可愛らしいコケの掃除屋「ボルネオ・プレコ」の飼育方法|小型熱帯魚との混泳にも最適

プレコの仲間

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アクアリウムの大敵、そして永遠のテーマともいえる「コケ問題」。。。

コケの種類も多々あり、種類によって発生原因も異なるため、何が原因で発生しているのか特定が難しかったりするんですよね・・・。

そんな時は、コケ取り能力の高い「プレコ」がお勧めです!

とはいっても、プレコって成長したら大きくなるタイプが多く、小型熱帯魚と混泳できるような小さいタイプのプレコを探している方も多いはずです。

小さい種類といえばいくつかいますが、ここでは「ボルネオ・プレコ」にスポットを当てていきたいと思います。

水槽のガラス面や流木などにベッタリと張り付く姿がとても可愛らしい、見ていて飽きないようなプレコなんですね。

 

ボルネオ・プレコについて

ボルネオ・プレコは、インドネシアのボルネオ島に生息する「コイ科(タニノボリ亜科)」の仲間です。

タニノボリ亜科は、かつてはドジョウ科も含められており、日本では現在でもドジョウ科に含まれているので、ドジョウの仲間でもあるといえます。

※「吸い付きドジョウ」という名前でも親しまれている一種です。

 

本来、「プレコ」という名前は南米のナマズ科を総称したネーミングです。

ただ、ボルネオ・プレコは南米プレコに非常によく似た姿をしていることから、プレコという名前が使われているんですね。

他にも東南アジア原産のプレコといえば、ホンコン・プレコなどが有名です。

コケ(苔)取り能力の高い小型種「ホンコン・プレコ」は極小の熱帯魚との混泳も可能

 

このボルネオ・プレコですが、販売されている水槽を覗いてみると、個体ごとに模様が異なるのがハッキリと分かるんですね。

基本的には、点々のスポット模様を持つタイプがボルネオ・プレコとして流通しています。

地味な体表ですが、全体的に入るスポット模様が見事で、観賞価値が非常に高いプレコです。

 

ボルネオ・プレコの飼育データ

  • 体長:最大で約6cmほど
  • 水質:弱酸性~中性
  • 水温:22℃~26℃
  • 寿命:5年以上

 

ボルネオ・プレコは、体長が最大でも6cmほどの小型の熱帯魚です。

性格が温和で、気性の荒いプレコの中では珍しく、同じく低層を泳ぐコリドラスとも問題なく混泳が楽しめる種類となります。

もちろん、中層や上層を泳ぐ小型の熱帯魚とも相性が抜群です。

同じく、吸い付きドジョウでもおなじみのホンコン・プレコは、個体差にもよりますが気性がやや荒いのが見受けられます。

それに比べてボルネオ・プレコはマッタリとしたマイペースな感じでなので、混泳させる場合は本種の方が向いているかと思われます。

 

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ボルネオ・プレコを上手に飼育するために

ボルネオ・プレコを上手く飼育するにはちょっと知識が必要なんですね。

以下の点に注意すれば、特に飼育は難しいという訳ではありません。

 

  • 溶存酸素の多い水を好む
  • 濾過が効いている水質であること!
  • 水流がある方が良い
  • 高水温に弱い
  • 人工飼料になかなか餌付かないかも!?

 

溶存酸素の多い水を好む

ボルネオ・プレコは、溶存酸素の多い水、つまり酸素タップリの環境を好む熱帯魚なんですね。

溶存酸素の低い環境では上手く飼育できない場合があるので、エアレーションなどで酸素量を常に高い状態を維持するのが望ましいです。

エアレーションのブクブクで酸素量は増えない!?溶存酸素との関係性を知り効率よく増やして酸欠を防ぐ!

 

濾過が効いている水質であること!

濾過が効いている水槽では、食べ残しや排泄物から発生する有害なアンモニアや亜硝酸が分解され、それほど生体に影響のない物質に変えてくれます。

これを生物濾過といって、アクアリウムを行うにあたっては、どんな熱帯魚を飼育するにも必要な知識となります。

丈夫な熱帯魚であれば、ある程度は対応できるのですが、ボルネオ・プレコは特に濾過の効いた、いわゆる「綺麗な水」を好みます。

フィルターや濾過材にこだわって、しっかりと濾過の効いた水槽で飼育するようにしましょう!

「濾過バクテリア」ニトロソモナスとニトロバクターの増殖にはアンモニアと亜硝酸が必要不可欠!?

 

水流がある方が良い

ボルネオ・プレコは、水流のある環境を好み、強い水流に逆らって泳ぐことが良くあります。

ここでちょっと、注意することがあるのですが、フィルターの排水口が水槽水に入っている場合、その流れに逆らって泳いでパイプ内に侵入して死なせてしまうという事故があります。

排水パイプにボルネオ・プレコが入れるくらいの大きさだと、ネットを張って侵入を防ぐなどの対策が必要となります。

エーハイム「ナチュラルフローパイプ」に熱帯魚や貝が挟まる!?侵入を100%防ぐ対策をご紹介

 

高水温に弱い

ボルネオ・プレコは、高水温に弱い魚です。

真夏の暑い時期は特に注意が必要で、水温が28℃くらいになると危険で、それ以上の温度だと生きていけません。

なので、暑い時期は水温対策が必要不可欠となります。

専用のクーラーがあればいいのですが、エアコンを付けっぱなしのほうが経済的だったりします。

また、クールファンも無いよりはましなので、数個あると便利ですよ。

水温の上昇が気になったので「クールファン」を使ってみた|特徴やメリットとデメリット

 

人工飼料になかなか餌付かないかも!?

ボルネオ・プレコは、水槽面や流木、石などに発生するコケ類をメインに食べます。

ですが、水槽内に発生するコケだけだと量が足りなく餓死する恐れがあるので、早めに人工飼料に馴れさせる必要があります。

特に、コケの発生が少ない水槽に、複数匹導入してしまうと餌問題が深刻です。

人工飼料をすぐに食べてくれるといいのですが、全く見向きもしない個体も結構いたりと餌付けに苦労することもしばしば・・・(汗

元々、人工飼料に慣れている個体を購入するのも手ですし、茹でたホウレンソウを与えると飛びついてくることもあります。

人工飼料を食べると、今度はコケ掃除をしなくなる個体も出てきたりと困ったちゃんの面があるのですが、何にしても早めに餌付かせておくのが良いでしょう。

 

さいごに

ボルネオ・プレコは、南米プレコと違ってベッタリ張り付くような姿が特徴で、顔・移動する姿がとても可愛らしいんですね。

この可愛らしい姿から愛好家も多く、水槽内での繁殖も成功させています。

体長がそれほど大きくならないプレコなので、小型の熱帯魚を飼育している水槽の「コケ掃除」目的で導入するのも良いですし、ボルネオ・プレコ単体で飼育するのもいいですね!

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