プラティやグッピーの繁殖には産卵ケースやサテライトが良く用いられます。
これは、生まれたばかりの稚魚が親や他の熱帯魚などに食べられてしまわないようにする為ですね。
産卵ケースには色々な種類がありますが、中の形状で隙間が出来てしまうものにはちょっと注意が必要なんですね。
その隙間に稚魚が入って、奇形のように身体が曲がってしまうことも多々見られるといいます。
僕が使用していた産卵ケースでも隙間に稚魚が入って出られなくなるということが度々ありました。
そのことを含めて、ここでは産卵ケースの隙間の危険性についてご説明していきます。
産卵ケースorサテライトの隙間の危険性について
産卵ケースは、卵胎生といって稚魚を出産するグッピーやプラティに良く使われるアイテムで、出産間近のメスを入れておくと、生まれた子供は親が通れない下の安全部屋に落ち、親と子を隔離することが出来るんですね。
出産が終われば親を元の水槽に戻して、稚魚だけでそのまま飼育して、大きくなったら親のいる水槽に合流させるというのが一般的でしょう。
産卵ケースに隙間がないかチェックしよう!
産卵ケースには色々な種類があって、大型のスポンジフィルターやブクブク(エアレーション)機能がついたものまであります。
こういった種類のものは、スポンジを産卵ケース内に入れたり、邪魔であれば産卵ケースの外に出したりと使い方が選べるようになっていたりします。
スポンジを外に出すか、内に入れるかは、この部分の仕切り板が取り外しができるようになっていて、それをひっくり返して取り付けるだけで簡単にチェンジすることが出来るという仕様です。
ただ、ここで注意が必要なのですが、画像のように一方の面に隙間が空いているものがあるんですね。
キスゴムを取り付ける穴ですが、内側を向いている状態だと何の意味もありません。
ここの隙間部分は貫通していなく、稚魚が入ってしまうと出にくい構造というのが難点です。
これは使い方の問題もあるかもしれませんが、実際に産卵ケースの隙間に稚魚が挟まるという声をよく聞くことから、この隙間の存在に気づかずに使用する方が非常に多いことが伺えます。
特に、初めて使う方からすれば、こんな隙間は気にも留めないですよね。
僕は、プラティの繁殖時にこのタイプの産卵ケースを使用し、あえて隙間が内側を向くように設置して稚魚を育てましたが、必ずと言っていいほど稚魚が隙間に入り込んでいました(汗
プラティの稚魚は本当に元気に泳ぎ回るんですね。
なので、小さい隙間があるとすぐに入り込んでしまうんでしょうね。。。
そして無理に抜け出そうとして、身体が変な方向に曲がってしまうことがあるんですね。
背中あたりがグニャリと曲がってしまうという声が非常に多いです。
ただし、先天性(生まれた時からすでに)の奇形を持った個体である可能性もあります。
ちなみに、隙間に入り込んで身体が曲がってしまった場合でも、内臓に傷が付いていなければ大丈夫です。
ただ、泳ぎにくそうにしたり、水草の葉の上でジッとしていたりと見ていて可哀そうな個体を見たことがあります。
できるだけ、事故は未然に防いであげたいものです。
また、もし先天性の奇形であれば、子にも遺伝する可能性があるのが怖い所。。。
生まれたばかりの稚魚は、変わったところがないかすべてチェックしておくのが良いでしょう。
隙間がある場合は塞いでしまおう!
もし、産卵ケース又はサテライトに隙間が見られたら、使用前に隙間の無い面を内側にする。
使用中に発見したら、水に強いスポンジの破片などを隙間にぶち込んで塞いでしまえばOK!
これで、挟まって身体を痛めてしまう危険性を限りなくゼロに出来ます。
また、身体が挟まる危険といえば何も産卵ケースの隙間だけじゃないですね。
例えば、内側にスポンジフィルターを設置した場合でも、障害物がある以上、それに身体を挟めてしまう危険性は付き物です。
稚魚は本当に小さく繊細な生き物ですので、出来る限り産卵ケースorサテライトには障害物のないスッキリとした空間にしてあげるのが良いでしょう。