ラスボラの最高峰に位置する中型熱帯魚「ラスボラ・カロクロマ」の飼育方法と注意点など

ラスボラ・カロクロマ

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美しい小型熱帯魚に「ラスボラ」という熱帯魚がいます。

ラスボラの仲間と言えば、ヘテロモルファとかエスペイなど、4cm前後の小型種が多く見られ、これらを水草レイアウトで群泳させると非常に美しいことから人気の高い種となっています。

ラスボラといっても、グループが細分化されてかなり多くの種類が存在するのですが、そのラスボラの最高峰といわれる存在が「ラスボラ・カロクロマ」という熱帯魚です。

ラスボラ・カロクロマは、体長が10cmほどまで成長し、飼育が難しい種で知られます。

ただ、一旦、水槽内の環境や水質に慣れてしまえば飼育は容易な種ですので、発色の綺麗な見ごたえのあるラスボラを水槽内に泳がせるのもいいですよ!

以下では、ラスボラ・カロクロマの飼育方法や、導入時の注意点などについてご説明していきたいと思います!

 

ラスボラ・カロクロマについて

ラスボラ・カロクロマは、マレー半島やボルネオ島、スマトラ島など、東南アジアに広く分布するラスボラの仲間です。

光沢のある美しいオレンジの体表に、黒~青緑の大きなスポットが2個入るのが特徴的です。

美しい体色に、見ごたえのあるサイズ、そして飼育の難しさから「ラスボラの最高峰」と呼ばれ、別名に「クラウン・ラスボラ」という名前を持つほどです。

 

飼育が難しいと言われる最大の理由は、輸入直後の状態の悪さにあります。

一旦、体長を崩したラスボラ・カロクロマは、なかなか状態が良くならず、それがそのまま販売されていたために「飼育がかなり難しいッッ!」と言われる所以になったのも事実です。

実際には、導入時だけ注意すれば、そのあとの飼育はそれほど難しいという事はありませんからね(笑

今では、状態のいい個体が入ってくるようになっているようで、導入初期の環境に慣れるまでの期間だけ注意すれば、正直なところ飼育は簡単と言えます。

 

ラスボラ・カロクロマの飼育データ

  • 体長:10cmほど
  • 水温:23℃~28℃
  • 水質:弱酸性
  • 寿命:-
  • 参考価格:1匹あたり500円前後

 

ラスボラ・カロクロマは、体長が10cmほどまで成長する、やや中型の熱帯魚です。

性格は温和で、同サイズ程度の他の熱帯魚とは混泳が上手く出来ることが多いです。

少なくともラスボラ・カロクロマが他の熱帯魚を追いかけまわしたり、突いたりしているのを見たことが無いので、混泳させる他の熱帯魚も温和な種を選べば問題はないでしょう。

 

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導入初期は慎重に!

ラスボラ・カロクロマは、水質にかなりデリケートな熱帯魚です。

導入初期の水質や水温の急変に弱く、ちょっとの変化で病気を発症させることもあるくらいです。

特に、白点病やコショウ病にかかりやすい熱帯魚なので、購入してきたら「水合わせ」は時間をかけて、じっくり行うようにしましょう。

熱帯魚を水槽に入れる前に!水合わせの基本で王道「点滴法」に必要な道具とやり方

 

水槽内に入れてから1週間ほどは注意深く観察し、動きに変化は無いか、体表に白い点々のような症状は見られないかを確認するようにした方がいいでしょう。

 

白点病にかかってしまったら・・・

白点病は、早期治療を行えば余裕で治る病気です。

日々の観察を怠らず、早期発見できればそれほど驚異的なものでは無いので、冷静に対処しましょう!

熱帯魚の体表に白い点々が!?「白点病」の原因と症状|治療方法や魚病薬について

 

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弱酸性の水質での飼育がベスト

ラスボラ・カロクロマは、pH値が5.0くらいの弱酸性が望ましいと言われますが、飼育自体は7.0の中性くらいでも問題なく出来きます。

ただ、ラスボラ・カロクロマの好む水質で飼育した方が発色は”断然”美しくなるので、弱酸性をキープするのが望ましいといえます。

弱酸性をキープするには、低床に「ソイル」を用いる方法があります。

水草レイアウトに使用するソイルとは?知れば知るほど使いたくなるソイルの特徴や効果

 

ソイルは、水草レイアウトに無くてはならない存在で、水質を弱酸性の軟水に傾ける効果があります。

※一部、弱アルカリ性にするタイプもあるから要確認です!

綺麗な熱帯魚は、水草レイアウトに泳がせると、魚の体色もより映えて綺麗ですよね。

なので、ソイルを使用した水草レイアウトだと、水質は弱酸性をキープすることが可能で、ラスボラ・カロクロマに合った水質を作れるという事にも繋がります。

 

ただし、pH値が5.0となると、さすがにソイルを使用しただけじゃ、そこまで傾くことは無いと思います。。。

 

pHを下げるには、水質調整剤を用いるのも有効です。

むしろ、やや低めのpH値を保つとなると、水質調整剤が無いといざと言う時に対応が出来ないので持っていた方が良いでしょう。

 

また、水質調整剤を用いてpHを操作するには、それを計るpHメーターが必要です。

理科の実験で用いるようなリトマス紙でも色の変化で大体の値を見ることが出来ますが、数値をドンッと出してくれるデジタル式はめちゃくちゃ便利ですよ!

アクアリウムをやっているうちは使うことが多いと思いますので、これも持っていると便利なアイテムです。

 

水質にちょいとデリケート

ラスボラ・カロクロマは、とにかく綺麗な水質、、、そうアンモニアはもちろんだけど、亜硝酸、さらには硝酸塩濃度が極めてゼロに近い水質が好ましいと言われます。

まずは、水槽内の濾過機能がしっかりと回っていることが大前提ですね!

濾過がしっかり機能している水槽では、微生物(バクテリア)によってアンモニアが亜硝酸に変換され、亜硝酸が硝酸塩に変換されます。

これを生物濾過と言って、最終的に超有害物質(アンモニアor亜硝酸)を、それほど害のない硝酸塩にしてくれるのですが、まあ言ってしまえば硝酸塩も有害物質であることに変わりありません。

基本的に硝酸塩は換水によって濃度を薄めるといった感じなので、ラスボラ・カロクロマの飼育では、とにかく小まめな換水が必要という事になります。

 

そんな硝酸塩すら分解してしまう水質調整剤もあるので、限りなくゼロ値を求めるなら、こういったものに頼るのが手っ取り早いかもです・・・。

 

水槽の水は、どんな物質がどれだけ含まれていようが透明で、肉眼では見ることが出来ませんよね。。。

そんな時は、水質測定キッドを用いて、定期的に自分の水槽が「今、どんな状態」か確かめてみるといいでしょう。

 

さいごに

ラスボラ・カロクロマは、いったん水槽内の環境に慣れてしまえば飼育は容易と書きましたが、それをキープし続けなくてはいけなく、水質にデリケートな面があります。

なので、丈夫な種と比べれば、明らかに飼育は難しいです。

ですが、こういった難しい種にチャレンジしようという時は、色々と調べたり、今まで使ったことのないアイテムを使用したりと、新しい経験や発見が出来るチャンスでもあります。

今まで丈夫な種しか飼育したことが無いという方は、ラスボラ・カロクロマの飼育は、確実にアクアリストとしてのレベルを大幅に引き上げてくれる存在になってくれるはずですよ!

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