かつては「コッピー」というネーミングでアクアリウム界を賑わせた熱帯魚、、、その魚の種類こそが「アカヒレ」なんです。
アカヒレといえば、とにかく丈夫な熱帯魚というイメージが強く、実際に幅広い水質・水温に対応でき、しかも低酸素の状態でも普通に生活ができることから、小さい容器でも飼育する(ボトルアクアリウムなど)魚として選ばれることも多い存在です。
また、名前の通り、ヒレが真っ赤に染まって見た目も美しく、非常に観賞価値の高い魚なんですね。
例えば、金魚鉢のような小さい容器でアクアリウムを楽しみたいという方にはうってつけの存在で、「大きな水槽は用意するのは難しい・・・、でも小さな容器で観賞魚を飼育してみたい」という方は、是非「アカヒレ」をチェックしてみてくださいね!
以下では、この丈夫で魅力的な魚であるアカヒレの特徴や種類などについて書いていこうと思います!
アカヒレってどんな魚!?
アカヒレは、中国に生息するコイ科の魚です。
一応、熱帯魚ショップでお馴染みの存在ですし、また熱帯魚というカテゴリー分けされることが多いですが、なんと水温10℃~30℃と幅広い水質に対応できる丈夫さがあります。
これは、日本の川に生息しているメダカのような丈夫さにも匹敵するほどで、熱帯魚よりかは、「淡水魚」と言った方が正しいのかもしれませんね。
とはいえ、かなりの高水温にも対応できるので、熱帯魚との混泳も難なく楽しむことが出来ますけどね!
最近になってアクアリウムを始めた方であれば聞きなれないと思いますが、かつてアカヒレは「コッピー」という名前で大人気でした。
このコッピーというネーミングは、小さい容器でも飼育が出来るということから、小さいビンに詰められた状態で売られていた、いわば商品名で、今でこそ販売元が無くなってしまっているため目にすることは無くなりましたが、今でもアカヒレはコッピーという名前で親しまれています。
アカヒレは、その丈夫さから「パイロットフィッシュ」としても良く用いられる存在です。
パイロットフィッシュというのは、水槽を立ち上げて、メインの熱帯魚を飼育でき水質であるか確認するために最初にメイン以外の魚を飼育して確かめる、まあ、先遣隊のような役割です。
もし水質が悪い状態であれば、アカヒレに異常がきたす為、ちょっと可哀そうに思うかもしれませんが、水槽という閉鎖された空間の水質を確かめるこの方法は、かなり重要な工程で、特に高級魚の飼育にチャレンジする場合は欠かせません。
パイロットフィッシュとして導入されるということは、それだけアクアリストにとって欠かせない存在であり、またかなり丈夫な魚であることが分かりますよね!
とはいえ、アカヒレをメインに飼育する方も少なくありませんよ!
というのも、アカヒレの真っ赤に染まるヒレは、水草に良く映えて美しいので、緑色の溢れる水草レイアウトで群泳させると、水草の緑、そしてアカヒレの赤が引き立って美しい水槽となります。
そして、一言で「アカヒレ」といっても、いくつか種類が存在するんですね。
以下では、アカヒレの種類をご紹介しますね!
アカヒレ(コッピー)
コッピーの愛称で親しまれたアカヒレで、各ヒレの一部分が真っ赤に染まり、コレがこの魚の名前の由来でもあります。
アカヒレだけを複数匹で泳がせても十分すぎるほど美しいですし、他の美しい熱帯魚と混泳すれば、また違った美しさが楽しめるのでいいですよ!
ロングフィンタイプのゴージャスなアカヒレも!
通常のアカヒレよりも、各ヒレが伸長する「ロングフィンタイプ」のアカヒレもいるんですね!
帆を広げたような大きな背ビレ、腹ビレ、そして腹ビレや胸ビレまで通常のアカヒレよりもかなり大きいので、かなり優雅でゴージャスな魚って印象を受けます。
こんな綺麗なアカヒレを複数で泳がせてみるのもいいかもしれませんね!
「ゴールデン」タイプも!
体が白い「ゴールデンタイプ」のアカヒレも存在します!
※アルビノのように見えますが、アルビノ個体であれば目は赤色を示しますが、本種はそれとは異なり黒色の目を持つため、完全なるアルビノ個体ではなさそうですね。。。(故にゴールデン!)
体色の明るいゴールデン個体をいっぱい泳がせると、とても明るい水槽になりそうですよね。
通常のアカヒレとはイメージがガラッと違ったタイプです。
同じ体色を持ち、低層を泳ぐ「アルビノコリドラス(白コリ)」と、同色で揃えて飼育するのも面白いかもしれませんよ!?
ベトナム産のアカヒレ
アカヒレといえば、中国原産の魚として知られていましたが、ベトナムでも似たような種が確認されているんですね。
それを「ベトナム・アカヒレ」といい、日本に初めて輸入されてきたのは2003年の時でした。
中国原産のアカヒレよりも一回り小さいですが、その色彩は美しく、当時はかなり話題になりました。
ただ、注意しなくてはいけないのが、中国原産とベトナム原産のアカヒレは飼育環境が異なります。
というか、ベトナム・アカヒレは、低水温では飼育が不可能なんですね。
つまり、正真正銘の「熱帯魚」という位置づけで、ヒーターを設置して、普通の熱帯魚を飼育する環境が必要となります。
故に、ボトルアクアリウムのような、狭い(小さい)容器での飼育には適していませんので注意しましょう!
アカヒレは活餌としても利用されることが多いですが、見れば見るほど魅力的で美しい魚であることが分かるはずです!
小型水槽ではメインの魚としても十分に活躍してくれるような存在といっても過言ではないでしょう。
小さい容器で飼育する場合は、砂利を敷き、水草(カボンバやマツモがオススメ)を少し入れたところにアカヒレを泳がせると綺麗です。
※ヒーターを使用しないで飼育する場合は、中国原産のアカヒレに限ります。
また、とにかく丈夫で綺麗な魚が欲しいという方にも、アカヒレは超オススメの存在ですよ!