「メダカ」といえば、アクアリウムをやったことが無い人でも聞いたこと、見たことのある魚ですよね。
今は、メダカと一言でいっても実に多くの種類が存在し、美しい改良品種の登場から「メダカブーム」に火が付いています。
美しい改良品種は、もはや「泳ぐ宝石」と称され、1匹1万円ほどの値で買い手が殺到するほど人気があるといいます。
古くからメダカや金魚は、日本にとってなじみ深い魚で、特にメダカは金魚に比べて容易に飼育できることで知られています。
ここでは、現在出回っているメダカの種類を、ザックリとご紹介していきたいと思います。
目次
メダカの種類について
知らない人はまずいないというくらい認知度、そして人気の高い魚であるメダカ。。。
直接見たことが無くても、テレビや本、ネットなどを通して見たり、この名前を聞いたことは誰でもありますよね。
もともと日本に生息していたメダカといえば、キタノメダカとミナミメダカの2種類だけです。
メダカの子供は、親の体形(外見)や、それぞれの特徴を持った親同士を組み合わせることで、その特徴を持つ子が生まれてくることが知られているんですね。
上記のように、面白い特徴を持ったメダカは自然界でもごく普通に存在していますが、いってみれば偶然、特徴のある親同士から生まれたという偶然の産物にすぎないんですよね。
しかし、人為的に特徴を持った親を選出し、掛け合わせることで意図的に特徴のある子供を獲得することが出来ます。
これを時間をかけて人の手で行い、次の世代に特徴を受け継がせていけば想像もできないような個体を作り出すことが出来るようになります。
これを「改良品種」といって、マニアの中では新種のメダカと認められる存在となっていくんですね。
よく見かける改良品種のヒメダカ
熱帯魚ショップでもよく見るメダカといえば「ヒメダカ」がその代表的存在といっていいでしょう。
ヒメダカが登場したのは、もうずいぶんと昔で、名前の”ヒ”とは緋色のことを指す、「緋色を目指して改良された」改良品種のメダカなんですね。
ショップに行くとヒメダカが多く売られているので、この品種を野生のメダカだと思う人も多いのではないでしょうか。
野生のメダカは全体的に黒っぽく、地味な色彩が特徴です。
ただし、今や特定の地域に生息しているメダカは絶滅危惧種に指定されるほど数が減少しているんですね。
なので、目にすること自体が少ないのが現状なんですね。
「色の明るいメダカは野生のメダカじゃない」というのは、昔ちょっとした雑学にもなっていました(笑
ヒメダカは、人為的に作出された昔を代表する改良品種のメダカなんですね。
では、、、今現在はというと実に多くの改良品種メダカが作出されているんです。
その様々なメダカたちを、下記でご紹介していきます。
黒メダカ・クロメダカ
(画像:ブラックパンダメダカ)
黒メダカは、原種に近い色彩が特徴です。
原種は、どことなく地味といった感じですが、改良された黒メダカは色が濃く、カッコいい見た目をしています。
原種に近いメダカを飼育したい方には、ピッタリの種類と言えるでしょう。
白メダカ・シロメダカ
名前の通り、本当に真っ白のメダカです。
水草の緑色が非常によく映えて、美しく観賞価値が高い種類といえます。
ちなみに、僕個人で知り合いに「どのメダカが好きか」アンケートをしてみたところ、女性からの人気が圧倒的に高かったのが、この白メダカでした。
真っ白の観賞魚自体、そういるものではありませんので、それだけでも珍しい色彩のメダカといえますね。
青メダカ・アオメダカ
白っぽく見えますが、全体的に青味を帯びた美しいメダカです。
見る方向や、部屋の明るさ、光の強弱によっても青色の見え方が異なります。
薄っすらと入るブルーの色彩は、とても上品さがあって綺麗です。
楊貴妃(ようきひ)メダカ
色彩は金魚のようにオレンジ色が濃く、ヒレの淵も鮮やかなオレンジで染まるのが特徴。
その美しさから、世界三大美女の名前が付けられ、メダカブームに火をつけたのも本種の存在が大きく影響しているといいます。
ヒメダカとは比べ物にならないくらい、濃いオレンジ色に染まる美しいメダカです。
琥珀メダカ・ブラウンメダカ
(画像:アルビノ琥珀メダカ)
琥珀色やブラウンの色彩を示すメダカで、背中が美しい琥珀色に染まる個体など様々です。
ここまでくると、熱帯に生息する美しい魚と思うほどの美しさがありますよね。
銀河メダカ・シルバーメダカ
非常に明るい白~銀色の個体に、キラキラとラメのような煌めきが見られるメダカです。
その輝きは夜空の星のようであることから、この名前が付けられています。
まあ、頭と尾びれに黄色い色彩が入ることが多いのも特徴の一つです。
とても「ゴージャス」といった表現が似合うメダカですね。
黄金メダカ・オウゴンメダカ
名前の通り、黄金の輝きを見せる美しいメダカです。
特に背中が一面、金色に染まる個体もいて、上から覗いてみると本当に黄金が動いているかのように見えます。
大きく分けると、黄金、薄黄金の2タイプに分類されます。
なんか、、、お金を呼び込んでくれそうなメダカですね!
幹之メダカ・みゆきメダカ
背びれ前方付近や、各ヒレが見事なくらい輝きを見せるメダカで、カラーバリエーションも豊富です。
そしてキラキラと輝きを見せる”ラメ”の入った個体は、まさに泳ぐ宝石そのものです。
他にも、内側から輝いて見えたり、発光の強弱が異なったりとバリエーションが多く、改良品種を代表する存在と言っても過言ではないでしょう。
この名前の由来は、作出された方が娘の名前を付けたもので、それがそのまま有名になったという感じですね。
さいごに
上記で紹介した種類の改良品種メダカはごく一部で、探せば数えきれないほどの種類が存在しているはずです。
というのも、今まさにメダカブームで色んな所でメダカの改良が行われているからです。
体形も、一般的なスマートなメダカ以外にも、太った「ダルマタイプ」や、出目金のような「出目タイプ」、目が赤いアルビノタイプなど、今や「メダカ」と、ひとくくりに出来ないほど種類豊富な時代にきています。
そして、今でも非常に完成度の高いメダカが作出されていますが、今後も「新種」と認められる改良品種がぞくぞくと登場してくるでしょう。
こんなに綺麗なメダカを見たら、飼育したくなってきちゃいますよね。
これからメダカを飼育しようとお考えの方は、種類豊富な中から、自分好みのメダカを見つけ出してくださいね!