室内に水槽を置いておくと「湿度」が高くなっているのに気付いた方も多いのではないでしょうか。
特に、乾燥しやすい冬なんかは窓に水滴が付着して、毎日ふき取らないとカビの原因にもなるくらい目に見えて分かる時もあります。
そこで思うのが、「水槽って実は加湿器の代わりになったりする!?」と、考えたことがある方もいるのではないでしょうか!
もし、熱帯魚水槽に十分な加湿効果があるのであれば、わざわざ無理して専用の加湿器を購入することも無いような気もしてきます。
ここでは、熱帯魚水槽の加湿効果についてご説明していきたいと思います。
熱帯魚水槽の加湿効果について
(アクアリウム型の可愛らしい加湿器なんかもあるんですね!)
熱帯魚水槽を設置している部屋では「湿気」、つまり湿度が気になるという場合も結構あったりします。
湿度の高い夏場では、水槽を設置することによって部屋の中までジメジメした空気になってしまうこともあるんですね。
これによって、部屋干しの洗濯物がなかなか乾かないといったことも起こります。
まあ、水槽に隙間が開かないようしっかりとフタをすればこれは簡単に防げるので、大した問題でもないでしょうけどね。
熱帯魚水槽は「加湿効果」あり!
熱帯魚水槽を設置している部屋では、間違いなく湿度が高くなります。(※熱帯魚水槽のフタを開けている場合)
つまり、水槽から水が蒸発することで“加湿効果がある”という訳なんですね。
夏場は、基本的に湿度が高いので逆に加湿されると困るということが多いかもしれませんね(笑
まあ、上記にも書きましたが加湿効果を限りなく無くしたい場合は水槽にフタをすればいいだけの話ですし、窓を開けて換気するのもいいでしょう。
ただ、加湿効果は空気が乾燥しやすい冬場に嬉しいメリットがあります。
実際に、専用の加湿器を置く人だって多いですよね。
熱帯魚水槽を設置している人は、実は加湿器を購入しなくても同じような加湿効果が得られるんです。
良く、大きな容器に水を張って置いておくと効果的といいますが、まさにアレと同じなんですね。
加湿効果で得られるメリット
ではなぜ、わざわざ加湿するかというと、空気が乾燥していると風邪にかかりやすくなるからですね!
インフルエンザの季節では、特に「乾燥」には注意しなくてはいけません。
風邪やインフルエンザのウイルスは、乾燥をとても好みます。
乾燥した部屋で生活をしていると喉の調子が悪くなったり、寝て起きたら一晩で高熱を出してしまうということも普通にありますからね。
そこで、加湿器を用いて湿度を高めることで上記のリスクを激減させることが出来るという訳です。
一般的に湿度は50%~60%が理想と言われ、湿度が50%ある場所ではウイルスは約3%しか生存できないといわれています。
逆に、湿度が40%を下回ると要注意です!
湿度40%以下は、いわゆる「乾燥している」空気となり、ウイルスが生存しやすくなります。
なので、湿度は50%を下回らないくらいが丁度いいのではないでしょうか。
高すぎてもジメジメした感じで居心地が悪くなってしまいますからね。
ちなみに、乾燥しやすい季節というと「秋~梅雨」までの、実に半年近くにもなります。
会社で「体調管理も仕事のうち!」と言われたことがある人がほとんどかと思いますが、特にこの季節は風邪を引きやすい時期になるので、部屋の湿度にも敏感になる必要がありそうですね。
水槽を加湿器として活用しよう!
(湿度を正確に確認するには、数値として表示してくれる湿度計が必要不可欠です!)
専用の加湿器を購入するのもいいですが、せっかく熱帯魚を飼育しているなら、その水槽を加湿器として有効活用するというのも一つの手です。
水槽内の水温が高ければ高いほど、加湿効果も高くなります。
つまり、高水温を好む熱帯魚を飼育している方は、もろに加湿器としても十分な機能を果たしてくれるんですね。
高水温を好む熱帯魚といえば、水温30℃以上でも飼育が出来るディスカスやエンゼルフィッシュが有名どころでしょうか。
とは言っても、僕は水温25℃前後で熱帯魚を飼育していますが、それでも十分な加湿効果は得られます。
水槽の「水位」の下がり方を見れば一目瞭然なのですが、乾燥しやすい季節は水位の下がりかたがハンパないです。
乾燥した空気中に水分が逃げて、どんどん蒸発していくんですね。
ちなみに、6畳~8畳くらいの部屋で60㎝水槽を設置してフタをしないで置いておくと、湿度が70%近くまで余裕でいきます。
湿度が高くなりすぎると、カビの発生や結露(窓に水滴がびっしり付着するやつ)が起こりやすいので注意も必要です。
高くなり過ぎた湿度は、窓を開けて乾燥した空気を入れ変えれてやればすぐに下がります。
また、部屋にいない時は常時フタをして湿度が上がらないよう対策をするといいでしょう。