熱帯魚の水槽を部屋に設置すると、疲れた時なんかジーっと眺めているだけで癒され、なんだか疲れが吹っ飛んでいきそうですよね。
そんな癒しの時間を与えてくれる熱帯魚水槽ですが、時にツーンとした「ニオイ」がすることってありませんか?
とにかく嫌~な臭いがしてくるようなら要注意です!
基本的に、濾過が効いていて水質が保たれているような水槽ではそれほど気になるようなニオイはしないんですね。
となると、気になるほどのニオイがするってことは、ちょっとばかし水槽にとって良くないことが起こっている証拠でもあるんです。
ここでは、水槽から漂う嫌なニオイの原因と、対策についてご説明していきます。
水槽から漂うニオイについて
水槽を立ち上げて初期は、気になるようなニオイがするといったことは無いと思います。
時間が経つと、微生物(バクテリア)が繁殖し、生物濾過によって水を綺麗にする働きがあるので、しっかりとした水質管理さえできていれば「ほぼ無臭」のはずなんですね。
とは言っても、コケはどうしても発生するので、鼻を近づけてみると藻類っぽいニオイがすることはありますが。。。
ただ、離れた場所からニオイが分かるほど強烈な場合はちょっと異常ですよね。
水槽から強烈なニオイがする原因について考えてみます。
熱帯魚の数が多すぎることで起こる急速な水質悪化
水槽から嫌なニオイが漂ってくる主な原因といえば「水質悪化」です。
水質悪化が一番起こりやすい水槽といえば、熱帯魚の数の入れすぎが原因という場合が多いです。
つまり、過密状態での飼育ですね。
過密状態で起こり得る水質悪化というのは、まず熱帯魚の絶対数が多いので餌も多く与えなくてないけません。
そして、排泄物も当然多くなりますよね。
かなり高性能な濾過システムを使用していれば問題ないかもしれませんが、濾過が追い付かなければ水質はどんどん悪くなる一方です。
これにより、水が汚れて嫌なニオイを発するようになるという訳です。
過密対策
まずは、熱帯魚の数を改めることですね。
熱帯魚も生き物ですから、「除去」するということも出来ませんし、河川に放つのも生態系を狂わせる恐れがあるのは今問題になっているので絶対にNGですよね。
飼いきれない熱帯魚に関しては熱帯魚ショップに行けば引き取ってもらえることが多いです。
また、友達に上げたり、水槽を増やして数を分けるなどの対策が必要になってくるでしょう。
ちなみに、「魚のサイズ1cmにつき、水量1リットル」が理想とされています。
ネオンテトラなどの小型カラシンは約3㎝ほどなので、60㎝規格水槽(水量約60ℓ)だと、20匹ほどが理想ということになります。
それ以上飼育する場合は、外部式フィルターのように濾過材がタップリ入る高性能なフィルターが必要不可欠です。
僕は、60cm規格水槽で熱帯魚を50匹ほど飼育していますが、無臭で、魚も元気に飼育できています。
使用しているフィルターは、エーハイム外部式のものです。
いかにフィルターが重要か分かりますね!
あと、水量が多く入る水槽は水質の悪化が遅くなるので、熱帯魚飼育がしやすくなります。
低床(砂利やソイル)、フィルターの汚れが原因かも
砂利に入り込んだ汚れって取りずらいですよね・・・。
餌の食べ残しや、排泄物など、いくらバクテリアが分解してくれるとは言えそのままにしておくと水の汚れを加速させますから、定期的に除去しなくてはいけません。
というのも、生体の排泄物は日々積もっていきますから、あまり目立たなくても、実はとんでもない量があるんですね。
いくら小まめな換水をしていても、低床が汚れていると、それがニオイのもとになっていて常に嫌なニオイを発する原因となる可能性があります。
低床の汚れは「プロホース」という掃除道具があればメチャクチャ便利です!
また、フィルターの汚れがニオイに繋がっている可能性もあります。
フィルターは水を綺麗にするための装置ですから、これが汚れたままになっていてはいけませんよね(汗
基本的に掃除するとき以外は常に回している訳ですから、大量の水量をフィルターという装置だけで処理していることになるんですね。
なので、定期的に掃除をしないと瞬く間に汚れてニオイの原因になってしまうのは当然でしょう。
ちなみに、フィルターの濾過材を掃除するときは水槽水で洗うとバクテリアが死滅するので、水槽の水を使って洗うようにします。
こうすることで濾過機能が低下するのを防ぐことが出来ます。
ニオイを消すアイテムを使用する
水槽から漂ってくる嫌なニオイは、「活性炭」や「ゼオライト」といったものを使用することで吸着除去することも可能です。
活性炭といえば、古くからアクアリウムに用いられてきたもので、水の透明度をクリアに保ち、ニオイの除去にも効果大です。
また、ゼオライトは活性炭を遥かに凌ぐ吸着力を持ちます。
ただし、水槽にとって「良い成分」(添加した栄養分とか)も吸着してしまうことがあるので、用途に合った使い方が必要です。
が、あまりにもニオイがヒドイという場合には絶大な効果を発揮してくれるので、こういった商品に頼るのもいいでしょう。
ただ、強烈なニオイがするということは、根本的な原因があります。
これを活性炭やゼオライトで吸着除去したとしても、元を断ったことにはならないので、ニオイを消すには熱帯魚の数や、見えない場所の汚れなどを疑い、原因を突き止め改善していくことが第一優先となります。