熱帯魚の中でも特に人気の高いネオンテトラやカージナルテトラ。
色鮮やかなブルーとレッドのラインがあまりにも特徴的で、この熱帯魚がアクアリウムの始まりという方も多いはずです。
ところでこのネオンテトラ達ですが、たま~に体色が薄く、色が抜け落ちたような(色褪せた感じ?)感じになることがあります。
そこで真っ先に思うのが「病気かも・・・」と、何かの病にかかっているんじゃないかと疑う方が多いです。
実際に、色褪せる病気で厄介なものに「ネオン病」という不治の病ともいわれるものがあります。
ただし、パッと見ただけで病気と判断することは出来ず、全く問題ないという場合も多くあります。
ここでは、ネオンテトラやカージナルテトラの色が薄くなる現象についてご説明していきますね!
ネオンテトラの色が薄くなる現象について
ネオンテトラやカージナルテトラに限らず、熱帯魚の体色が褪せたように薄くなることは多々あります。
つまり、何も珍しいことではなんですね。
ただ、この現象はネオンテトラやカージナルテトラは他の熱帯魚に比べてハッキリと確認できるため、初めて見る方は病気じゃないか・・・と疑うのも無理はないでしょう。
では、どんな時に体色が薄くなるのかをご説明します。
寝起きは体色が薄い!
熱帯魚も僕ら人間と同じように寝ているんですね。
電気を消して真っ暗な状態にすると、水槽の底でジッとして睡眠を取っているんですね。
そして、起きたばかりの個体は大抵、体色が薄くなっています。
特に、照明器具を付けずに外出して、夜遅くに帰宅していきなりライトを付けると、まだ眠っている個体はいきなりの照明にビックリして動き出しますが、体色が驚くほど薄いです。
ちなみに、このページの画像全て、寝起き直後のものです。
ネオンテトラを見ていただければ分かると思いますが、ブルーのラインは比較的ハッキリと出ているのに対し、赤色の部分が褪せたようになっていますよね。
これにより全体的になんとなく色が薄くなっているように見えるんです。
このことから分かるように、体色は熱帯魚自体の「体調」を表しているんですね。
寝起きの場合は、「起きたばかりで本調子じゃない」ことが体色として現れた状態で、時間が経って目が覚めてこれば、いつも見ている鮮やかなネオンテトラに戻ります。
体色が薄く見える原因としては、この寝起きである場合が一番多いように思います。
本当に調子が悪い
上記で、体色は「体調」を表していると書きましたよね。
つまり、ネオンテトラやカージナルテトラの色が薄くなっている原因は、本当に体長が悪いか病気の前触れの可能性もあります。
ここで寝起きか、体調不良かを判断するのは、照明器具を付けて数時間経ってどうなっているかです。
寝起きによるものであればすぐに元に戻りますからね。
対して、体調不良や病気の場合は常に色が薄くなっている状態なので、他の魚が活発に泳いでいるのに、その中に色の薄い個体がいたら要注意です。
怖い病気「ネオン病」かも・・・?
体色が薄くなる病気といえば、ネオン病が頭に浮かんでくる方もいるはずです。
ネオン病は、ネオンテトラ、カージナルテトラ、グリーンネオンと、特定の種類の魚しか感染が確認されていなく、不思議なことに他の熱帯魚には全く感染しません。
逆に、同種では非常に感染力が強いことで知られています。
しかし、この病気は細菌性によるもので、既にネオン病にかかった個体が持ち込まれるなど、病原菌が入ってくるような理由が無ければ、まあかかることは無いです。
つまり、導入して数カ月とか経過していて、その間に新しい熱帯魚を追加とかもしていない水槽ではネオン病は発症することは無いんですね。
逆に、頻繁にネオンテトラ、カージナルテトラ、グリーンネオンを新たに追加している水槽では注意が必要という事になります。
さいごに
ネオンテトラの体色が薄くなる原因は「寝起き」なんて、初めての人が見たらビックリですよね。。。
実際に、寝起きのネオンテトラやカージナルテトラは地味なほど色が抜けたようになっていますからね(汗
普通に健康体であれば、寝起き後しばらくすると体色は元通りになるので、いつも見る美しいネオンテトラになったら問題なしと判断していいです。
逆に、いつまでも体色がもとに戻らない場合は病気を疑いましょう。