水槽に発生するコケを除去する能力が非常に高いプレコですが、寿命がとても長く、そのカッコいいシルエットから”ペットフィッシュ”としても絶大な人気を誇る熱帯魚なんですね。
幼魚の状態で販売されていることが多いので、初めて見る方には小さい熱帯魚と言うイメージを与えがちですが、実は大型種の多い魚で、大きく成長したプレコは見ごたえ抜群です!
プレコにも数えきれないほど種類がいますが、この魚の聖地とも言われるブラジルのシングー川に生息する美しいプレコを1種ご紹介したいと思います。
そのプレコとは「オレンジフィン・カイザープレコ」という、名前からして既にカッコよさMAXの種です!
地味な色彩の多いプレコには珍しい、「美しい色彩」から注目を集め、プレコの人気に火をつけた存在とも言われる、この種類を代表する存在と言っても良い熱帯魚です。
以下では、オレンジフィン・カイザープレコの飼育方法や導入時の注意点についてご説明していきますね!
目次
オレンジフィン・カイザープレコについて
オレンジフィン・カイザープレコは、ブラジルのシングー川などに生息するプレコの仲間です。
黒い体色、そして体表には無数の黄色~白色のスポットが鼻先から全てのヒレまで散りばめらたように入ります。
さらには、背ビレと尾ビレの外フチが鮮やかな黄色~オレンジに染まるのが特徴的です。
この美しい色彩から、プレコの中でも特に人気の高い種となっています。
もともと、プレコって地味な種が多いですが、他の熱帯魚には無い特徴あるカッコいいシルエットから人気がありました。
そこで、こんな美しいプレコが現れたことで、入荷当初はかなり注目を浴び、プレコの人気をさらに高める存在となったんですね!
ちなみに、オレンジフィン・カイザープレコにはいくつかタイプ分けされていまして、、、プレコの聖地であるシングー川流域で採取されるのは、「L-018」と「L-081」と呼ばれるタイプです。
これらは黄色のスポットの入りが細かく、特に081ナンバーは最も細かいスポット模様が入るタイプとなります。
他にも、イリリ川にも生息していて、この個体には「L-177」ナンバーが付けられています。
このタイプは、逆にスポット模様が大きいのが特徴で、流通量も多く、名前にクイーンとかスターダストという名称が加えられることもある美し個体が揃っています。
他にもタイプがいますが、オレンジフィン・カイザープレコには様々なタイプがいるので、タイプ別に見て一番気に入った個体を選ぶようにするといいですよ!
オレンジフィン・カイザープレコに飼育データ
- 体長:30cm
- 水温:20℃~28℃
- 水質:弱酸性~中性
- 寿命:5年以上
- 参考価格:1匹あたり2500円前後
オレンジフィン・カイザープレコは、体長が最大で30cmほどの中型の熱帯魚です。
性格が温和なプレコで、同サイズ程度の他の熱帯魚であれば問題なく混泳が出来ます。
なので、中型~大型熱帯魚と混泳させる低層魚としてオススメの存在です。
とても美しい品種なので、オレンジフィン・カイザープレコを1匹だけでじっくりと飼育を楽しむのもいいですよ!
水質には多少敏感な面アリ
オレンジフィン・カイザープレコは、水質の急変に弱い熱帯魚です。
水合わせ不十分で水槽内に入れてしまうと、ストレスと拒食から痩せやすい一面もあるんですね。
なので、購入してきたら、まずはじっくりと時間をかけて水合わせをするようにしましょう!
いったん落ち着いてしまえば、飼育は難しい熱帯魚ではありません。
導入時だけ、水質の急変に注意するのと、、、換水時は一気に大量の水を入れ替えてしまうと水質が急変する恐れがあるので、少しの量を定期的に行うようにすればいいでしょう!
プレコは流木と相性抜群!
プレコって流木にピタッと張り付いているイメージが強くないですか!?
実は、プレコは流木を好んでかじったり、中には流木そのものを餌にする種も存在します。
隠れ家としても有効ですが、上記の理由からもプレコと流木は切っても切れない存在だったりするんですね。
なので、オレンジフィン・カイザープレコを飼育する水槽には、流木を入れることをお勧めします。
オレンジフィン・カイザープレコの体長が最大で30cmなので、ちょっと大きめで、しっかりとピタっと貼り付ける面のある流木が望ましいです。
ただ、角があるような流木は、体表がスレて傷つく原因になる恐れがあるので注意しましょう。
水草レイアウトについて
オレンジフィン・カイザープレコは、非常に高いコケ取り能力を有していますが、葉の柔らかい水草や、新芽部分は食害されてしまうことが多いです。
それだけ草食性の強い熱帯魚でもあるんですね。
もし、オレンジフィン・カイザープレコを飼育する水槽で水草を入れるとするのであれば、葉が分厚く硬いタイプが理想という事になります。
有名どころでいうと、アヌビアス・ナナや、ミクロソリウムなどで、これらは葉が硬く食害されることが少ないのでオススメです。
また、根っこが流木や石とかに活着する性質があるので、レイアウト作りにも利用しやすい水草です。
ヒーターカバーは必須!!
プレコは、ガラス面や低床、流木など、常に何かに吸い付き「くっ付いている」姿が特徴的で可愛らしいですよね(笑
ただ、その特徴から、ヒーターがむき出しになっていると危険なのは想像が付きますよね。
ヒーターカバーを取り付けるだけで、火傷による事故を防ぐことが出来ますので、もし付いていない場合は必ず装着するようにしましょう!
オレンジフィン・カイザープレコの餌について
オレンジフィン・カイザープレコの餌は、プレコ専用のタブレットタイプの人工飼料メインがあれば十分です。
人工飼料になかなか餌付かないという事もないはずなので、特に別途で生餌などを用意する必要もないです。
ですが、冷凍アカムシを与えるとムシャムシャと好んで食べてくれるので、痩せ防止のために栄養価の高い餌を定期的に与えるのもお勧めです。
さいごに
プレコには珍しく「美しい色彩」を持つオレンジフィン・カイザープレコ。
体長は、最大で30cmほどなので、60cm、できれば最終的に90cm以上の大きな水槽で飼育鑑賞を楽しみたいところ。。。
大きく成長したオレンジフィン・カイザープレコは、美しいスポット模様が映え、迫力ある姿が見ものです。
幼魚からじっくりと飼育をして、成長していく様子を観察しながら飼い込んでいくのも面白く、寿命の長い熱帯魚の醍醐味でもあります。
まあ、最大で30cmといえば、プレコの中では小型~やや中型くらいなので、飼育しやすいサイズでもあるんですね。
とにかく、色が綺麗で飼育しやすいプレコをお探しの方には、オレンジフィン・カイザープレコはピッタリな存在と言えるでしょう!