マリンアクアリウムで飼育できる人気の海水魚に「ハナゴイ」という種がいますが、その中でも一際うつくしいハナゴイの「アカネハナゴイ」は、昔からポピュラーな魚として非常に人気が高いです。
茜（アカネ）という名前からも想像が付きますが、体色は綺麗な赤色を中心に、綺麗な個体では黄色～オレンジ～赤といったグラデーションが見ものです。
自然界では群れて生活する習性があるので、飼育する水槽にも複数で導入すれば、綺麗な赤色のアカネハナゴイが複数匹も映えて、皆が立ち止まって見惚れてしまうような、、、そんな美しい水槽になること間違いなしです！
赤系の海水魚を泳がせたいという方にも、是非オススメの存在！
ここでは、アカネハナゴイの飼育方法や導入時の注意点についてご説明していきますね。
アカネハナゴイについて
アカネハナゴイは、沖縄より南の海域に広く生息しているハナゴイの仲間です。
名前の通り、茜色に染まった空のような体色から、この名前が由来しています。
黄色～オレンジの体色に、長～い背びれが真っ赤なモヒカンみたいに染まってカラーバランスが非常に美しいです！
もう水槽内に1匹だけでもいたら、全体に鮮やかさを演出できるくらい綺麗ですよ。。。
中には、綺麗なピンク色の個体がいたりとかして、黄色・オレンジ・ピンク・赤色の発色にバラつきがあり、まとまった数を群泳させるとさらに見ごたえがあります。
自然界では、アカネハナゴイはサンゴ礁の密集するような潮通しの良い場所で群れを作って生活しているのですが、1匹のオスに群がるように複数のメスが付いています。
まあ、、、ハーレム状態ってやつですね。。。
というのも、アカネハナゴイは雌性先熟で雌雄同体であるからして、、、つまり、生まれた時はすべてメスなんですね！
で、成熟したときに一番デカイ個体が、性転換してオスになるんです。
初めて聞く方はビックリな性質だと思いますが、海水の生物で性転換する生き物は非常に多く存在しています。
水槽内でも複数で飼育すれば、この現象が見られ、その時の婚姻色はめちゃくちゃ綺麗ですよ！
是非、複数匹で飼育することをお勧めします！
アカネハナゴイの飼育データ
- 体長：10cmほど
- 水温：24℃前後
- 寿命：4年～5年ほど（推定）
- 参考価格：1匹あたり1500円前後
アカネハナゴイは、体長が最大で10cm近くまで成長する小型～やや中型の海水魚です。
性格は温和で、同サイズ程度の他種との混泳も出来ますし、アカネハナゴイだけを複数匹泳がせても十分すぎるほどの美しさがあります。
大型の水槽で群泳を楽しむのも面白そうですよね（笑
自然界では、潮の流れがあるよう場所に好んで生息していることが多く、水槽内で水流を作ってあげると、水流に向かって元気に泳ぐ姿が見られます。
水流が大好きな海水魚なので、水槽内の一部分に流れが出来るよう工夫したレイアウトにするといいですね。
アカナネハナゴイの餌について
アカネハナゴイは、プランクトンとか、それを含んだ動物性の人工飼料に餌付きやすい魚です。
ですが、個体によってはなかなか人工飼料に餌付かないこともあるので、最初は嗜好性の良い冷凍飼料などを与えるのがオススメです。
環境に慣れてきたら、少しづつ人工飼料を混ぜて与え、徐々に量を増やしていきます。
そうやって人工飼料も徐々に慣れさせていけば、そのうち人工飼料をメインに切り替えさせることが出来るはずです！
また、ハナゴイの仲間は複数で飼育しないと拒食して、痩せ細ってしまうことも多いと言います。
少数での餌付けは難しいかもしれませんが、複数で群泳させると、簡単に人工飼料に餌付くことも少なくありません。
結構ジャンプ力の高い海水魚です！
アカネハナゴイは、ジャンプ力が高い、、、というか頻繁に水面から飛び跳ねる魚なんですね。
ジャンプして水槽の外へサヨナラグッバイしてしまうと、まあ、想像は付きますよね。。。
カラッカラに干からびてしまう、、、「飛び出し事故」が多い海水魚ということなんです。
なので、水位を高くし過ぎず、水槽上部には専用のフタをして、飛び出し事故を防ぐ対策を施しておきましょう。
さいごに
アカネハナゴイは、1種類の海水魚を群泳させて楽しみたいという方にオススメで、複数で飼育していれば性転換をしたオスを取り巻くようにメスが群がる光景が見られます。
成長するとやや気性が荒くなる個体もいますが、ハーレム間では協調性があり調和がとれているため飼育に問題をきたすことも無いです。
大きな水槽が必要となりますが、多くのアカネハナゴイを群泳がせた光景なんて想像するだけでワクワクしてきそうですよね！
色彩そのものが相当な美しさを誇る海水魚なので、色鮮やか（特に赤系統）の魚が欲しいという方にもアカネハナゴイはオススメです。
