熱帯魚に与える餌の中には多くの種類がありますが、その中でも特に嗜好性(しこうせい)抜群の餌に「アカムシ」があります。
アカムシは普通、冷凍状態で売られており、キューブ状の入れ物に入っていて必要数だけ取り出して解凍した後、熱帯魚に与えます。
人工飼料をあまり食べない熱帯魚でも、アカムシを入れたら勢いよく食べるなんてことも普通にありますし、栄養価が高い餌でもあるので定期的に与えたいところです。
ここでは、冷凍アカムシを与えるメリットや注意点についてご説明していきます。
冷凍アカムシについて
「アカムシ(赤虫)」という名前の通り、真っ赤な色彩の虫で、体長約1センチ程度の細い姿をしています。
金魚の餌として重宝されていた餌ですが、今では熱帯魚全般に与える餌として広く認識されています。
そもそもこのアカムシというのは、ユスリカと呼ばれる「蚊」の幼虫です。
もともとは生餌なので、昔はアカムシによる病原菌のリスクがありましたが、現在は技術が向上して殺菌がなされているものがほとんどでしょう。
少なくても、アカムシを与えたことで病気にかかったということは無いです。
かなり栄養価の高い餌になりますので、魚によっては与えすぎも注意しなくてはなりません。
そして、アカムシを与えることでのメリットも大きいので、メリット・デメリットをよく理解して与えるようにしなくてはいけません。
アカムシを与えるメリット
アカムシのメリットは、なんといっても栄養価が高いということ、そして嗜好性抜群が挙げられます。
人工飼料に慣れていない熱帯魚は、なかなか食べてくれないという種類の魚も存在します。
しかし、そんな魚でもアカムシを投入すれば喜んで食べてくれるというのは珍しいことではありません。
しかも、栄養価が高い餌なので少量でも必要な栄養素を補うことが出来きます。
なかなか餌付けが難しい熱帯魚にはうってつけの存在なんですね。
与えすぎ注意!!
ただし、いくら嗜好性抜群だからといって与えすぎは禁物です。
例えば、ネオンテトラのような小型のカラシンでも、アカムシを与えれば喜んで食べてくれます。
ネオンテトラくらいのサイズの魚ですと、アカムシ1匹で相当な栄養となります。
これを多量に摂取してしまうと、「消化不良」を起こす場合があります。
かなり死に至るケールが高いように感じます。
なので小型の魚には一度に多量のアカムシは与えず、人工飼料と併用して何日か置きに与えるのが望ましいといえます。
アカムシのデメリット
アカムシのデメリットは、水質を悪化させるに尽きると思います。
上記で書いた消化不良の問題もありますが、これは与え方ひとつで完全にリスクを軽減させることが出来ます。
アカムシが水質を悪化させる理由は、商品は冷凍状態で売られていまして、それを「解凍」して熱帯魚に与えるんですね。
水に入れて解凍させると、その水が赤く色付きます。
これは、解凍したときに色素が溶け出すのでしょう。
とはいっても、水換え頻度を増やせば問題は無いので、アカムシを与える水槽では換水の回数を増やすといいかもしれませんね。
冷凍アカムシを解凍してみる
冷凍アカムシはどれも、大体こんな感じでキューブ上の入れ物に小分けされています。
中には、小分けされていなくて長方形の板状のものが1枚だけ入っているというのもあります。
まあ、アカいです。
解凍するときは、何でもいいので使い捨ての容器を使用するといいでしょう。
画像のようにキューブを指で押し出すとポロッと簡単に取り出すことができるんですね。
大きめの熱帯魚を飼っている水槽なら、別に解凍しないでこのまま水槽内にぶち込んでも問題ないですが、このまま入れると赤い色素がモロに溶け出すので、やはり容器で一度解凍してから与えるのがオススメです。
そうそう、100均で売っているような小さめの「ザル?」「茶こし?」があると便利!
容器に冷水を入れて、その水に浸けて解凍します。
冷凍されているものなので、水道水の「冷水」で大丈夫です。
下手に暖かい水を使用してしまうと、色素の溶け出す量が多く、鮮度が低下してしまいます。
解凍すると、容器の水が赤く染まります。
溶け出した色素をここでしっかり切っておけば、水槽内に入る汚れも最小限で済みます。
※水槽の水に直接当てても簡単に溶かすことが出来ます。
黒・・・
実際は結構、赤黒い感じですね(汗
少量ずつ与えるときは、ピンセットなどを使うと便利です。
また、コリドラスとかの低層にいる魚に与えるときは、ピペットで吸い取ってから直で低層に入れ込んであげると効率よく与えられるはずです。
与えると本当に良く食べる餌なので、定期的に与えてやるといいかもしれませんね。