グルグル渦巻模様が美しい”共生ハゼ”「ヒレナガネジリンボウ」の飼育方法や注意点

ヒレナガネジリンボウ

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厳しい自然界を生き抜くために、全くの別種と力を合わせて生活を共にする海水魚やエビが存在します。

マリンアクアリウムで有名なものと言えば、「ヒレナガネジリンボウ」というハゼの仲間がその一つで、テッポウエビの仲間が作る巣穴に共生することから、”共生ハゼ”と呼ばれています。

この独特の名前からも想像が付くかもしれませんが、体にねじれている様な太い線が入っるという面白い模様を持ち、共生ハゼの中でも見た目がとても綺麗なため人気の高い種となっています。

魚とエビ、、、姿や形が異なる全くの別種が力を合わせて生活する様子は大変興味深く、水槽にこの2種を導入すれば、自然界と同じように”共生”がじっくり観察できます。

面白い性質を持つ生体が欲しいという方には是非オススメです!

ここでは、ヒレナガネジリンボウの飼育方法や導入時の注意点などについてご説明していきたいと思います。

 

ヒレナガネジリンボウについて

ヒレナガネジリンボウは、インド洋から太平洋西部海域に広く生息している”共生ハゼ”と呼ばれるハゼの仲間です。

名前に”ヒレナガ”とあるように、第1背びれの先頭部分(正確には第2棘)がピーンッと真上にの伸びることから、他の共生ハゼとの見分けが付きやすいです。

まるで旗を立てているかのように見えることから、ハタタテネジリンボウとも呼ばれ、マリンアクアリウムではこっちの名前も広く知られています。

また、”ネジリンボウ”って名前のように、白い体をグルグルと巻くように入る黒い螺旋模様があまりにも特徴的でな魚で、顔面が真っ黄色に染まり(超目立ちます。。。)、面白い模様を持ちながら美しい魚なんですね。

 

テッポウエビとの共生について

ヒレナガネジリンボウを飼育する面白さといえば、何といってもテッポウエビとの共生が見られるということです。

共生エビの複数いますが、中でも赤と白が綺麗なランドールピストルシュリンプ(コトブキテッポウエビ)は、大変美しくお勧めの種です。

この2種類を水槽内に入れると、テッポウエビが低層に巣穴を作り、その間ヒレナガネジリンボウは危険がないか見張り役をします。

まさに土木作業員と、現場監督の様な感じですかね。。。(笑

テッポウエビがせっせと忙しそうに働いている横で、どっしりと身構えて周囲を警戒するヒレナガネジリンボウの姿は見ものです。

自然界では、身の危険が迫ると共生ハゼは尻尾でテッポウエビに知らせ、危険が去った合図があるまでテッポウエビは穴から出てこなくなります。

そうやって、それぞれ作業員と見張り役を担い、巣穴を完成させていくんですね。

 

ライブロックのようなオブジェクトを置いてあげれば、その下とかに穴を掘って崩れにくい巣穴を作ることが出来ます。

ただ、どうしても崩れてしまう場合は、土管のようなモノをサンゴ砂に埋めてあげるのがオススメです。

そうすれば入り口付近だけのサンゴ砂を除けるだけで、崩れない巣穴ができますからね。。。(笑

 

使用する低床のサンゴ砂について

共生ハゼと共生エビの行動を最大限に楽しむためには、低床のサンゴは、砂利のように大きさがマバラで大小入り混じるようなタイプを使用するのが理想です。

※パウダータイプだけだとせっかく作った巣穴が崩れやすいので・・・(泣

細かなタイプと、粗く大きめのタイプの2種類を混ぜて低層に敷いてあげるのも良いですね!

 

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ヒレナガネジリンボウの飼育データ

  • 体長:7cmほど
  • 水温:24℃前後
  • 寿命:(推定)3年~5年
  • 参考価格:1匹あたり2000円前後

 

ヒレナガネジリンボウは、体長が最大でも7cmほどの小型海水魚です。

同種同士や近縁種に対しては、やや攻撃的な面があるので、混泳には注意が必要です。

また、見張り番だけに巣穴に近づくモノに対しては、激しい攻撃を仕掛けることもあります。

逆に、水槽の中層~上層をゆったりと泳ぐような種であれば問題なく混泳が出来ます。

ある程度広い水槽で、土管のような隠れ家を共生ハゼを同じ数を設置しておけば、複数で飼育できる場合もありますが、最初は共生ハゼ1匹、共生エビ1匹で飼育した方が無難と言えます。

 

ヒレナガネジリンボウ自体は、とても丈夫で飼いやすい魚ですので、初心者でも気軽に”共生”という習性を楽しむことができますよ!

ちなみに、サンゴに害を与えるようなことは一切ないので、サンゴを入れている水槽にも安心して導入できる魚です。

 

ヒレナガネジリンボウの餌について

ヒレナガネジリンボウは、比較的容易に人工飼料に餌付いてくれます。

低床の巣穴で顔を出して生活している魚なので、水に沈むタイプの餌が理想です。

また、冷凍飼料も喜んで食べてくれます。

人工飼料の食いつきが悪いなぁ~と、感じた場合は、是非、冷凍のホワイトシュリンプ(イサザアミ)や、動物プランクトンのコペポーダを与えてみてください。

自然下では、動物プランクトンを食べているだけに、冷凍コペポーダの食いつきは非常にいいですよ。

 

さいごに

ヒレナガネジリンボウは、”ネジリンボウ”、、、というネーミングのように、ラセン模様があまりにも特徴的な海水魚ですよね(笑

白と黒のコントラストが映え美しい魚ですが、美しいだけじゃなく、共生という面白い性質が水槽で見られるので、多くの人々を魅了してやまない存在となっています。

是非、共生ハゼの性質をじっくり水槽内で楽しんでみてくださいね!

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