熱帯魚で主に低層で生活する「コリドラス」は、かなりの人気を誇る種類ですよね。
一言でコリドラスと言っても、かなり多くの種類がいますし、模様や大きさ(サイズ)も様々で、マニアも多くコレ専門で飼育する方も少なくありません。
コリドラスって、それほど人気のある熱帯魚なんですね!
このコリドラスの中には、メチャクチャ小っちゃい、、、通称「チビコリ(ミニコリ)」と呼ばれるタイプが存在します。
チビコリはそれほど多くいませんが、その中の1種に「コリドラス・ハブロースス」がいます。
小っちゃくても、体高があって「コリドラスらしい!」といった感じの強いチビコリで人気があり、愛嬌たっぷりの顔もたまらないです(笑
ここでは、コリドラス・ハブローススの飼育方法や導入時の注意点についてご説明していきたいと思います!
コリドラス・ハブローススについて
コリドラス・ハブローススは、主にベネズエラやコロンビアに生息するコリドラスの仲間です。
体長が最大で2.5cm~3cmほどと、小型のカラシン程度の大きさです。
ですが、小さい割には体高があって、チビコリの中では一番”コリドラスらしい体形”をしている種であるといえます。
例えば、たのチビコリといえば「コリドラス・ピグミー」や「コリドラス・ハステータス」という種類がいますが、これらは普通のコリドラスとは違う習性を持っていて、中層あたりを泳ぎ回る珍しい種類なんですね。
泳ぐのに適した感じで、体形も普通のコリドラスと比べてややスマートな感じもします。
対して、コリドラス・ハブローススは、通常のコリドラス同様に低層を中心に泳ぎ、砂の中に口を突っ込んで餌を探す姿は「まさに、これぞコリドラス!」って感じです(笑
そういえば、コリドラス・ハブローススは、別名「コチュイ」という名前で流通することも多い熱帯魚なんですが、実はコチュイってかなり珍しいコリドラスで、いわゆる本物のコチュイが市場に出回るのはごく希だと言われているんですね。
なので、「コチュイ」と言う名前で出回っているコリのほとんどが、見た目が似ているコリドラス・ハブローススと思っていいでしょう。
コリドラス・ハブローススについて
- 体長:最大で3cmほど
- 水質:弱酸性~中性
- 水温:22℃~27℃
- 寿命:5年前後
- 参考価格:1匹あたり300円ほど
コリドラス・ハブローススは、体長が最大でも3cmほどの小型のコリドラス、通称チビコリに分類される熱帯魚です。
性格は温和を通り越して憶病なので、体長さのある熱帯魚や気の荒い熱帯魚との混泳は避けるようにしましょう。
逆に、チビコリたちで混泳させるのは面白そうですね!
他のチビコリは、普通のコリドラスと違って中層以上を活発に泳いだりするので、これらと混ぜるとコリドラスだけで水槽全体がにぎわいそうです(笑
水質悪化や高水温に弱いコリドラス
コリドラス・ハブローススは、汚れている環境に弱いので、水質悪化には十分に注意する必要があります。
十分な濾過が効いている水槽であれば、飼育は難しくは無いので、濾過機能の高い上部式や外部式のフィルターを用いるのがオススメです。
また、高水温にも弱い一面があるので、夏場の水温が上昇しやすい時期は注意しなくてはいけません。
特に、猛暑日なんて要注意ですね(汗
一応ですが、対策としてはクールファンを使用する方法があります。
ただ、クールファンでは猛暑日の暑さはしのげなく、あってないような存在になってしまうので、部屋の中の温度がかなり高温になる場合は、熱帯魚用の専用クーラーを導入するか、エアコンを付けっぱなしにしておくしかないでしょう。。。
食が細い熱帯魚
コリドラス・ハブローススは、食が細く、痩せやすいことでも知られています。
厄介なのが、一度やせ細ってしまうとなかなか元に戻らないことも多いんですね。。。
一度に多く餌を与えるのは水質を悪化させてしまうので、少量を数回に分けて与えるなど、餌の回数を多くしてあげるといいでしょう。
また、混泳水槽では、他の熱帯魚に餌を食べられて満足に給餌が出来ないこともあります。
そもそも性格自体が憶病なので、混泳水槽では確実に餌が食べられているかを目で見て確認するようにしましょう!
コリドラス・ハブローススの繁殖について
コリドラス・ハブローススは、水槽内での繁殖が可能です。
コリドラスのオスとメスの判別は、腹びれの形状から分かります。
オスは腹びれの先端が尖ったような形状に対し、メスは綺麗な扇型をしているのが特徴です。
また成熟した個体では、メスの方が大きくなることが多く、幅が広いのも特徴です。
なので真上から覗いてみて、太っているのがメス、スマートなのがオスである可能性が高いです。
ちなみに、コリドラスはブリード個体は1年以上たった個体だと繁殖が可能になるまでに成熟するのですが、ワイルド(現地採取)だと、5年くらいたってやっと繁殖できるまでになることも珍しくありません。
これは、コリドラス・ハブローススの例外ではないので、繁殖にチャレンジしたいという方はブリード個体から探すのをお勧めします。
ワイルド個体しか出回っていないような種類は、気長に飼育しながらあばよくば繁殖も、、、と言った感じでしょうか。
ちなみに、コリドラス・ハブローススはワイルド個体の方が多く出回っているように思います(汗
繁殖は、Tポジションと呼ばれる面白い繁殖形態が見もので、粘着性のある卵を水槽のガラス面や流木、パイプ部分などに産み付けます。
孵化したばかりの稚魚は、少しの間はヨークサックと呼ばれるお腹にくっ付いた栄養素を吸収して生きていけます。
それがなくなって動き出したら、ブラインシュリンプを与えるといいでしょう。
さいごに
コリドラス・ハブローススは、極小サイズにして、チビコリの中で最も「コリドラスらしい体形」をした貴重な種です。
とにかく、小さくて可愛らしいコリドラスを水槽に導入したいという方には、コリドラス・ハブローススは是非オススメです!