一見地味な色彩の多いプレコですが、その独特のフォルムや立派なヒレから非常に人気の高い熱帯魚となっており、プレコだけを専門に飼育する方も少なくありません。
派手なカラーのプレコは非常に少ないですが、中には「カッコいい」色彩を持つ種が存在しているんですね。
その中で一種ご紹介させて頂きたいと思いまして、、、で、その種というのが「ブルーフィンパナクエ」というプレコです。
一見、地味に見えるかもしれないプレコですが、その色彩は深い「蒼」をしており、各ヒレが青白く染まるという、とにかくカッコいい色彩であることに気が付きます。
しかも、大型種の多いプレコの中では、ブルーフィンパナクエはかなりの小型種(最大で12cmほど)となるので、誰でも気軽に飼育が楽しめる種であるといえます。
以下では、ブルーフィンパナクエの飼育方法や導入時の注意点についてご紹介していきますね!
ブルーフィンパナクエについて
ブルーフィンパナクエは、コロンビアやベネズエラを流れる「オリノコ川」に生息する小型のプレコです。
見た瞬間は「黒いプレコ」という印象ですが、よく見るの「ちょっと青っぽい・・・?」という、なかなか珍しい色彩をしているのが特徴なんですね。
ボディは全体的に黒に少し青を混ぜたような感じ、、、まあ、限りなく濃い紺色といった色彩をしています。
そして、名前にもあるように「ヒレ」が青白く染まるのが特徴で、青色が特に映えて綺麗です。
とにかく、見た目がカッコいいプレコが欲しいという方には是非オススメの存在です。
また、ブルーフィンパナクエは、体長が12cmくらいまでしか成長しないという小型種です。
プレコは、巨大種になるものが多く、売られているときは可愛らしい小っちゃな幼体でも、実は体長が60cmくらいまで成長する超巨大種だった・・・なんてことも良くあります(汗
ブルーフィンパナクエに限っては、大きくなりすぎる心配が皆無なので、小型の水槽で飼育できるプレコをお探しの方にもオススメです!
そういえば、名前に「パナクエ」とあるので、パナクエ属かといえば、実はそうでは無いことで有名なプレコなんですね。。。
頭が大きいというのが特徴の「パナクエ属(ロイヤルプレコがこの種の代表的存在です)」だと考えられていて、そのまま名前が決まってしまっていたんだとか(汗
でも、実際はカイザー系のプレコに位置付けられています。
確かに、ブルーフィンパナクエって頭でっかちですよね(笑
この見た目が可愛らしく、人気の要因にもなっているんです。
似たような名前のプレコに「ブルーフィンプレコ」がいて、コレと混合されることが非常に多いですが、完全に別種になります!
ブルーフィンパナクエの飼育データ
- 体長:最大で12cmほど
- 水温:20℃~28℃
- 水質:弱酸性~中性
- 寿命:5年以上
- 参考価格:1匹あたり5000円前後
ブルーフィンパナクエは、体長が最大で12cmほとまでしか成長しない、貴重な小型プレコの一つです。
とても温和な種で、他の同程度の大きさの熱帯魚とは混泳が楽しめます。
ただ、ディスカスのような体表面積が広い熱帯魚と混泳すると、体表を舐めて弱らせてしまう恐れがあるので、そういった種との混泳は避けた方がいいです。
導入初期の病気に注意を!
ブルーフィンパナクエは、水質に少しばかり敏感な熱帯魚で知られています。
特に、導入時期の水質の変化には弱く、この時にかかりやすい病気としては白点病が圧倒的に多くみられる傾向にあります。
まず、病気にかからないようにするためには、水槽に移す前に必ず「水合わせ」を行い、水質と水温に慣れさせた上で水槽に導入します。
詳しい水合わせの方法については下記の記事をご覧ください!
万一、白点病にかかってしまっても、この病気は発症初期に治療・対策を行えば余裕で感知します。
白点病、、、読んで字のごとく、白い点々が体表に見られる症状なのですが、幸いにもブルーフィンパナクエの色彩はダークブルー色である為、白点病がとても発見しやすいです。
良く観察していれば見逃すことも無いので、特に導入してから少しの間は特に注意深く観察して、異常が無いか確かめるようにした方がいいですね!
白点病の治療に関する事は、下記の記事でまとめています。
プレコ好きの方にお話を伺ったところ、「ブルーフィンパナクエは白点病にかかりやすいのが難点」とのことでした。
ただ、これほど魅力のあるプレコも他には無いとも仰っていたので、ブルーフィンパナクエの飼育に挑戦される方は、白点病の対策(魚病薬を用意、薬浴用の専用水槽を用意するなど)をした上で飼育すると万一の時に対策が取れてお勧めです。
病気対策に「殺菌灯」の導入もオススメ
強力な殺菌力のある「殺菌灯」は、水質に敏感で病気にかかりやすい熱帯魚を飼育する際は非常に便利で心強いモノになります。
紫外線照射によって、病原菌を殺菌するのはモチロンのこと、苔の発生を抑制したり、水をクリーンに保つ効果を有します。
ただ、ちょっと値が張るのがネックな部分ではありますが、プレコのように寿命の長い熱帯魚をいつまでも元気に保つためにも、殺菌灯を導入するのも一つの手だといえます。