古くから最も親しまれているコリドラスの一つに「コリドラス・パレアタス(パレアトゥス)」という種がいます。
通称、青コリと言う名前でも広く知られ、体表に美しい斑点模様を持つ美しいコリドラスなんですね。
コリドラスと言えば、低床の掃除屋さんとしても有名な熱帯魚で、中層~上層を泳ぐ熱帯魚の食べ残しを綺麗にして水質維持にも一役買う存在なので、コリドラスを混泳させている方は多いです。
また、小さい口やヒゲ、愛嬌のある顔であることからも人気が高く、コリドラス専門に飼育する方も少なくないほどです。
コリドラス・パレアタスは、丈夫で飼いやすい種なので、初心者が最初に飼育するコリドラスとしてもお勧めです!
ここでは、コリドラス・パレアタスの飼育方法や導入時の注意点についてご説明していきますね。
コリドラス・パレアタスについて
コリドラス・パレアタスは、主に南米のパラナ川に生息するコリドラスの仲間です。
コリドラスと言えば、ちょこんと生えた小さなヒゲがチャームポイントで、小さな「おちょぼ口」がめちゃくちゃ可愛い熱帯魚です(笑
コリドラス・パレアタスの体色は大変美しく、光の反射で青~緑色にキラキラと光り輝いて見えます。
故に、、、通称「青コリ」なんですね。
また、マダラ模様が「花」を連想させることから、「花コリ」とも呼ばれ、色々な名前で流通しているコリドラスなんです。
この種からは改良品種も作出されており、特に人気のあるのが背ビレが伸長したカッコいい姿の「ハイフィンタイプ」や「アルビノタイプ」が挙げられます。
一見地味そうに見えますが、見る方向によって驚くような美しい輝きを見せてくれる。。。
画像では表しきれないような美しさがあるので、是非、機会がありましたら実物をご覧になってみてくださいね!
コリドラス・パレアタスの飼育データ
- 体長:5cm
- 水質:弱酸性~中性
- 水温:22℃~26℃
- 寿命:3年~5年(推定)
- 参考価格:1匹あたり200円前後
コリドラス・パレアタスは、体長が最大で5cm前後の小型熱帯魚です。
マッタリとしたような、、、とても温和な性格をしているので、同程度の大きさで温和な熱帯魚であれば、どの種とも混泳が出来ます。
とても丈夫なコリドラスなので、初心者の方で「低層魚」をお探しの方には、是非オススメの種です!
高水温に弱いので夏場は要注意!
コリドラス・パレアタスは、かなり丈夫で飼育がしやすい種となりますが、高水温にはかなり弱いです・・・(汗
特に夏場・・・そう、猛暑日なんて要注意です!
水温は23℃~24℃くらいでの飼育が理想で、26℃以上になると、コリドラス・パレアタスには暑すぎるようです。。。
「丈夫なはずなのになんで・・・」と、突然コロっと逝ってしまう理由のほとんどは、高水温が原因であることが多いことでも知られています。
なので、夏場は専用のクーラーを取り付けて水温を一定に保つか、エアコンを付けっぱなしで部屋の温度を一定に保ち、水槽内の水温上昇を防ぐ対策が必要です。
クールファンも、暖かい季節には有効なので設置をお勧めします。(猛暑日は無いも同然・・・)
一方で低水温位は強い「コリ最強クラス」!?
高水温には弱いので注意が必要ですが、低水温には相当強いといわれ、屋外飼育も出来たという情報すらあります(熱帯地方に生息するサカナなのでお勧めしませんが・・・)。
さらには、屋外で越冬したとの声もあり(確かなことは分かりませんが・・・)、超越した丈夫さから、コリ最強説も囁かれている強靭さを持っています。。。
とはいっても、熱帯地方に生息するコリドラスなので、24℃前後で飼育するのがコリドラス・パレアタスとっても一番いいと言えるでしょう。
また、水質変化にも相当なタフさを兼ね揃えているといわれ、コリドラスの中では最強クラスの丈夫さを誇る種だとも言われます。
まあ、、、高水温には弱いですが(汗
低床は清潔に!
コリドラス全般に言えることなのですが、コリって餌を探すときに低床(砂利)に口を突っむ習性があるんですね。
なので、その低床が汚れていると、口やヒゲが溶けたようになってしまう特有の病気が確認されています。
コリドラス専用のキメ細かな砂であれば、砂の中までゴミが入り込むことは少ないので、コリドラスを飼育している水槽では、出来るかで細かな砂や砂利を使用するのが理想です。
また、低床の掃除は「プロホース」で簡単に掃除できるので、コリドラス飼育には必須アイテムです!
コリドラス・パレアタスの繁殖について
コリドラス・パレアタスは、コリドラスの中でも繁殖が容易な種です。
一応、コリドラスの繁殖にチャレンジするときの注意点ですが、ブリード(養殖)個体とワイルド(現地採取)個体では、性成熟までの期間が全く違います。
ブリード個体は、僅か1年足らずで繁殖が可能となるのに対し、ワイルド個体では数年要します。
なので、初めから繁殖も視野に入れての飼育であれば「ブリード個体」から選んだ方が良いですよね!
コリドラスのオスとメスは、腹びれの形で判断が出来ます。
オスは腹びれの先がとがっていて、メスは綺麗な丸(扇型)を形成しています。
また、成熟してからになりますが、メスの方が大きく、抱卵のためお腹がぷっくりしてきます。
産卵間近になると、オスがメスを追いかけまわす姿が見られ、水槽内がにぎやかになるんですね(笑
繁殖は、オスの腹部にメスが口を付ける「Tポジション(Tの字に見えることから)」という面白い繁殖形態が見ものです!
粘着性のある卵を、水槽のガラス面とか流木とか石などにくっ付けるのですが、放置しておくと食べられてしまう恐れがあるので、見つけ次第に回収して、隔離した容器でエアレーションしておいた方が安全です。
稚魚には、栄養価の高いブラインシュリンプを与え、ある程度大きくなったら親のいる水槽に合流させるといいでしょう!
さいごに
コリドラス・パレアタスは、丈夫で飼育しやすい、そして繁殖も容易、、、この1種で飼育から繁殖まで楽しめる、まさに初心者にとってはコリドラスの入門的存在と言ってもいいでしょう!
また、美しい体色を持つコリドラスなので、低層に導入する熱帯魚しては、初心者~上級者までオススメできる存在です。
一見、シック、、、というか地味そうにも見えますが、実は美しい輝きを放つコリドラス。。。
そんな色彩に”ギャップ”のある熱帯魚を導入するのもいいですよ!