オジョロジョ・テトラというユニークな名前の熱帯魚をご存知でしょうか。
ネオンテトラと同じく小型のカラシンの仲間で、全身が「銀(シルバー)」一色に輝く美しい熱帯魚なんですね。
いつでもお目にかかれるような存在ではなく、不定期に他の熱帯魚などに入り混じって輸入されてくることがある、いわゆる「珍カラ」です。
なので、なかなか見る機会が少ないかもしれませんが、輝くような銀色の熱帯魚に興味があるという方には是非チェックしていただきたい種類です。
ここでは、オジョロジョ・テトラの飼育方法や導入時の注意点についてご説明していきます。
オジョロジョ・テトラについて
オジョロジョ・テトラは、ペルー原産の小型カラシンの仲間です。
別名に、「ペルーレッドアイカラシン」、「ペルーハイフィンテトラ」というものがあります。
一見、白く濁ったような色彩にも見えますが、明るい場所では輝くようなホワイト~シルバー色が非常に良く映えて美しい姿が見られます。
まさに、高級アクセサリーなんかに使われるホワイトゴールドって感じの色彩ですね!
オジョロジョ・テトラは、現在は輸入量が非常に少なく、ペルー便でわずかに入ってくる程度なので、いつもショップでお目にかかれるような種類ではない「珍カラ(珍しいカラシン)」と呼ばれるカラシンなんですね。
体長の割に目が大きく、目が赤く染まっていてカラーバランスが非常に良い熱帯魚です。
オジョロジョ・テトラ=モンクホーシャ・メログランマとして紹介されることが多いのですが、モンクホーシャ・メログランマは目が赤くならない為、別種ではないかと言われています。
目も赤くならないタイプもいるのか、完全に別種なのかは定かではありませんが、とにかく両者は似たもの同士なんですね。
オジョロジョ・テトラの飼育データ
- 体長:約4cm
- 水質:弱酸性~中性
- 水温:22℃~26℃
- 寿命:2年~3年程度
オジョロジョ・テトラは、体長が最大で4cmほどの小型の熱帯魚です。
基本的に性格は温和ですが、時折、攻撃的なところを見せることがあります。
個体差によっては気性が荒いものもいるとされますが、大抵の場合は他の同サイズとの熱帯魚と混泳が可能です。
水質の変化に弱い熱帯魚
オジョロジョ・テトラは、水質の変化に神経質な面があります。
特に導入時の水合わせは時間をかけて行うようにしなくてはいけません。
オジョロジョ・テトラが好む水質(pH値)は弱酸性です。
水草水槽に良く使用される「ソイル」には、強制的に水質を弱酸性の軟水に傾ける作用があるので、オジョロジョ・テトラ飼育には最適なアイテムとなります。
また、マジックリーフなどでブラックウォーターを作るのも有効です。
オジョロジョ・テトラは高水温が苦手
オジョロジョ・テトラを飼育する水槽では高水温に注意しなくてはいけません。
適温を26℃までとし、どんなに高くても28℃以下で抑えるようにしましょう。
真夏の暑い日は、水温が急上昇することが多いので、高水温対策が絶対的に必要となります。
水温を冷ます器具としては、専用クーラーがありますが、電気代が高いのと、音がうるさい、高温を発生させるなど色々と問題があることから、エアコンを付けっぱなしにしておいた方が経済的な場合が多いです。
また、簡易用のクールファンも夏場はとても役に立ちますので持っておくといいですよ!
オジョロジョ・テトラの餌
オジョロジョ・テトラは、人工飼料をよく食べてくれるので餌の心配は全くないでしょう。
人工飼料の他に、乾燥のイトメや、生餌も好んで食べるので、たまには違った餌も食べさせてあげるといいかもしれませんね。
小型の熱帯魚なので、生餌はブラインシュリンプがお勧めです。
オジョロジョ・テトラの繁殖
繁殖例は全くありません。
難しいのかもしれませんが、それ以前に流通量が少なく、飼育した人自体が少ないのでほとんどデータが無いんですね。
もし、繁殖に成功したという方がいましたら、コメント欄にメッセージを頂けると嬉しいです!
さいごに
明るいホワイト、そして銀色に輝く姿は、まさにホワイトゴールドといった高級感のある色彩です。
水草レイアウトに複数で泳がせれば、コレまさに絶景!
なかなかお目にかかれない「珍カラ」ですが、もし機会があればオジョロジョ・テトラを導入するのもいいですね!