茎を挿し戻すことで、どんどん増やすことが出来るのもロタラの特徴です。
ロタラについて
「ロタラ」とは、キカシグサ属のミソハギ科に分類される植物で、特にアクアリウムで使用されるものは、学名のロタラの方で呼ばれています。
種類が豊富で、水上で育てるのと、水中で育てるのでは葉の形状が全く違うという魅力もあるんですね。
そして、二酸化炭素を添加しなくても綺麗に育ち(中には添加が必要なものもあります)、丈夫で、よく増える水草です。
最初に少量だけ購入してきて、自分の水槽内で茂らせることが容易に出来てしまいます。
では実際に、下記で「ロタラ・ロトンディフォリア」のトリミング、挿し直しを画像でご説明していきます。
ロタラのトリミングと挿し直し
購入当時は、隣の石と同じくらいの高さでしたが、なんと2週間足らずで水面ギリギリまで背を伸ばしたロタラ・ロトンディフォリア。。。
二酸化炭素を添加して、光量を強くすると、本当にアッという間に成長します。
ハサミでトリミング
まずは、ハサミで伸びすぎたロタラの茎を切り取ります。
水草専用のトリミングハサミがあると便利ですよ。
ロタラ・ロトンディフォリアを真ん中あたりからバツンとカットしました。
葉が上部にくるように、茎をカットすれば見た目も悪くなりません。
切り取った茎を使用して挿し戻します!
切り取ったロタラ・ロトンディフォリアを回収します。
ロタラは浮遊力が高いので、挿し込みがあまいとすぐに抜けてしまいます。
そこで、ロタラの下方の葉を切り落とし、深くまで挿し込むことで抜け防止をすることができます。
葉を切り落とすのは、ソイルに埋め込んだ葉は枯れて水質の悪化の原因になるからですね。
ピンセットを使ってソイルに挿し戻し作業。
この時、少し斜めから植えるとより抜けづらくなります。
ただ、このロタラの茎は非常にモロく、少し曲げてしまうとポキポキ折れるので、垂直で挿し込むようにしましょう。
一通り挿し戻し作業が完了しました。
これがまた数週間もしたら、水面近くまで伸びて来るんですね。。。
そうしたら、また上記の作業を繰り返し、繰り返しと行えば、簡単に増殖し茂みを作ることが可能という訳です。
さらにロタラは茎のいたるところから新しい目を次々と出します。
とても丈夫で扱いやすい水草なので、後景用の水草の導入をお考えの方は「ロタラ」の種類の中から選んでみるのもいいでしょう。