熱帯魚には様々なカラーが存在し、自分好みのカラーに絞って熱帯魚探しをするのも楽しいですよね!?
多くの色彩が存在する熱帯魚ですが、ここでは赤色、、、いや、ローズ(バラ色)に染まる美しい熱帯魚をご紹介したいと思います。
その熱帯魚とは、「ロージー・テトラ」といって、体色がバラ色のようの美しくなることから付けられているんですが、皆さんはこの魚をご存知でしたか?
体高があって、ヒレが長く見ごたえも抜群な、まさに泳ぐバラ色の宝石といったところでしょうか!?
ここでは、ロージー・テトラの飼育方法や導入時の注意点についてご説明していきます。
ロージー・テトラについて
ロージー・テトラは、主にブラジルのエッセクイボ川に生息する小型のカラシン科の熱帯魚です。
かなり昔から親しまれている、いわゆるポピュラーな品種であり、その体色はバラ色に染まるとこから人気の高い熱帯魚となっています。
体高があり、背びれが発達して伸長するので見た目もゴージャスで見ごたえ抜群です!
ちなみに、成熟したオスは背びれの先端が真っ黒に染まるという特徴があり、ここの色彩でオスとメスの判別が容易に付きます。
各ヒレも、所々ですが真っ赤に染まってカラーバランスが非常に良い魚です。
水草レイアウトに導入すれば水草の緑と、ロージー・テトラのバラ色がマッチして非常に美しく、観賞価値の高い水槽が作れます。
ロージー・テトラの飼育データ
- 体長:約5cm
- 水質:弱酸性~中性
- 水温:20℃~25℃
- 寿命:3年~4年
ロージー・テトラは、体長が最大でも約5cmほどの小型の熱帯魚です。
5cmと言っても、体高が高くヒレが長い姿は、同じくらいの大きさの他の熱帯魚よりも一回り以上も大きく見えるほど存在感があります。
性格は非常に温和で、混泳が気軽に楽しめます。
なので、同サイズの他の熱帯魚と混泳させるのもいいですし、同種を複数入れて群泳させるのもいいですね。
ブリード個体とワイルド個体では色彩に差がある
ロージー・テトラは、バラ色に染まることからその名前が付けられていますが、本来は真っ赤に染まる個体こそ真のロージー・テトラと言われていました。
しかし、現在は”ほんのり”とバラ色に染まる感じ(優しい赤色みたいな??)の個体が多いです。
この差は何なのかというと、考えられるのは人気のある種というのは東南アジアを中心に盛んに養殖された個体(つまりブリード個体)が多く輸入されてきます。
このブリード個体では、どう頑張っても綺麗なローズピンクにはならないこともあるそうです。
逆に、現地採取(ワイルド個体)では、しっかりと育てれば濃く、美しいローズピンクの発色が見られるとのことです。
とは言っても、ワイルド個体の方が美しいというのは本種に限ったことではありませんし、養殖個体でも美しい個体はいっぱい存在しています。
ここら辺は個体差があるという認識程度に留めておくしかないでしょうね。。。
ちなみに、、、あまりにも狭い環境で飼育すると発色が悪くなるというデータもあるようです。
ストレスによるものなのかな・・・?
狭い、つまり過密な環境での飼育だと、長いヒレの成長にも影響を及ぼすこともあるんですね。
なので、ゆったりとした水槽で泳がせてあげると発色、各ヒレの成長ともに良い状態にすることが出来るはずです。
ロージー・テトラの繁殖
ロージー・テトラは水槽内での繁殖も可能で、カラシン科の中では比較的容易な方だといわれます。
まず、ロージー・テトラは見た目でオスとメスの判別が可能です。
判別方法としては、長く伸長する背びれに注目します。
成熟した個体では、オスの方が背びれが長くなるのが特徴です。
そして、オスは背びれの先端部分が真っ黒に染まり、メスも黒く染まりますが先端に白のスポット模様が入ります。
※小さいうちは、オスも背びれの先端に白い模様が入っています。
産卵期に入ると、オスはメスを追いかけまわす行動が頻繁に見られるので水槽全体が賑やかになるんですね(笑
産卵は、カラシン科に多いバラ撒き型という産卵形態となります。
※その名の通り、水草などにバラ撒くように産むんです。。。
確実に増やしたい場合は卵を回収するのが望ましですが、小さすぎて見つけるのが困難なので、予め用意した産卵用水槽にウィローモスを敷き、そこに数ペアいれて産卵を確認したら元の水槽に戻す。
そうやると簡単に卵と親を別々にすることが出来るので楽です!
ロージー・テトラの卵の数(産卵数)は、、、なんと200個以上といわれ、それが約1日で孵化します。
まあ、卵が多いってことは無事に孵化する数が少ないからとも言えるので、ほとんどが孵化するという事はまずないですが慣れれば自分で大量に増やせそうですね。
稚魚には、インフゾリアか栄養価の高いブラインシュリンプを与えるといいでしょう。
さいごに
バラのような綺麗な色彩に染まるロージー・テトラは、発達した背びれに体高のある姿から、とても見ごたえのある熱帯魚です。
ピンク~赤の発色には個体差がありますが、ほんのりと赤く染まったり、あまり見られませんが真っ赤に染まる個体など、どれも美しいカラーです。
特に、水草の緑色に映えるカラーなので、水草レイアウトに複数匹を導入すれば、カラーバランスのいい美しい水槽にすることが出来ます。
混泳も可能なので、赤系の熱帯魚を導入したいとお考えの方は、ロージー・テトラを加えてみてはいかがでしょうか!?