コリドラスと非常によく似た姿をした熱帯魚の「ブロキス・スプレンデンス」をご存知でしょうか!!?
“よく似た姿”といっても、まあ、、、全く同じだし、、ってか普通にコリドラスだろ・・・って感じの見た目であるからして「エメラルドグリーン・コリドラス」とも呼ばれます。
※現在ではコリドラス属に移行されているようですね。。。
この熱帯魚の美しい所は、名前の最初にもあるように、体色が光沢のあるグリーン色に光り輝くことです!
一般的のコリドラスよりも体長が少しデカイので、かなり見ごたえもありますし、エメラルドグリーン色がハッキリと現れている個体は凄まじいほどの美しさがあります。
コリ好きで、しかもグリーン色が好き!低層をにぎやかにしたい!と言う方にはうってつけの存在です!
ここでは、「ブロキス」の飼育方法や導入時の注意点についてご説明していきますね。
ブロキス・スプレンデンスについて
ブロキス・スプレンデンスは、ペルーやエクアドルに生息するナマズの仲間で、コリドラスの近縁種にあたるとされていた種ですが、様々な議論の末、現在ではコリドラス属に移されていみたいですね。。。
※ブロキス属には3種いることが知られていますが、高級ブロキスこと「ロングノーズブロキス」1種を残し、他はコリドラス属に移されているようです。(本種もコリドラス属になっているようです)
ブロキス・スプレンデンスは、以前はコリドラス属の熱帯魚ではなかったのですが、どっからどう見てもコリドラスにしか見えない姿をしていますよね(笑
なので、別名にはグリーンエメラルド・コリドラスと言う風に呼ばれたり、流通していることもあります。
普通のコリドラスと、ブロキスの違いと言えば、まず背びれの形状です。
コリドラスは比較的綺麗な三角形になっているのに対し、ブロキスはブワッっと横長になっているという特徴があります。
その為、背びれの筋の本数も多く、普通のコリよりも体長が大きくなります。
※普通のコリは平均6cmほど、ブロキスは10cm前後まで成長します。
ブロキス・スプレンデンスの魅力は、体色がエメラルドグリーンに染まって、とにかく美しい姿が見られるところでしょう。
体長も大きいため、エメラルドグリーン色の面積が広く見ごたえがあります。
基本的に地味な色合いが多いコリドラスの中でも、特に美しい種類で人気もかなり高いです!
また、ロングノーズタイプといって口がちょっぴり長く、ヒゲも長いのがチャームポイントとなっています。(愛嬌たっぷりで可愛らしいですよね。。。)
ちなみに、ブロキスって一言でいうと、この「ブロキス・スプレンデンス(グリーンエメラルド・コリドラス)」を指すのが一般的ですが、実はコリドラス同様に他にも種類が存在します。
このブロキスの中でも、ブロキス・スプレンデンス(グリーンエメラルド・コリドラス)は小さい種類になります。
一応、コリドラス属になったようですが、ブロキス=ブロキス・スプレンデンスが定着しています。
ブロキス・スプレンデンスの飼育データ
- 体長:9cm~10cm
- 水質:弱酸性~中性
- 水温:20℃~27℃
- 寿命:10年前後
- 参考価格:1匹あたり500円前後
ブロキス・スプレンデンスは、体長が10cm前後になる小型~やや中型の熱帯魚です。
性格は非常に温和で大人しく、同程度の他の熱帯魚との混泳も問題なく出来ます。
普通のコリドラスと違い、体長が大型になるので、サイズ感には注意して購入するようにしましょう!
特に水質にも敏感という訳ではなく、飼育も容易なため、初心者でも簡単に飼うことが出来るコリドラスです。
ブロキス・スプレンデンスの餌
基本的に餌は何でも食べてくれます。
コリドラス専用のタブレット、、、通常コリタブという人工飼料でもいいですし、冷凍アカムシや乾燥イトミミズなんかを与えると喜んで食べてくれます。
混泳水槽では、低層の魚に餌が行き届かないことがあるので、沈下性の餌を与えるか、それこそコリタブであれば確実に水槽の底へ届けることが出来るのでオススメです。
砂利に挟まった食べ残しや汚れは掃除を!
ブロキス・スプレンデンスは、砂利の中に口を突っ込んで餌を探すナマズ特有の習性があります。
まあ、普通のコリドラスと同じですね!
なので、低床があまりにも汚れていると、口やヒゲが溶けてしまう特有の病気にかかることがあるので要注意です。
いくら低床の掃除屋と名高いコリドラスでも、掃除できる範囲に限度があります。
粒の大きな低床だと、ゴミが隙間に入りやすいので、出来れば細かな砂を使うのが理想、、、というかお勧めです!
ただ、プロホースがあれば、粒の大きな砂利でも簡単に掃除が出来るので是非1本持っておいた方がいいですよ!特にコリ飼育には!
ブロキス・スプレンデンスの繁殖
通常のコリドラスと同じ産卵・繁殖形態を持ち、ブリード個体では1年程度で性成熟し繁殖が可能になるのに対し、ワイルド個体では性成熟まで5年近くもかかると言われます。
ブロキス・スプレンデンスは、ブリード個体が多く出回っているので、繁殖を考えての飼育であればブリード個体を購入するのが望ましいといえますね。
オスとメスの判別法も、通常のコリ同様に腹ビレの形状で判別が可能です。
オスの腹ビレは、先がとがった感じになっているのに対し、メスの腹ビレは、綺麗な扇型になっており、抱卵すればお腹が膨れ太って見えます。
オスよりもメスの割合が多い方が成功率が高いとされ、例えばオス1匹に対しメス2匹、オス2匹に対しメス4匹と言ったように、メスの割合が多くなるように産卵用の水槽に移すといいでしょう。
発情期にはオスはメスを追いかけまわす行動が見られ、水槽内がちょっと騒がしい感じになると産卵間近だと判断できます。
メスがオスのお腹に口を付ける「Tポジション」という、面白い繁殖形態が見られ、粘着性のある卵を水槽のガラス面とか、流木や石、パイプ部分などに産み付けます。
親は卵を食べてしまうので、卵は確認次第に回収するか、親を元の水槽に戻して隔離するようにします。
ロングノーズタイプのコリドラスの繁殖は難しいとされますが、この美しいエメラルドグリーンのコリを増やしてみたいものですよね!
繁殖例は結構多い種なので、是非チャレンジしてみてくださいね。
さいごに
エメラルドグリーンに輝くとか、半端ないほど美しい姿が楽しめるブロキス・スプレンデンス!
しっかりと飼育すれば色も濃くなり、想像している以上に綺麗なグリーン色が見られるんですね。
コリドラスの中では大型種になりますが、ここまで美しいコリも少ないので貴重で珍しい種だといえます。
見ごたえのある、美しいコリドラスが欲しい方、中型サイズの低床の掃除屋が欲しい方には、ブロキス・スプレンデンスは是非オススメの熱帯魚です!