自然採取した流木を水槽内に入れて使用することは可能?使う前に行うことや注意点について

流木・石・岩

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アクアリウムのレイアウトに欠かせないアイテムの一つに「流木」があります。

僕は釣りが好きで休日なんかはダムや渓流へ行くことがあるのですが、良い感じの流木が落ちているとついつい手に取って見てしまうクセがあるんですね。。。

「コレ水槽にいれたらいい感じかも」なんてことを考えたりするのですが、釣りしていると結構いい流木が落ちているのが目に付きます。

ただ、落ちているものをそのまますぐに水槽内に入れて使用するのは、さすがにNGです。

ここでは、拾ってきた流木の使い方や注意点などご説明していきます。

 

自然採取のメリット

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流木は天然素材ですから、似たようなものはあっても、全く同じものが二つとして存在しないものになります。

そして、大きいものではかなり高価ですよね。

自然採取すれば、当然お金はかかりませんし、自分の水槽レイアウトを想像してそれに合った大きさや形のものをGETすることができます。

とはいっても、そうそう都合よく自分好みの流木が落ちているとは限りませんが・・・。

 

自然採取の流木の使用法と注意点

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自然採取してきた流木を思料するにあたっての大きな問題点は以下のような点が挙げられます。

  • しっかりした流木じゃないとボロボロ崩れる
  • 細菌や寄生虫が入っている
  • 水カビがくっ付いている
  • 水に沈まない
  • アク抜きが必要

 

流木はしっかりした丈夫なものを選ぶ

自然採取で流木を拾うときの注意ですが、落ちている流木は中がスカスカだったり、もろくなっているものも多々落ちています。

そもそも、いつからその場所に落ちているのかも分からないものですから、中には触っただけで表面がボロボロ崩れたり、すぐに真っ二つになるといった流木もあります。

そういった流木を使用してしまうと、水槽内でも次第に崩れてすぐに使い物にならなくなるでしょう。

ですので、流木を選ぶときはズッシリとしたものや、丈夫なものだけど選ぶようにしましょう。

あと、流木は川とかダム以外にも、海にも大量に落ちています。

むしろ、海に落ちている流木は結構な良型が多いのも事実です。

ただし、淡水の水槽に入れる場合は海に落ちている流木は使わない方が無難かもしれません。

100%ダメとは断言できませんが、その流木にしみ込んだ塩分を完全に抜かなくては、水草や生体に悪影響を及ぼします。

なので、淡水の水槽に入れる場合は、採取場所はダムや、水のきれいな川の上流とかが良いでしょう。

 

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流木に入り込んだ菌や寄生虫について

拾ってきた流木には細菌が付着している恐れがあり、水の中に落ちている流木とかは寄生虫や虫などが入り込んでいることが多くあります。

水道水を汲んだバケツの中に入れておくと、どこから出てきたんだと思うような数の虫がバケツの底に沈んでいるのをよく見ます。

これらを除去するときは、水道水の浸けておくか、一番早いのは鍋に入れて煮るといいです。

まちがっても、殺虫剤とか洗剤を使用してはいけません。

 

水カビがくっ付いている場合もある

流木を拾っていると、ハッキリと目で見て確認が取れるような白いカビが付着している場合があります。

簡単に取れたりしますが、水カビが出来ている流木は浸食が進んでいてモロい場合が多いです。

また、取ったつもりでも微量のカビが残っていて、それが生体の水カビ病の発生原因とさせてしまう恐れもあるので、カビが付いている流木は選ばない方が無難です。

 

流木が・・・水に沈まない

流木を使用するときに、この「水に沈まない」というのは結構な問題でして。。。水槽内にセットしようとしてもプカァ~っと水面に浮いてしまうってこと、自然採取の流木ではよくあります。

なので、その流木が沈むのかを確認する必要があります。

たとえ沈まなかったとしても、水を入れたバケツに入れて時間が経てば沈むようになってきます。

すぐに沈めたい場合は、煮てしまうといいでしょう。

ただし、時間が経っても沈まない、煮ても沈まない流木は、恐らく今後一切沈んでくれない流木である可能性があります。

そんなときは石でも巻き付けて強制的に沈むようにさせるしかないでしょうね。。。

あと、、、実際に僕が自然採取した流木を使用したときにあったのが、ギリギリ水に沈む(ゆっくり沈んでいく)ようなやつは、水草を取り付けると浮力がUPして、全く沈んでくれなくなるってこともありました。

こういった流木も、見えずらい場所に石などの重りをつけて沈むようにしないといけないかもしれません。

 

アク抜きも忘れずに

流木を水に入れておくと、水槽内の水が茶色く変色するときがあります。

これは流木から流れ出るアクによるもので、使用前に出来るだけアク抜きの処理を施しておきたいところです。

アクはバケツに水を入れて、その中に流木を浸しておくだけでも大丈夫です。

水を交換しながら、アクが出なくなったのを確認して使用するといいでしょう。

ただし、水でアクを抜くのは結構時間がかかります。

もっと、一瞬でアク抜きしたいという方は、流木を煮るといいでしょう。

そう、流木を煮れば「殺菌」「沈水化」「アク抜き」が同時に出来てしまうんです!

なので、自然採取してきた流木は極力、1時間くらい煮たててから使用することをお勧めします。

鍋に入らないような大きい流木では、大きいバケツや場合によっては浴槽・・・で念入りな手入れが必要です。

水草レイアウトでの使用だけならまだしも、熱帯魚やエビなどの生体を飼っている水槽で、自然採取してきた流木を使用するときはかなり気を使わなくてはいけません。

「これでもか!」というくらい、入念に手入れしてから使用するよう心がけましょう。

どうせ自然採取で流木を拾いに行くなら、ショップではなかなか手に入らないようなものを手に入れたいですね!

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