熱帯魚で「ペンシルフィッシュ」という、ユニークな種類のものが存在します。
ペンシルフィッシュと言う名前自体はかなり有名なので、アクアリウム既にやっている人からすれば知らない方が不思議と言うくらいかもしれませんね。。。
このペンシルフィッシュにも色々と種類がいますが、今回ご紹介したいのがこの種の中でも超希少種である「ナノストムス・エスペイ」です。
ナノストムス・エスペイは、マニアの中ではかなり人気のある種で、まだ数は少ないですが昔に比べて目にする機会が多くなってきました。
ペンシルフィッシュと言えば、コケ掃除として導入されることもあり、水槽に数匹入れておけば厄介なコケ対策にもなることで知られているんですね!
ここでは、このナノストムス・エスペイの魅力や飼育方法、導入時の注意点についてご説明していきますね。
目次
ナノストムス・エスペイについて
ナノストムス・エスペイは、ギアナに生息する熱帯魚で、一般的には「ペンシルフィッシュ」の1種として紹介されることが多いです。
このペンシルフィッシュと言うのは、カラシン目レビアシナ科のグループに属する魚を指します。
別名、オリンピックフィッシュとも呼ばれ、ひと昔前までは、なんと!、、、4年に一度しか入荷されない超希少種だったのです!
故にオリンピックフィッシュなんですね(だったんですね。。。
オリンピック開催と同じ期間待たなければお目にかかれない希少性も、この熱帯魚の価値や魅力を高める要因にもなっていました。
現在では、コンスタントに入荷されるようになりましたが、それでも数は決して多くなく希少種であるに違いありません。
ナノストムス・エスペイの魅力としては、体表に入る大きな黒いスポット模様です。
これも都合よく「5個」入るんですね。。。
4年に一度、、、5個のスポット模様が五輪の輪を連想させるような。。。
これはもう、、、2つの意味でオリンピックフィッシュですわ(笑
そして、体色は銀色に輝いて美しい!
小さく可愛らしい「おちょぼ口」が魅力で、体を斜めにしてピョコピョコ泳いだり、泳ぎだしたと思えばいきなり止まったりと、不規則な動きも見ていて楽しいですよ(笑
ペンシルフィッシュの名前の由来
ちなみに、なぜペンシルフィッシュと呼ばれるかと言うと、初めて見る方は「なんとなくペンに似ているから」と思うはずです。
その名前の通り、スレンダー体形をしているという事が由来の一つです。
そして、この魚特有の泳ぎ方も表現されているんですね。
ペンシルフィッシュと呼ばれる熱帯魚は、体を斜めにして泳ぐという特徴があるんです。
この姿が、手でペンを持っている時のような感じに見えることから「ペンシルフィッシュ!」と呼ばれるようになったんですね。
ナノストムス・エスペイの飼育データ
- 体長:4cmほど
- 水質:弱酸性~中性
- 水温:20℃~27℃
- 寿命:2年~3年
- 参考価格:1匹あたり3,000円
ナノストムス・エスペイは、体長が最大で約4cmほどの小型の熱帯魚です。
性格は温和で、混泳魚にも向いているといえます。
ただ、同種同士では小競り合いが良く見られますが、他の熱帯魚にちょっかいを出すという話は聞きません。
混泳させるときは、他の熱帯魚も性格が温和な種類、そして同程度のサイズのもを選ぶようにしましょう。
水草との相性が非常によく、複数匹で飼育すると斜めになって群れ成す面白い光景が見られます。
ただ、、、希少種で、しかも高価なので群泳は難しい所ですよね(泣
また、弱酸性の水質で飼育するとやや赤みが増して綺麗な個体に仕上がります。
水質を弱酸性に傾けるソイルを使用すると飼育しやすいといえます。
ナノストムス・エスペイのコケ取り能力はいかに!?
ペンシルフィッシュは「コケ取り(コケ掃除)」として導入される方もいます。
現に、ペンシルフィッシュ(ナノストムス属)は草食性が強く、コケ掃除が期待できる熱帯魚であることに確かなんですね。
ただし、コケ取り専門と考えるとそれほど期待は出来ないというのが僕の結論です。
というのも、そもそもナノストムス・エスペイ自体の体長は小さく、コケを綺麗にするとなると相当な数が必要になってきます。
また、ナノストムス・エスペイが食べるコケは、発生したばかりの柔らかいもの、ヒゲ状や糸状藻類の細かな部分だけです。
それらを考えると、コケ掃除だけを目的とするならヤマトヌマエビとかオトシン系の方がずっと能力は上です。
ただし、水草に発生する細かな糸状藻類を食べてくれるのは嬉しい所です。
水草がコケだらけになると、光合成が出来なく枯れてしまうので、発生初期の細かな部分をツンツン突いて綺麗にしてくれるなら、水草レイアウトではコケ掃除として有効であるといえます。
口が小さいので餌の大きさを合わせてあげましょう!
ナノストムス・エスペイの可愛い「おちょぼ口」は、見ていて微笑ましいものがありますが、小さすぎて餌が口に入らないということも結構あります。
餌はカラシンに与えるフレークタイプの人工飼料があれば問題なしです!
そのフレーク状の餌が大きい場合は、指で潰して小さくしてから与えるようにしましょう。
さいごに
ペンシルフィッシュの最高峰といわれるナノストムス・エスペイですが、それはただ単に希少種だからという訳ではありません。
この独特でインパクトのあるスポット模様は、ナノストムス・エスペイ特有で、他のペンシルには見られない特徴です。
よく成熟した個体では、クッキリと黒スポットが出てるので、その姿は川魚の「ヤマメ」を連想するような美しさすらあるんですね!
(こいつがヤマメ/山女魚)
さらに、体色は輝きのあるシルバーで美しく、水槽内では非常によく映えて綺麗です。
珍しい熱帯魚を飼育したいという方は、是非ナノストムス・エスペイをチェックしてみてくださいね!
また、銀ギラのボディに、独特なスポット模様が好きと言う方にもお勧めです。