アクアリウムで飼育する小型の熱帯魚には、まるで宝石のように美しい色彩をもつ種類が多数存在していますよね。。。
その小型熱帯魚の代表的存在ともいえる「カラシン科」の中に、「こんな色の熱帯魚が欲しかったッ!」と思わせるような濃い黄色を持つ「キティ・テトラ」という種がいます。
ネーミングを聞くと、魚じゃなくて別の”キャラ”を真っ先に連想してしまいそうですが、、、なんとも可愛らしい名前でもありますね(笑
この熱帯魚は、小さい時は地味な色彩で、成長すると美しい黄色の発色が見られるという、成長に従い徐々に美しさが増していく様子が楽しめる魅力的な魚でもあります。
美しい黄色のカラシン科の魚って、いくつかいますが、あまり聞きなれないネーミングだったり、入手が難しい種だったりで、かなりレアカラーでもあるんですね!
ここでは、キティ・テトラの飼育方法と導入時の注意点についてご説明していきますね。
キティ・テトラについて
キティ・テトラは、ブラジルのアマゾン川支流にあたる、タパジョス川原産の熱帯魚です。
初めて日本に入ってきたのは、2000年の時で比較的新しい品種と言えますね。
体色が鮮やかな黄色に染まることから、話題となり、それほど出回らない希少種であったことから人気の絶えない種となりました。
ただ、今では東南アジアを中心にブリードされた個体が入ってくるようになったため、比較的手の届きやすい存在となっています。
名前の由来は定かではありませんが、黄色の色彩が由来となっているんでしょうか。。。
とにかく、既に有名すぎる別キャラを想像しがちな名前の持ち主でもありますよね(笑
現に、kittyには子猫と言う意味がありますから。。。
また、金銭的魅力を高めるという時もこの単語が使われるときがあります。
色が黄色く変化する様子がまさにコレだからでしょうかね???謎です(汗
キティ・テトラは、幼魚の時は全身シルバー一色で、特徴と言えば尾びれの付け根に黒いスポット模様が入ることくらいです。。。
が、オスの個体限定ではありますが、成長するとヒレが伸長して赤く染まり、体色も黄色み帯びてきて、最終的には完熟レモンのような美しい黄色の発色が見られます。
メスの個体は、体表シルバーの体表にメタリックのグリーンを纏ったような色彩となり、これはこれで綺麗です!
やや体高があるのも見ごたえがある要素の一つだといえます。
背びれが伸長し、尾びれの付け根にスポット模様、成長すると黄色くなるという魚は「テトラ・オーロ」とよく似ていますが、キティ・テトラの方が体長がかなり大きいため見ごたえがあるというのが最大の違いでしょう。
極端に言うと、、、テトラ・オーロのデカイバージョンみたいな感じです。。。(笑
※ちなみにテトラ・オーロは、2.5cmくらいの超極小魚で、小さな宝石のような感じコッチも魅力たっぷりですよ。
キティ・テトラの飼育データ
- 体長:5cm
- 水質:弱酸性~中性
- 水温:23℃~27℃
- 寿命:3年~5年
- 参考価格:1匹あたり300円前後
キティ・テトラは、体長が最大で5cmほどの小型の熱帯魚です。
同種同士での小競り合いが頻繁に見られますが、激しい喧嘩をする程でもなく、群泳ぐも問題なく出来ますし、同サイズ程度の他種との混泳も楽しめます。
丈夫な熱帯魚でもあるので、初心者でも簡単に飼うことが出来ますよ!
弱酸性で発色up!
キティ・テトラは、非常に丈夫な種で水質の変化にも強いため、飼いやすい熱帯魚です。
ただ、だんだんと色彩が引き出されて美しさがupしてくる魚は、その魚に適した水質で長期飼育することで、その美しさを最大限に引き出すことが出来るんですね。
キティ・テトラが好む水質は弱酸性なので、これを維持するように飼育するのが望ましいです。
まあ、これだけ美しい熱帯魚ですから、水草レイアウトで飼育する方が多いかと思います。。。
水草レイアウトでは、水草に適した低床の「ソイル」。。。これは、水質を弱酸性にして、それを保つ効果があるのでオススメです。
使用するだけで、水草だけじゃなくキティ・テトラにも適した水質が作れてしまうので使わない手は無いですよね!
キティ・テトラの餌について
キティ・テトラは、基本的に何でも食べてくれるような熱帯魚です。
最初から人工飼料に簡単に餌付くので、カラシン専用の人工飼料をメインに与えるのがオススメです。
大きい個体では、ガッチリとした体高を作るために高栄養の冷凍アカムシも定期的に与えるといいですよ!
さいごに
カラシン科でも珍しい黄色の発色が楽しめる「キティ・テトラ」は、オス個体だけではありますが、超完熟レモンイエローの美しすぎる色彩が見ものです。
メス個体は、また違った美しさがあり、たくさんで群泳させればオスとメスのカラーが入り混じって、それぞれの異なるカラーパターンが楽しめます。
美しい黄色は、水草の緑色によく映えるので、水草レイアウトで群泳、又は他の熱帯魚たちと混泳させれば、熱帯魚らしい色んなカラーが見られていいですよ。
昔に比べてかなり流通量も多くなっているので、綺麗な黄色の小型熱帯魚が欲しいという方は、是非キティ・テトラをチェックしてみてくださいね!