濃く細かなスポット模様が魅力的な熱帯魚「コリドラス・パンク」の飼育方法と注意点

コリドラスの仲間

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ちっちゃくて可愛らしい口とヒゲを持つ、愛嬌たっぷりの顔をした超人気熱帯魚に「コリドラス」がいます。

アクアリウム経験者であれば、かなりの人が飼育したことのある魚ではないでしょうか。

低層をちょこちょこと動く姿も、とても可愛らしいですよね!

コリドラスには多くの種類がいるので、豊富なバリエーションから選べるのも、この魚の魅力の一つといえます。

その中でも、丈夫で飼育のしやすいコリドラスの入門的存在である「コリドラス・パンク」という種がいます。

体表に無数のスポット模様が入る特徴的な姿もまた美しく、古くから人気の高い品種なんですね。

ここでは、コリドラス・パンクの飼育方法や導入時の注意手についてご説明していきます!

 

コリドラス・パンクについて

コリドラス・パンクは、ペルーやコロンビア、エクアドルな南米に生息するコリドラスの仲間です。

別名のコリドラス・レウコメラスの名前で流通していることも多いです。

他には、コリドラス・パンクテータスやコリドラス・プンクテータスといった呼び名もあります。

 

飼育が容易で、長寿であることから人気の高いコリドラスなんですね!

体色に鮮やかさはありませんが、目の部分に「コリドラス・パンダ」のような太いアイバンドを持ち、体表全体に細かなスポット模様が入るのが特徴です。

また、他のコリドラスよりも背びれがシュッと長く、カッコいいシルエットに見えるのもコリドラス・パンクの魅力です。

この無数に入るスポット模様は美しく、かなり目立ちますので、人目を引くようなインパクトのある低層魚が欲しいという方にはうってつけの存在となります。

 

また、コリドラスと言えば低床の「掃除屋」としても有名な熱帯魚です。

中層以上を泳ぐ熱帯魚の食べ残しを綺麗にしてくれるので、水質維持にも一役買ってくれる存在です。

 

コリドラス・パンクの飼育データ

  • 体長:5cm
  • 水温:22℃~27℃
  • 水質:弱酸性~中性
  • 寿命:5年以上
  • 参考価格:1匹あたり1000円前後

 

コリドラス・パンクは、体長が最大で5cmほどの小型の熱帯魚です。

性格が非常に温和で大人しい魚なので、コリドラスを攻撃しないような熱帯魚とは問題なく混泳ができます。

水質の変化にも強く、丈夫なコリドラスなので初心者が最初に飼育するコリドラスとしてもお勧めです!

 

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低床の汚れには注意を!

コリドラスは、主に低層を生活域とし、低床の砂利やソイルに口を突っ込んで餌を探す習性があります。

この行動は水槽内でもよく見られる行動で、コリドラス飼育の楽しさでもあるんですよね。

ただ、低床が汚れすぎていると、コリドラスの口やヒゲが溶けたようになってしまう特有の病気にかかることがあります。

なので、低床は常に綺麗にするよう心掛ける必要があるんですね。

 

コリドラスに適した低床は、キメ細かな砂なんかはオススメです。

細かな砂のタイプだと、ゴミは挟まったり入り込むといったことがないので、低床の中が汚れにくく出来ます。

 

とはいっても、キメ細かな砂にとらわれる必要もありません。

例えば、水草レイアウトであれば低床にはソイルを使用することが多いと思います。

ソイルにも大小タイプがあるので、出来れば細かなタイプが理想と言えますが、基本的にプロホース1本あれば綺麗に掃除できるので、持っておいた方がいいアイテムです!

ソイルや砂利に入り込んだ糞やゴミだけをピンポイントで取り除く便利な掃除アイテムを使ってみよう!

 

気を付けなくてはいけないのが、”口を突っ込んで餌を探す”という習性から、角のある砂利などはスレて傷が付いてしまうリスクがありますから避けた方が無難です。

キメ細かな砂やソイルは、角が無いのでコリドラス飼育に適しているといえます。

 

コリドラス・パンクの餌について

人工飼料や生餌など、何でも食べてくれる雑食性の強い熱帯魚です。

主に低層にいる熱帯魚なので、沈下性の人工飼料をメインに与えるといいでしょう。

冷凍アカムシやイトメなども大好物なので、定期的に与えて、小っちゃい口で食べる様子を観察するのも楽しいですよ(笑

 

コリドラス・パンクの繁殖について

コリドラス・パンクは、水槽内繁殖が比較的容易に狙えます。

ただし、ワイルド個体(現地採取)では性成熟するまでに数年かかり、逆にブリード個体(養殖)では、わずか1年足らずで繁殖が可能となるので、すぐに繁殖にチャレンジしたい場合はブリード個体から選ぶ必要があるといえます。

とはいえ、じっくり飼育して、そのうち繁殖も楽しめたら・・・と、思う方はワイルド個体でも問題ありませんね!

 

繁殖を確実に狙う場合は、メスの割合を多くした方が簡単です。

例えば、オス1匹に対しメス2~3匹、オス2匹に対しメス3~4匹といった感じの割合で繁殖用水槽で飼育するといいでしょう。

オスとメスの判別は、成長したコリドラス・パンクの腹びれの形状を見て判断します。

先がとがっているのがオスで、綺麗な扇状になっているのがメスです。

また、メスは抱卵でお腹が太ったように見え、オスよりも一回り大きくなりますので、外見からもある程度の判断はできるかもしれません。

 

成熟すると、発情したオスがメスを追いかけまわす行動が見られます。

この時は、人工飼料よりも栄養価の高い冷凍アカムシを中心に与えるのが理想です。

産卵はコリドラス特有の「Tポジション(オスの腹部にメスが口を付ける姿がアルファベットのTの字にみえる)」という面白い繁殖形態が見られ、粘着性の強い卵を水槽のガラス面や流木、水草などに産み付けられます。

卵は、親が食べてしまうことがあるので、見つけ次第、回収するか親魚を元の水槽に戻すようにします。

孵化したばかりの稚魚は、ヨークサックといってお腹にくっ付いている栄養素を吸収して生き、無くなれば活発に泳ぎだしますので、ブラインシュリンプを沸かして与えるといいでしょう!

稚魚の成長が早くなる!栄養価MAXの生餌「ブラインシュリンプ」を孵化させて熱帯魚に与えてみよう!

 

さいごに

コリドラス・パンクは、丈夫で飼育しやすく、全身ハッキリと現れるスポット模様が魅力的なコリドラスです。

コリドラスの入門的な存在、というか、アクアリウムを始めたばかりの方が最初に飼育する熱帯魚としてオススメな種です。

コリドラス・パンク(低層)とあわせて、中層~上層を泳ぐ熱帯魚と混泳を楽しむのも良いですよね。

体表に濃く入るスポットはとても目立ち、インパクトの強い熱帯魚なので、ついつい目が行ってしまうような魅力的な「低層魚」が欲しいという方は、コリドラス・パンクはお勧めの存在ですよ!

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