アクアリウムでは水槽に発生するコケは非常に厄介なんですよねぇ~(汗
何とかして綺麗に取り除きたいけど、なかなか取れないし、とってもすぐに発生しちゃう・・・なんてことも多いですよね!?
そんな時に、コケを主食とする生体を入れておけば、かなり綺麗に食べてくれて観賞価値を保つことが出来ます。
コケ掃除の生き物には多々種類がありますが、ミナミヌマエビなどのエビ類はかなり有名ですよね。
ミナミヌマエビといえば、似たような種類にヤマトヌマエビがいて、この両者は良く比較されます。
ここでは、ミナミヌマエビの飼育方法や、ヤマトヌマエビとの飼育上の違いについてご説明していきたいと思います。
目次
ミナミヌマエビについて
ミナミヌマエビは、日本の西側や中国、台湾などに生息する淡水のエビです。
釣り餌でも使われているので、釣りをする人ならご存知の方も多いかもしれませんね。
ミナミヌマエビと非常によく似た種類に、ヤマトヌマエビがいますが、この2種類はアクアリウムでは絶大な人気を誇る種類となっています。
コケをよく食べることから、コケ取り対策として導入される方も非常に多いです。
が、このよく似た種類のエビ、最初に購入する人なら「どっちがいいのか?」と思うことも少なくないはずです。
そう言ったことについても触れていきますので、選ぶときのご参考になればと思います。
ミナミヌマエビの飼育データ
- 体長:約3cm
- 水質:弱酸性~弱アルカリ性
- 水温:10℃~28℃
- 寿命:約1年ほど
ミナミヌマエビは、体長が約3cmほどの淡水のエビです。
エビ類は魚の餌になりやすいので、同サイズ程度で温和な種類の熱帯魚とは問題なく混泳が楽しめます。
日本にも生息しているだけあって、幅広い水温、そして水質に対応できる丈夫さが魅力的です。
水草を茂らせているような水槽では、特に餌を与えなくても何かしら食べて普通に生きていけます。
が、ミナミヌマエビの数が多い場合は、どうしても食べるものが少なくなりがちな場合もあるので、エビ専用の餌を定期的に与えてあげるといいでしょう。
ミナミヌマエビを飼育する魅力は繁殖で増やせること!
ミナミヌマエビとヤマトヌマエビの大きさを比較すると、、、
大きさは、ヤマトヌマエビの方が一回り以上大きくなる。
ただ、淡水のエビとしては結構大きい方なんですねコレでも。。。
とは言っても、最大で3cmほどなので決して大きいとは言えませんよね(笑
で、両者の決定的違いなのですが、それは「水槽内繁殖」にあります。
ヤマトヌマエビは、メスが抱卵している姿を度々目にしますが、残念ながら水槽内での繁殖は不可能なんですね。
こんな風に卵をビッシリと抱えたヤマトヌマエビ(♀)は、飼育していれば必ず目にします。
なぜ水槽内繁殖が不可能かと言うと、ヤマトヌマエビの子供は汽水域(海水と淡水が混ざった場所)じゃないと育ちません。
なので、ヤマトヌマエビの繁殖はかなり上級者向けで、普通に飼育しているだけでは不可能という事になるんですね。
しかし、ミナミヌマエビは水槽内繁殖が容易なエビなんです!
寿命がヤマトヌマエビに比べてかなり短いですが、繁殖によって水槽内で種を繋いでいくことが可能となります。
なので、繁殖も楽しみたいという方はミナミヌマエビがお勧めです。
逆に、増やしたくないという方はヤマトヌマエビでもいいかもしれませんね!
コケ取り能力について
ヤマトヌマエビとミナミヌマエビの「コケ取り能力」。。。
これも、よく聞かれる事なのでご説明しますね!
まあ、個々のコケ取り能力だけでいえば体長の大きいヤマトヌマエビの方が圧倒的に高いです。
ただ、ミナミヌマエビは繁殖によって数が増えていきます。(増やす意図があれば・・・ですが)
数が多ければ当然、全体的のコケ取り能力は高くなっていきますよね。
なので、ミナミヌマエビは数でヤマトヌマエビに匹敵、それ以上のコケ取り能力を持つことが出来るという事になるんですね。
繁殖は超簡単で、普通に飼育しているだけで大きめの卵を抱卵し、気が付いたら稚エビが動いています。
稚エビも親と同じく、水槽内に発生するコケや有機物を食べて成長します。
ただ、混泳水槽だと他の熱帯魚に食べられてしまう恐れがあるので、確実に増やしたい場合はミナミヌマエビだけで飼育するか、隠れ家を多めに用意してあげるといいでしょう。
ミナミヌマエビは多くのカラーバリエーションがある!
ミナミヌマエビには、多くのカラーバリエーションが存在ます。
有名どころでいえば改良品種とされる「チェリーシュリンプ」には、鮮やかなオレンジやイエロー、レッド、ブルーといった魅力的なものが存在しています!
水槽全体が明るくなりそうですね!
色を楽しみたい方は、下記のリンク記事をご覧になってみてください。
また、改良品種じゃなくてもミナミヌマエビは飼育環境によって様々な発色を示すのが特徴的なんですね。
改良品種までとはいきませんが、赤色や青色が薄っすら出たり、特に珍しく重宝される色としては白色があります。
複数で飼育していると、それぞれの色の違いを観察する楽しみがあるのも良いものです。
夏場の高水温には要注意
ミナミヌマエビは、幅広い水温に対応できる丈夫なエビですが、夏場の高水温には注意が必要です。
どんなに高くても28℃くらいが限界です。
その為、夏場は水温が高くなり過ぎないように専用クーラーを取り付けたり、クールファンで対策をしましょう!
酸欠にはかなり弱く、高水温になると溶存酸素が低下する為、やはり高水温はエビにとって大敵なんですね。
僕の場合は、猛暑日はクールファンとか役に立たないことが多いので、エアコン付けっぱなしで外出しています(汗
少しだけ電気代が高くなりますが、生き物を飼っている以上仕方ないと割り切って。。。
さいごに
ミナミヌマエビの魅力は、繁殖が超容易に出来て簡単に増やせるという事と、カラーバリエーションが複数存在するという所でしょうか。
コケ発生に悩んでいる方は、是非ミナミヌマエビを導入してみてはいかがでしょうか!?
色のついたタイプだと、水槽がカラフルになって見た目がガラッと変わって、それはそれでいいかもしれませんよ!?