熱帯魚といえば色の綺麗なことで有名ですが、中には透明で中の骨まで見えるスケスケの種類がいるのはご存知でしょうか。
有名どころでいえば「トランスルーセント・グラスキャット」がそうでしょう。
この熱帯魚は、見事なほど完璧な透明で、もはや存在そのものが神秘的すぎるといってもいいような魚です!
「ちょっと変わった熱帯魚を飼育してみたい!」という方には是非お勧めで、自宅で飼育すれば見る人すべてを驚かすこと間違いなし!
ここでは、トランスルーセント・グラスキャットの飼育方法や魅力、導入時の注意点についてご説明していきますね。
トランスルーセント・グラスキャットについて
トランスルーセント・グラスキャットは、タイやマレーシアに生息する全身透明の珍しいナマズの仲間です。
ちなみに、「トランスルーセント(translucent)」といのは、「光を通す」「半透明」という意味で、この魚の特徴をのものですね。
ナマズの仲間だけあって、ヒゲがしっかりとついていて愛嬌のある顔をしています。
この魚の驚くべき特徴は、肛門の位置が胸ヒレの下方にあり、それより前方に内臓が集約されているんですね。
つまり、頭の少し後ろに内臓系がすべて凝縮されている感じです。
なので、胴体部分が非常に長く、骨格がハッキリと確認できる美しい芸術的なスケルトンボディになっているんですね。
ちなみに、既にこの魚の存在をご存知の方は、初めて見た時どう思いましたか??
僕は、「こんなサカナが存在するのかッ」とビックリしましたよ(笑
何にしても、かなりインパクトが強いというか存在感のある魚ですよね。。。透明なのに。
トランスルーセント・グラスキャットの飼育データ
- 体長:最大約8cm
- 水質:弱酸性~中性
- 水温:20℃~27℃
- 寿命:3年~5年ほど
トランスルーセント・グラスキャットは、体長が8cmと小型~やや中型の熱帯魚です。
ナマズの仲間といえば獰猛な種類が多いのですが、その中でも珍しく本種の性格は温和で同サイズ程度の魚であれば混泳も楽しめます。
複数匹で飼育すれば、群れを作る習性があるので、ある程度の数をまとめて導入するのがお勧めです。
せっかく珍しい美しいスケルトンボディを持つ魚ですから、群れている姿を楽しみたいですよね。
ちなみに、トランスルーセント・グラスキャットは中層付近を群れて行動するという生態を持ちます。
底でジッとしているイメージのあるナマズとはまるっきり違った習性をもった魚であると言えます。
白点病にかかりやすい熱帯魚
トランスルーセント・グラスキャットは、白点病にかかりやすい熱帯魚で知られています。
白点病というのは、その名の通り白く小さな点々が無数に体表に付着する病気です。
※体表に付着する白い点々の正体は全て細菌の集合体です。
白点病が発症しやすいタイミングといえば、、、「導入時」と「換水時」です。
この病気の発症は水温が関係していて、低い水温だと発症するリスクが高くなるんですね。
なので、水温は25℃よりちょっと上といった、少し高めで飼育すると発症リスクが減ります。
それでいて、気を付ける事といえば導入時の「水合わせ」をしっかりと行うことですね!
水合わせは水質を合わせてpHショックを防ぐだけじゃなく、水温合わせという重要な役割もありますからね。
冬場は水温の変化が激しいので、水槽内で行う水合わせがお勧めです。
また、換水時の水温の急激な変化には十分気を付けなくてはいけません。
実際にトランスルーセント・グラスキャットは、換水時に白点病によくかかるという声が非常に多いんです。
ただこれは、水温の変化が関わっているだけなので、換水する新しい水の温度が水槽内の水温と差がなければ完全に防ぐことが出来ますよね。
慣れてこれば手で触れただけで大体の水温が分かるようになってきます。
ただ、、、トランスルーセント・グラスキャットは、かなり水温の変化に敏感な魚なので、ちょっと面倒でも水温計りで水温を確認してから換水したほうが安全といえますね。
白点病にかかったら、、、
初期症状の場合は水温を高めるだけで改善する場合があります。
※耐えられる水温が27℃ほどなので、27℃まで徐々に上げて1週間ほど様子を見るといった感じです。
が、専用の魚病薬で撃退する方法もあります。
詳しくは下記リンクで。
完全自己責任になりますが、こんな方法もあります。
ネタではありません、、、列記とした民間療法です。。。
さすがナマズ!肉食性の強い熱帯魚
トランスルーセント・グラスキャットは、肉食性を非常に好みます。
温厚な性格で、中層付近を生活圏とすることから、普通のナマズとは違った習性を持つトランスルーセント・グラスキャットですが、やはりナマズらしいところもあるんですねぇ~(笑
その為、与える餌としては「生餌」を好みます。
ブラインシュリンプがメジャーでしょうかね。。。生餌ではないですが冷凍赤虫なんかも良く食べてくれます。
フレークタイプの人工飼料も食べますが、ナマズ専用の人工飼料もあるので、そういった餌をメインに与えるのが良いかもしれませんね。
人工飼料の方がコスパが良いですし、与えるのも楽ですし。。。
また、肉食性の強いトランスルーセント・グラスキャットは、口に入る大きさの他の魚やエビ類を捕食してしまいます。
なので、あまりにも小さい生体と混泳させてはいけません。
さいごに
全身スケスケの、まさに生きる神秘的生物であるトランスルーセント・グラスキャット。
どうしてこんなに透明なんだろう。。。
多分、身を隠すため?(笑
でも、骨格がハッキリ見えちゃってるしなぁ・・・とか思ったり。
この存在を見て世界の生物界の凄さを実感しつつ、飼育するのもいいかもしれませんね。。。
水草水槽に入れると、スケルトンボディがよく映えて美しいので、水草レイアウトに複数導入するのがお勧め!
とにかく、珍しく変わった熱帯魚を飼育したいという方はトランスルーセント・グラスキャットをチェックしてみてくださいね!