ネオンテトラに非常によく似た種類の熱帯魚といえば、カージナルテトラが有名ですが、他にもグリーンネオンテトラという種類も見間違えるほど良く似た種類で知られます。
ネオンテトラといえば、青と赤のラインが特徴ですが、グリーンネオンテトラには基本的に輝くような青いラインのみが横一直線に入ります。
青が映えるため、涼しげのあるカラーで群れで泳がせると青色がたくさん輝いて綺麗です。
ネオンテトラによく似ているので混合されがちかもしれませんが、知れば知るほど魅力的な熱帯魚なんですね。
ここでは、グリーンネオンテトラについてご説明していきます。
目次
グリーン・ネオンテトラについて
グリーンネオンテトラは、カラシン目カラシン科の熱帯魚で、アマゾン川やネグロ川に生息しています。
ネオンテトラと酷似しすぎというくらい両者は似ています。
ネオンテトラは小型の熱帯魚として代表的存在ですが、グリーンネオンテトラは、そのネオンテトラよりもさらに小さい、カラシン科では最小の大きさなんですね。
名前に「グリーン」と付きますが、実際にはネオンテトラの赤色が無いバージョンといった感じのイメージが強い熱帯魚です。
グリーンネオンテトラは、尻尾の付け根から頭部先端まで青いラインが伸びるのが特徴です。
そのため、別名で「ロングライン・ネオン」という名前で呼ばれることもあります。
ですが、実際には赤色が全くないわけではありません。
薄っすら入っている個体もいますし、ネオンテトラ同様にハッキリと赤いラインを持つ個体も存在します。
なので、厳密にはネオンテトラよりも少し色褪せた感じの色彩といった方が正しいかもしれません。
グリーン・ネオンテトラの飼育データ
- 体長:2.5cm~3cm
- 水質:弱酸性~中性
- 水温:20℃~28℃
- 寿命:2年程度
体長が最大でも3㎝ほどの、小さくて可愛らしい熱帯魚です。
くっきりと入ったブルーのラインがよく映え、20匹~30匹という風に複数で泳がせると青色がキラキラと光り輝いて綺麗です。
グリーンネオンテトラの性格は極めて温和な為、混泳魚としても向いています。
ただし、グリーンネオンテトラ自体が小さい魚であるため、混泳させる場合は他の魚があまり大きくならない種類でなくてはいけません。
群れを作る性質があるので、導入するときは多めに入れてあげるのが良いでしょう。
また、多く導入することで複数のブルーの輝きを見ることができます。
水質は弱酸性を維持すると、綺麗なブルーの発色を引き出すことが出来ますので、水質管理はとても重要になってきますね。
グリーン・ネオンテトラとネオンテトラの決定的違い
ネオンテトラのように赤色ラインが入っている個体では区別が付かないのでは。。。と思われがちですが、上記でも書いたように青いラインの入り方ですぐに判別が出来ます。
(画像:グリーン・ネオンテトラ 尾びれの付け根から青色のラインが伸びます)
グリーンネオンの場合は、「尾びれの付け根から頭部の先端まで青いラインが走る」のが特徴です。
(画像:ネオンテトラ 尾びれ付近は真っ赤に染まっていますよね)
ネオンテトラをよく見ていただければ分かると思いますが、尾びれの付け根からではなく、背びれと尾びれの中間くらいから青いラインが伸びているのが分かりますよね。
グリーンネオンテトラとネオンテトラの違いは、赤色の線は関係なく、青色の線の入り方にあるんですね。
繁殖は非常に難しい
グリーンネオンテトラの繁殖は非常に難しいとされます。
ネオンテトラは養殖された個体が大量に入ってきますが、グリーンネオンテトラは、現時点では養殖が進んでいなくて、現地採取(ワイルド種)の稚魚が輸入されてくるだけとされています。
ですが、輸入されてくる量が多いおかげなのか、価格は比較的安価で購入できます。
グリーン・ネオンテトラは群れを作る
グリーンネオンテトラは群れを作る習性があります。
群れを作る習性があるということは、性格が温和を通り越して憶病なんですね。
こういった習性をもつ熱帯魚でも、小さい水槽だったり、1種だけで飼ったりすると危険を感じずに群れを作らないこともあるんですね。
その場合は、グリーンネオンテトラよりも少しだけ大きな種類の熱帯魚と混泳すると、身の危険を感じて本能的に群れを作り出します。
混泳させる熱帯魚が温和な性格でも、グリーンネオンテトラが口に入るような大きさであれば反射的に食べられてしまう恐れがあるので、同じく小型の熱帯魚でなくてはいけません。
グリーンネオンテトラは中層を泳ぎます、なので低棲魚の代表的な熱帯魚であるコリドラスとは相性が良いです。
小型のコリドラスやオトシン系との混泳は問題なく出来ますのでオススメです。
特有の病気「ネオン病」について知っておこう
グリーンネオンテトラ、ネオンテトラ、カージナルテトラ特有の病気でネオン病というものがあります。
発症すると治らない不治の病でもあるので、導入前に下調べをするよう心がけましょう。
ネオン病については下記リンクの記事をご覧ください。
他のかかりやすい病気についてもご説明しておりますので、導入前にチェックしておくことをお勧めします。
最後に
グリーンネオンテトラは、ネオンテトラによく似た姿をしていますが、ほんの少しだけブルーのラインの入り方が違うんですね。
それだけで、青色の映え方が違ったりするので知れば知るほど奥が深いですね。
極めて小さい種類の熱帯魚に属しますが、宝石のように光り輝く美しい熱帯魚なので、水草レイアウトにも抜群に合いますし、混泳魚としても最適です。