決して派手さは無いければ、、、独特の模様を持ち、しかも成長に従って模様が変化する!
どうせ長期で飼育するのであれば、色彩や体形に”変化”が見られる熱帯魚をずーっと飼育していくのも良いですよね。
今回ご紹介したいのは「レオパード・クテノポマ」という熱帯魚で、名前の通り、ヒョウ柄(レオパード)を持つ、色彩的には派手じゃないけど、、、よく見るとやっぱ派手だわ・・・的な魅力ある魚です。
体長は最大で20cmほど、寿命は10年以上生きたという記録がザラにあるので、ペットフィッシュとして愛着をもって育てる種としては最適だといえます!
以下では、レオパード・クテノポマの飼育方法や飼育上の注意点などについてご説明していきたいと思います。
レオパード・クテノポマについて
レオパード・クテノポマは、アフリカやコンゴ共和国に生息する、アフリカを代表するクテノポマの仲間です。
故に、クテノポマの中では古くから最も親しまれている種で、人気も非常に高い種類となっています。
ゴージャスなヒョウ柄の中型熱帯魚であるからして、、、「結構お高いんでしょう!?」とお思いかもしれませんが、ブリード個体が出回っているため非常に安価で購入できるようになっています。
レオパード・クテノポマの魅力は、体色とその変化にあります。
幼少期のちっこいサイズの時は、意外とホワイティーな体表にブラックのスポット模様が全身に入って、それ以外はコレといった特徴はありません。
「目がデカイ・・・」というのも特徴ですね。。。(幼魚の時は特に)
が、成長するにつれ体高がupしていき、体色はオレンジ~茶褐色のような発色、黒の模様が完全なるスポット模様ではなく、本当にヒョウのようなイビツな形になり、高級感あふれる姿になります。
また、顔周辺以外はヒレで覆われている感じで、体高があるように見えて、カッコいいんですよね。
成長すると、ツンツンした背びれが目立ち、これまたカッコいいです!
レオパード・クテノポマの飼育データ
- 体長:約20cm
- 水質:弱酸性~中性
- 水温:22℃~26℃
- 寿命:10年以上(20年生きたという記録も・・・)
- 参考価格:1匹あたり1000円ほど
レオパード・クテノポマは、体長が約20cmほどまで成長する中型の熱帯魚です。
成長に従い、色彩や体形の変化が楽しめる熱帯魚であるため、幼魚から飼育をするのがオススメです!
成長速度は、1年ほどで10cmくらいに達し、それからはゆっくりといった印象です。
肉食性が強く、主に生餌を好んで食べるため、小さい種との混泳は不可能です。
小さいうちは同種同士の混泳も可能ですが、成長するにつれて気性が荒くなり、時に激しい喧嘩に発展することがあるので注意が必要です。
が、レオパード・クテノポマよりも大きな熱帯魚であれば問題なく混泳が楽しめます。
中型魚らしいゆったりとした泳ぎが特徴で、ゴージャスなヒョウ柄をじっくりと眺められますよ。
飼育そのものは容易で、広い水槽さえあれば初心者でも容易に飼育が出来ます。
ちょっと大きめの熱帯魚を飼育しようと思っている方にもオススメの一種です!
レオパード・クテノポマの餌について
レオパード・クテノポマは、肉食性の強い熱帯魚なので、メダカなのど活餌を好んで食べます。
個体によっては、なかなか人工飼料に餌付かないこともあるんですね。。。
冷凍アカムシも喜んで食べてくれるので、なかなか人工飼料を食べてくれない個体の場合は、冷凍アカムシは非常にオススメです。
これメインでもいいですし、少しづつ人工飼料を混ぜながら慣らしていくのも手です。
水槽にはフタの設置を
レオパード・クテノポマは、たまに飛び跳ねることがあるので、フタの設置は必須です。
ある程度大きくなった個体と言うのは、ただフタを置いているだけでは意味がないことも多いです。
というのも、大きいだけに飛び跳ねる力も強力で、飛び出した力でフタを持ち上げてしまって、そのまま場外へ。。。ということは、大型魚飼育ではかなり多いです。
中型であるレオパード・クテノポマにも、そのリスクがあると思った方が良いでしょう。
めちゃくちゃ重たいものは考えものですが、、、「さすがにこれだと動かないだろ」と思うような重りをフタの上に置いて、飛び跳ね時にフタが持ち上がらないような施策をしておきましょう。
長年、大切に飼育している熱帯魚が、飛び出して干からびてしまったら悲しすぎますからね。。。
レオパード・クテノポマの繁殖について
一応、繁殖例はあります。。。が、体長が大きいのと、ペアを得るのは苦労する為、繁殖の敷居は相当高いといえます。
繁殖形態は、ベタと同じように、水面に泡巣を作るバブルネストビルダーであることが分かっています。
こんな大きな熱帯魚が、水面に泡を作っるとか結構壮大で、見られるものなら見てみたいですね(笑
オスとメスの区別は、スポット模様が尾びれまでしっかり入っているのがオス、そうでないものがメスと、大きな個体でならある程度は判別が可能といいます。
また、オスはエラの上方あたりにコブのような突起があり、メスにはこれが見られないのも特徴として挙げられます。
水槽内での繁殖例はほとんど聞きませんが、「成功したよ!」と言う方がいましたら、是非コメント頂けると幸いです!
さいごに
ただのスポット模様の魚から、ゴージャスなヒョウ柄へと変貌するような、体色の変化が成長とともに楽しめる熱帯魚、、、それがレオパード・クテノポマです!
同種同士では争うので複数匹で飼育するのは避けた方が良いですが、別種の大型魚と混泳させる魚としてはお勧めの種でもあります。
成長すれば、体高もあるがっちりとした姿になり、ヒョウ柄がバシッと現れます。
とにかく寿命が長いので、一度飼い始めると長い付き合いになると思います(笑
そんな、長く飼育できる美しい熱帯魚を飼いたいという方には、レオパード・クテノポマは絶対にオススメできるサカナです!