水槽内に発生するコケにはいろんな種類があって、まあどれも厄介なものが多く、その除去に苦労することが多いですよね(汗
特に厄介なコケと言えば、砂利やソイル、水草を覆うように発生するドロドロしたような緑色などの「藍藻類orシアノバクテリア」があります。
ドロリとしたような藍藻類やシアノバクテリアは、発生条件が揃うと一気に大発生する、なんだか独特なニオイのあるコケです。
低床を覆いつくせば見た目が悪くなりますし、水草を覆ってしまえば葉が窒息したり、光合成が出来ず枯れる原因となってしまう、かなり困ったちゃんのコケなんですね。
大発生すれば除去にも悩む方が非常に多いコケで有名です。。。
が、、、実は、この藍藻類やシアノバクテリアって意外な方法で除去できることで知られています。
それは、「オキシドール」を水槽内に添加するだけという、非常にシンプルかつ簡単な方法なんですが確かな効果が実証されています。
以下では、オキシドールを使用した藍藻類・シアノバクテリアの除去方法についてご説明していきますね!
オキシドールの「藍藻類」除去について
まず、オキシドールというのは、過酸化水素を3%ほど水に溶かした水溶液でして、、、普通に薬局で飼うことが出来ますし、ネットでも簡単に手に入ります。
価格も安価なで、商品によってマチマチですが安いものだと100円くらいからあります。
色んな商品があるかと思いますが、とりあえず「オキシドール」と言う名前の商品なら何でも大丈夫です!
そもそも、このオキシドールってなんぞや!?
って方も多いかと思いますが、消毒液として使われていることが多く、怪我したときの傷口を消毒するのに有効なんです。
実は、他にも様々な用途があり、人間にとって有害な細菌(サルモネラ菌とか大腸菌)を殺菌できることから、野菜を消毒するなど料理の分野でも活躍しているんですね。
・・・人体に影響はないの!?
ここで、そのような疑問が浮かび上がってきそうですが、濃度の薄い過酸化水素が人体に影響を及ぼすことは殆ど考えられないというから安心です。
さらにさらには、虫よけやカビ除けなど様々な分野でオキシドールは使われている優れものなんですね!
で、アクアリウムでも、あの厄介な「藍藻類のコケ」の除去に役立つことで知られているんです。
藍藻類(コケ)について
藍藻類と言うコケは、低床にべっとりと覆うように発生するコケで、薬品のような何とも言えない独特なニオイがします。
このヘドロのようにベトベトしたコケというのは「藍藻」や「シアノバクテリア」と呼ばれるコケで、濃い緑色とか、黒っぽい色をしているのが特徴なんですね。
大量発生すると、水槽から異臭がプンプンするので見た目が悪いというだけじゃなく、ニオイに問題ありなやつなんですね(汗
なので、発生したら直ちに除去するなり改善していかなくてはいけませんよね。。。
これらのコケ類が発生する原因の多くは、水質悪化が一番に考えられます。
特に、濾過があまり効いていなかったり、水槽のサイズに対して魚の数が多すぎる(過密すぎ!)で、換水をあまり行わない水槽では非常に発生確率が高くなります。
それでいて、光量が強い場合は特に発生率が高いです。
また、水質が悪化していなくても発生することもあります。
例えば、水中に水草に必要な栄養分が大量に含まれていような水槽です。
栄養素が多すぎる水槽では、育成している水草が吸いきれない、有り余った栄養分はどこへ行くのかと言うと、、、コケの栄養分になってしまうんですね。。。
あの水草専用の低床ともいえるソイルは、栄養素たっぷりなんですが、使い始めは大量に栄養分が水中に放出されるため、それが原因でコケが大量発生することもあるんです。
なので、水質は問題ないのに・・・と思う方は換水頻度を高めることで改善することもあるんですね。
っといった感じで、藍藻類やシアノバクテリアというコケは、発生条件が整うと一気に大量発生してしまう厄介なコケなんですね。
オキシドールで藍藻類やシアノバクテリアを撃退!
