メダカは屋外で飼育できる淡水魚として古くから親しまれてきた淡水魚です。
「メダカの屋外飼育」といえば、ビオトープやバケツなんかを設置して、そこにホテイアオイなどの浮草を浮かべて飼育しているようなイメージが強いのではないでしょうか??
実際に、屋外飼育している方も多いでしょう。
また、これからメダカの屋外飼育を始める(始めようと思っている)方も居られるはずです。
当然ではありますが、屋外飼育は室内での飼育と全く違い、自然の力の影響をモロに受けることになります。
中でも「雨期」になると、雨の日が多く続く地方もあり、そういった場所では大雨には注意しなくてはいけません。
という訳で!
以下では、メダカの屋外飼育をしている「ビオトープ」を雨から守る対策についてご説明していきますね!
目次
メダカのビオトープって??
ビオトープとは、画像のような陶器で作られた飼育槽を指します。
メダカは、日本の河川にも生息していることから、熱帯魚のようにヒーターが無くても、屋外飼育が可能なんですね。(場所にもよりますが。。。)
メダカ以外にも、金魚を屋外で飼育する方も多いです。
そんな屋外飼育をするときに用いられることが多いのがビオトープですが、なにもビオトープだけじゃなく、大きめのバケツだったり、プラスチック製の大きな容器など、何で飼育するかは人それぞれなんですね。
見た目や雰囲気的にはビオトープはオススメですが、大きいサイズだと広いスペースが必要となるので、持ち運び便利なプラスチック製の容器から始めるのもいいですよ!
屋外で飼育を始めると、四六時中、外に出しっぱなしになっているので、「暑さ」「寒さ」「外敵」「雨」など、様々な問題が生じることがり、それらに対する対策をしっかりと行わなくてはいけません。
ここでは、タイトルにあるように「(大)雨」の対策について書いていきますね!
メダカの屋外飼育「雨」がもたらす問題とは?
メダカは日本の河川に生息する生き物ですから、別に雨が降っても問題ないと思う方もいるのではないでしょうか。
実際に、雨によって蒸発した水量を増やしてくれるというメリットがあるので、問題ばかりではありません。
では、何が問題かというと、、、
- 水かさMAXでメダカ流出の恐れ
- 水質が急変する可能性あり
- 特に酸性雨には要注意
と、言ったところでしょう。
では、それぞれ詳しくご説明していきますね。
水かさMAXでメダカ流出の恐れ
大雨が降って屋外の飼育槽の水かさがいっぱいになれば、溢れた水は当然、流れ出ていきますよね。
この時、メダカも一緒に外へ流されてしまうリスクがあるんです。
大きなメダカはそれほど流されなくても、特に生まれたばかりの稚魚は流出しやすく注意しなくてはいけません。
水質が急変する可能性あり
水質が急変する、、、例えばですが、自然界では絶えず川が上流から流れてきて、そもそも水量が多いですから、雨が降ったからと言って、水質によるダメージはほとんど皆無といえるでしょう。
しかし、飼育槽のような限られた空間の、水量が少ない場所だと状況は全く違いますよね。
大雨が降って雨で満たされれば、飼育槽は「雨の水によって満たされる」ことにもなります。
つまり、今まで飼育していた水質から、いきなりガラッと変わってしまうことにもなります。
それがたまたま、飼育槽の水質との差がなければ問題なく飼育できることがほとんどでしょうが、いきなり水質が変わってしまうと、体表が荒れたり、血が滲んだような症状が現れることがあります。
特に酸性雨には要注意!
降っている雨が酸性雨なのかどうか、、、また、酸性雨がいつ降るのかなんて分からないですよね(汗
ただ、メダカは基本的には中性~弱アルカリ性の水質を好む傾向の強い魚でして、酸性に強く傾くことはあまりよろしくないといえます。
現に、大雨が降った後にメダカが大量死した・・・という情報が非常に多く、全部が全部じゃありませんが、酸性雨も関係しているといえるでしょう。
酸性雨が大量に入り込むことで、水質(pH値)が急変して、上で書いたように水質が一気に変わってしまうのは想像が付きますよね!
何にしても、大雨の時に何の対策もなしに外に出しっぱなしにしているのは、リスクが高いということがお分かりいただけたかと思います。
メダカの屋外飼育「雨」への対策について
ちょっとした雨の対策としてよく用いられる方法というのは、飼育槽に「タオル」や「軍手」を掛けておくだけという簡単便利な方法です。
水を吸収しやすい素材のものを掛けておくことで、増えすぎた水を吸収して、外へ排出する役割をこなしてくれます。
また、「簾(すだれ)」を乗せて置くだけでも、雨の侵入を抑える効果があるので、これも良く用いられる方法の一つです。
簾を二つ折にすれば、さらに効果は高まりますし、屋外飼育槽の半分だけに被せておくことも可能なので、使い勝手が良いんですね!
この簾は、日中の太陽の光を遮り、温度上昇を防ぐのにも役立つので、メダカの屋外飼育をする方は持っておいて損は無いアイテムといえるでしょう。
ただし、上記で説明した「水を吸収しやすい素材(タオルや軍手など)」、「簾」を使用した方法というのは、あくまでも応急処置的な方法でしかありません。
何もしないよりはマシというだけで、さすがに大雨が続くような場合には対応しきれないことも多々あります。
穴を開ける方法もあります!
そこで、プラスチックのような容器限定の方法にはなりますが、これ以上、水位を上昇させないという場所に小さな穴を開ける方法が効果的です。
この方法だと、当然ですが雨が入り込んでも水がいっぱいになる前に、その穴から水が流れ出ていくので、それ以上、水かさが高くなる心配がいりません。
ただ、その穴からメダカも一緒に流出する恐れがありますので、スポンジを詰めるか、ネットで塞ぐなどの処置が必要になります。
ビニールを被せる
一番効果的なのは、やはり水を一切とおさない「ビニール製」のカバーで、メダカの飼育槽を覆うことです。
見た目は悪いですが、使用するのは雨が降っているとき限定なので、見た目を気にする必要もないでしょう。
上で紹介した方法は、水が入り込んでも外に出すことを前提としていますが、それだと水質が急変してしまうリスクがあるので、それらのリスクを全て取り除くには、完全に雨をシャットアウトする方法が一番といえます。
特に、大雨の時なんかは。。。
僕らが使う傘なんかを立てかけて、飼育槽の中に雨が入らないように置くようにして使うことも出来ます。
ただ、風が強い時は飛ばされる危険性があるので、動かないように固定しなくてはいけません。
強風が吹き荒れるときは、固定しても傘が壊れることがあるので、そういう時はそもそも使用しない方がいいです。
雨の日に傘をさしていると、いきなり強い風が吹いてきて、傘の骨組みが折れたり、バサッと変な方向に曲がったりしますよね(汗
あんな感じです。。。
ビニールシートを飛ばされないようにするのに効果的な方法としては、バーベキューで使われる網(肉を焼くやつ)ありますよね。
あれを、飼育槽の上に置いて台として使用します。
その上にビニールを被せて、レンガなどの重たいものを置いておけば飛ばされるリスクほぼゼロにできますよ!