ベタに多い病気の種類|症状と特徴を知り事前に予防することが必要不可欠

ベタ(iPhone 6sパッケージ画像の魚)

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小さい容器でも飼うことができる熱帯魚として人気のベタ。

iPhone6sのパッケージ画像に使用されたことでも話題になった魚で、特殊な呼吸器官を持ち口呼吸できることからエアレーション無しの環境でも飼育できることで知られています。

ベタと言えば優雅な大きいヒレがあまりにも特徴的で、カラーバリエーションも多く存在します。

比較的飼育しやすい魚で、小さい容器でも飼えるということからインテリア用のガラス瓶などで飼っている人も多いです。

そんな人気の高いベタですが、僕らと同じように病気にかかることも当然ながらあります。

ベタの掛かる病気も様々ですが、特にかかりやすい病気についてご説明させていただきたいと思います。

 

病気のサインから始まるベタの病気

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ベタは病気になる前にちょっとした前触れがある場合があります。

僕もベタを何度か飼育したことがありますが、何度か病気にさせてしまったことがあります。

ベタって結構人懐っこくて、近寄ったり手を水槽の上に当てるとエサが欲しいと言うサインを前面に出して元気に動き回ったりします。

それが、ある時突然に水槽の下でジッとしていたり、今までバクバク食べていたエサを急に食べたくなることがあります。

エサを食べなくなってしまったのは、単純にそのエサに飽きてしまったのかなぁと思っていましたが、水槽の下の方で動かなくなる姿にはちょっと不安がありました。

そう思っているうちに、よく観察してみると体の表面にポツポツと白い点が「白点病」にかかっていることが分かりました。

もし、急にエサを食べなくなったり、水槽の底でジッとしてどことなく元気がない場合は、病気の前触れかもしれません。

下記では、ベタがかかりやすい病気と症状、対処法について書いていきます。

 

白点病とコショウ病

体の表面にポツポツと白い点ができる病気で、ベタに限らず多くの熱帯魚でこの症状が出ることがあります。

発症初期では、一部分にだけにしか確認できませんが、進行すると全身に出てきます。

この白い点は、ウオノカイセンチュウという細菌(寄生虫)が体に寄生することで現れます。

原因の多くは、水温の急激な変化と低水温で飼育している場合によく見られます。

特に、水温が20℃を下回るような環境だと白点病にかかりやすいリスクがあります。

また、水換え時の水温の変化がきっかけで掛かってしまう場合もあります。

この細菌は、水温が低ければ低いほど活発的になります。

ベタが白点病にかかってしまったら、まず水温を上げて対処します。

1日1℃のペースで徐々に上げ、28℃~30℃まで上昇させ1週間程、様子を見ます。

高水温では、細菌の増殖を防ぎ、活動が低下するのでベタの状態が良くなったのを確認したら1日1℃のペースで水温を下げていき、元の水温に戻します。

この白点病と非常によく似た病気で、コショウ病(ベルベット病・ウーディニウム病とも呼ばれる)があります。

名前の通り、コショウをまぶしたかのような細かい点々が体中にできる病気です。

白点病と同じく細菌(寄生虫)によるもので、ウーディニウムという細菌が寄生することが原因で発症します。

白点病は真っ白な点々に対し、コショウ病はやや黄色味がかった色で判断できます。

また、コショウ病をまぶしたように非常に細かいのが特徴です。

この病気も急激な水温の変化や低水温が原因で発症することが多く、治療法も白点病と同じように水温を28℃~30℃まで徐々に引き上げて対処します。

初期症状のうちに速やかに対処すれば、専用の薬品を使用しなくても治る場合がほとんどです。

 

尾ぐれさ病と口ぐされ病

カラムナリス菌という細菌が感染することで発症する病気で、感染場所が尾ビレなら「尾ぐされ病」、口付近なら「口ぐされ病」と呼び名が分けられています。

尾ぐされ病は、尾ビレが溶けたような感じになりボロボロになり、口ぐされ病は口付近が白っぽくただれた感じになります。

主な原因は、体が流木など固いものにぶつかったときに出来た傷口から細菌が入り込むことで発症します。

ベタはよく尾ビレが裂けたりすることがありますが、これは尾ぐされ病ではなく、単に障害物による”怪我”です。

ただここから細菌が侵入して尾ぐされ病の原因になることもあるので、注意深く観察することが必要となってきます。

この病気は、感染場所から細菌が徐々に組織を破壊しながら進行していきます。

その為、早期発見・早期治療が必要不可欠です。

濃度0.5%塩水(水1リットルに対して塩5グラム)の中にいれると効果的だと言われますが、この病気は進行すると致死率が高く取り返しのつかないことになるので、専用の薬品で薬浴治療するのが望ましいでしょう。

また、カラムナリス菌は水槽内に常に存在する”常駐菌”でもあります。

尾ぐされ病や口ぐされ病は、水質の悪化により発症しやすい傾向にあるので、掛かってしまったら治療するとともに、水質の改善や換水を行うようにしましょう。

 

マツカサ病・赤斑病

マツカサ病は、ウロコが逆立って松ぼっくりのように見える病気です。

なんかボヤけて見えたり、太ったように見えるのが特徴で、上から覗いてみると鱗全体が逆立っているのがすぐ確認できます。

赤斑病は、体やヒレに出血症状がみられます。

症状が進行してしまうと、出血痕がはっきり見える他、ウロコが剥がれ落ちたりします。

ここまで進行してしまうと、マツカサ病を併発することもあります。

これらの原因は、エロモナス・ヒドロフィラという細菌によって引き起こされ、発症してしまうと効果的な治療法がないため、現状は「不治の病」とされています。

この細菌は基本的に、感染力は強くないとされている為、水質管理や健康維持の出来ている環境ではほぼ発症しません。

早期発見の場合は、換水で状態が良くなる場合もあるようですが、水質管理を怠らずに「発症させない」ことが一番重要となります。

このエロモナス菌も、水槽内に常在する菌になるので、水質悪化=いつでも病気のリスクが伴うということが分かるかと思います。

 

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小さい容器でも飼えるベタですが、あの優雅な姿を維持するには日ごろの水質管理が必要不可欠です。

いつまでも美しい姿を保っていられるよう、「病気のサイン」を見逃さず、しっかりと世話をしてあげましょう。

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