グッピーと同じく卵胎生(卵をお腹で孵化させ稚魚の状態で出産する)という繁殖形態を持つ「プラティ」は、いまや種類やカラーバリエーションが豊富、そして可愛らしい見た目から非常に人気の高い熱帯魚となっております。
プラティは尻ビレの形状でオスとメスの判別が容易で、この点もグッピーと全く同じなんですね。
そんな雌雄判別の容易なプラティですが、ごく希に性転換するという報告があるんです。
性転換というのは、性別が逆転することで、ある日突然「メスがオスになっていた!」って感じです。
確かに性転換する生き物はいますし、熱帯魚にもこの現象がみられる種類もいます。
ただ、プラティが性転換するという情報はほとんど無いので、ここではプラティが性転換する可能性についてご説明していこうと思います。
プラティの性転換について
ある日、突然に熱帯魚の性別が変わっていたら皆さんはどう思いますでしょうかね(汗
何が起きたんだろう・・・って訳が分からなかったり、ビックリしちゃいますよね普通は。
中には性転換する熱帯魚で有名なものもいますが、プラティに関しては全くと言っていいほど性転換するというのは聞かないのであまり気にしなくてもいい内容となりそうです。
ですが、ごく一部で確かにプラティが性転換したという情報があるのも事実なんですね。
プラティは、増えすぎて困るというほど繁殖が容易な熱帯魚です。
この魚の持つ卵胎生という繁殖形態もそうですが、オスとメスが一目で分かるのも繁殖が容易な理由であるといえます。
なので、ペアで販売されていることも多いんですね。
例えば、増やす目的で1ペアだけ購入してきたとして、そのうちの1匹が性転換しちゃうと繁殖できないじゃん。。。ってなっちゃいますよね!?(汗
まあ、こんなことはほぼ起こらないですがね。。。
改良品種の元が性転換する魚
カラーバリエーション多いプラティですが、実は野生のプラティは店で売られているあの鮮やかな色彩のようではなく、暗く地味な色をしている熱帯魚なんですね。
見慣れている鮮やかな色のプラティは、すべて改良品種となっていて自然界では存在していないんですね。
今では、ミッキーマウスプラティや、ヒレの長いロングフィンタイプなど、多くのプラティが存在しています。
この美しいプラティは「ソードテール」という熱帯魚を掛け合わせることで色彩を引き継がせたものが存在します。
そして、このソードテールという魚、実は性転換することで有名なやつだったんです。
(こいつも改良品種のソードテールだけど、ソードテールとは尾びれの下部分が剣みたいにシュッと伸びているのが特徴です。)
性転換をするソードテールを掛け合わせることで生まれてきたプラティであれば、その能力も引き継いでいる可能性はあるのかもしれません。
上記でも書いておりますが、実際に報告がある以上、こういった性転換能力の血を引いている個体では突然に性別が変わることがあるかもしれませんよ!?
ちなみに、サンゴ礁に棲みつく魚類には約300種類も性転換能力を持っている生物が存在しているそうですよ!
300種類ってヤバくないですか!?
かなり多いですよね(汗
性転換する理由は、子孫をより多く残す為だそうです。
プラティを飼育している方ならお分かりかと思いますが、寿命が短くその間にメチャクチャ増えますよね。
こうして繁殖によって種を繋ぐ生き物が身に付けた一つの能力ですから、環境によってはプラティも性転換してもなにも不思議ではないのかもしれませんね。。。
もし、かりに性転換する場合はどんな状況なのかを考えると、、、水槽内にメスしかいない時とか?
そのメスの中で一番強いやつがオスへと変わってハーレムモード突入って感じなんでしょうかね。。。
ただ、そんなの関係なしに性転換してしまうことがあると聞いたことがあるので、水質とか色々と関係しているのかもしれませんね。
性転換するのはメス→オスというパターンのみ!
性転換というのは自由に性別を変えられるというようなイメージがありそうですが、実はそんなに単純なものでは無いんですね。
実は、ソードテールが性転換するのはメスがオスになるというパターンのみで、その逆のオスがメスに性転換するというのはあり得ません。
なので、ソードテールの血を受け継ぐプラティの場合も同じでしょう。
まあ、幸い「本当に性転換なんてするのかよ?」というくらいのレベルなので、逆にこの現象が見られれば超レア体験ともいえます。
もしこれが頻繁に性転換する生き物なら、水槽中オスだらけになってしまいそうですよね(笑
ここで言いたいのは、プラティが性転換する可能性があるとすればメスの個体がオスになるというパターンのみという事。
メスは尻ビレが扇型になっており、オスは生殖器のゴノポジウム(尻ビレにある尖ったやつ)があり、見分けが超簡単に付きます。
メスが性転換すると、この生殖器まで持つようになるというので、もしいつも通り飼育していたメスが、ある日突然ゴノポジウムが生えていた!なんてことがあったら、それは間違いなく性転換した以外考えられません。
ちなみに、僕は結構長くプラティを飼育しておりましたが性転換を見たことは一度もありません・・・。
数が多すぎて、実は知らないだけという事もあるのかもしれませんね。
さいごに
プラティの性転換に関してはあまり確かな情報がありませんが、まあ目撃したという情報が多くなっているのは間違いありません。
これは、ソードテールの血が濃い改良品種が増えているからなのでしょうかね。。。
それにしても、子孫を多く残すために性別を変えられえるなんて最強すぎますよね(笑
皆さんは性別を変えられるとして、変えてしまったらもう元の性別には戻れないという条件付きの場合、性転換したいと思いますか?
僕は、、、します!
まあ、広く世界の生物にスポットを当てれば性転換する生物はいっぱいいるので、この現象も不思議なものでは無いのかもしれません。
もし、水槽内でこの現象を見たければソードテールを飼育して観察するのもいいかもしれませんね。