そんな厄介な藍藻類やシアノバクテリアの大量発生にはオキシドールが有効です!
まず、オキシドールを使用するにあたって思うことは、、、「熱帯魚やエビなどの生体き危険はないか?」「水草を育成しているけど無害なの!?」といった、水槽内への影響だと思います。
特に、エビ類は薬品に相当よわい生き物で有名ですよね・・・。
農薬使用の水草なんか入れてしまったら、たちまち全滅することもあるくらいですからね。
このオキシドールでのコケ除去に関しては、僕も長く行っていますが、熱帯魚やエビ類、もちろん水草にも悪影響が出たことは一度もありません。
なので、砂利やソイル、レイアウト用に使用している大きめの石とか流木、さらには水草にまでベトベトしたコケに覆われて困っている・・・と言う方に是非お勧めの方法です!
オキシドールの添加について
オキシドールの添加はいたって簡単で、オキシドールをそのまま水槽内に入れればいいだけなんですね(笑
カルキ抜きをバケツの水に入れるみたいに。。。超簡単ですよね!
気を付けることがあるとすれば、分量ですかね。
僕が最初にこの方法を知ったときは、このやり方で長年コケ対策をしている方で「100ℓに対して5ml」の割合を目安にするといいですよ~と教えてくれたんですね。
なので、まずは自分の水槽のℓ数を知ることです。
例えば、60cmの規格水槽であれば、水量が約60ℓなので、オキシドール3mlを目安に投入するといった感じです。
換水時、10ℓであれば0.5mlのオキシドールを追加していきます。
ピペットがあれば簡単に分量を量ることが出来るので持っておくと便利ですよ!
上記の分量はあくまでも目安なので、最初は少量入れて様子を見てから、徐々に分量を増やして効果を見るなど、やり方は様々あるようですね。
熱帯魚やエビ、水草に変化が無いかなどを見るため、最初は少しで徐々に増やすという方法は、僕もこの方法をお勧めします。
※60cm規格水槽であれば30mlまで大丈夫という方もいらっしゃるみたいなので、僕の方法はかなり薄めでの方法だといえます。
で、1週間もすればベットリと付着している藍藻類やシアノバクテリアが溶けたようになってきます。
これはなぜかというと、実はオキシドールには光合成を阻害する効果があるそうなんですね。
光合成の恩恵をもろに受けないと成長できない藍藻類やシアノバクテリアは、枯れてしまうんですね。
溶けたような状態になると、草食性の強い生体を入れている場合は、盛んにコケを食べ始めるので、さらに除去スピードがアップするように思います。
やっぱ柔らかいコケが食べやすいんですね。。。多分ですが(笑
ヤマトヌマエビとかミナミヌマエビはもちろん、草食性の強い熱帯魚まで溶けたコケをツンツンと突いて食べまわる姿も見られます。
そうしているうちに、驚くほど綺麗に除去できますよ!
オキシドールに弱い水草もある
オキシドールはコケを除去するのに有効な手段ではありますが、同時に大切な水草にも作用し、枯れさせてしまうことがあると言います。
僕は大丈夫だったのですが、ウィローモスやリシアは、オキシドール添加によって枯れてしまったという情報がかなり多いのです。
恐らく分量の違いで差が出るのかと思いますが、ウィローモスやリシアを入れている水槽では、オキシドールは限りなく薄めの方が良いといえます。
または、一時的に移すのもいいですよね!
ただ、ウィローモスやリシアに絡まるように付着しているベットリとしたコケですらオキシドールで除去できるのも事実なんですね。
また、カボンバ類もオキシドールに弱いという情報を目にしたことがあるので、オキシドールを添加した後は水草に影響を及ぼしていないかの「変化」を日々チェックして、異常があれば直ちに取り出すようにするといいでしょう。