観賞魚を飼育するには「水質の管理」が必要不可欠というのは言うまでもありませんよね!
その為、生体にとって棲みやすい水質を作るための「水質調整剤」などの液体や「活性炭」といった固形の商品など、実に多くモノのが各メーカーより販売されています。
そんな中で、あまり聞いたことが無いと思いますが「モンモリロナイト」という鉱物をご存知でしょうか。
水を綺麗にする鉱物といえば、ゼオライトが有名どころだと思いますが、このゼオライトは活性炭の約30倍の吸着力がある強力な鉱物として知られています。
他にも電気石と呼ばれる「トルマリン」なんかも、ミネラル分の放出や水質向上に役立つ鉱物としてアクアリウムで利用されることが多々あります。
このように、自然界に存在する鉱物の中には、ただその破片(石ころor粉末)を入れておくだけで水質向上が見込めるものがあるんですね。
モンモリロナイトもその一つで、自宅に設置した水槽内~屋外に設置しているビオトープまで幅広く活用できる水質向上の鉱石として利用されているんですね。
以下では、モンモリロナイトの効果とメリット、デメリットについてご説明していきたいと思います!
モンモリロナイトとは?
モンモリロナイトは、ベントナイトという鉱物を主成分とする粘土鉱物の一種で、産地であるフランスのモンモリヨンからこの名前が由来しています。
実はかなり身近なものに使用されている鉱物でもあり、有名なものでは女性が使用する化粧品に欠かせない成分となっています。
つまり、女性の肌にとって嬉しい成分がぎっしりと詰まった鉱物なんですね(笑
そんなモンモリロナイトですが、アクアリウムでもよく使用される鉱物として知られます。
まず、モンモリロナイトは水に入れると何倍にも膨らむという「膨潤性」という珍しい特徴を持つ石です。
そして、陽イオンなどを吸着する効果があるんですね。
水槽では、悪臭や濁りの除去に役立つという効果があるんです。
主成分であるベントナイト自体は、1000の用途を持つ粘土といわれるほど有能な存在で、化粧品以外にも建築や医療、食品添加物など多岐にわたって利用されています。
化粧品に使用されているだけあって、観賞魚の飼育水槽にも安心して使用することが出来るんですね。
モンモリロナイトのメリット
- ミネラル分の補給
- 嫌な臭いを防止
- 白濁りを除去
モンモリロナイトは、透き通るような”ピカピカの水”を作り出したり、嫌なにおいを吸着する効果があります。
使用すれば、使用前よりも確実に水が綺麗になるとまで言われるほど浄化能力が高い鉱物であることが分かります。
ただ、モンモリロナイトの効果で最も着目して頂きたいのが「ミネラル分の補給」という所です。
前々からモンモリロナイトは、ビーシュリンプの飼育に最適な鉱物であるといわれています。
というのも、モンモリロナイトから溶け出すミネラル分(カルシウム、マグネシウム、鉄など)が、エビの「甲殻および骨格の形成」に非常に効果的で、実際に使用している方からの評価も高いことから如何に優れた能力を発揮してくれるかが伺えます。
モンモリロナイトとは、まさに「ミネラルの添加剤」そのものなんですね!
なので、ビーシュリンプ(レッドビーシュリンプとかも)を飼育しているorこれから飼育しようとしている方には、是非オススメのアイテムといえるでしょう。
使用方法は、直接水槽内にいれて使うことも出来ますが、鑑賞的に見えない方がいいという方は、フィルター内に濾過材と一緒に入れればOKです!
直接入れて使える万能の鉱物なので、屋外に設置するビオトープにも気軽に使うことが出来ます。
特にビオトープでは、室内飼育のように濾過能力の高いフィルターなんかを設置することが出来ないので、こういった水質を綺麗にしてくれるアイテムはかなり役に立つんですね!
モンモリロナイトのデメリット
モンモリロナイトの名前の由来は、産地であるフランスの地名だと上で書きましたが、実際には世界各国で産出される鉱物となっています。
そして、産出地によって成分にバラつきが見られる鉱物なんですね。
言い換えれば、商品によって品質にバラつきが目立つモノということです。
モンモリロナイトは「ナトリウム型モンモリロナイト」、そして「カルシウム型モンモリロナイト」などが存在し、ミネラル放出にそれほど優れていないが、アンモニアや亜硝酸といった有害物質を吸着する力が非常に強力なもの、その逆もあり、、、など同じモンモリロナイトでも効果に差があったりします。
それだけに、購入する前に説明書をしっかりと確認して「どのような効果が見込めるのか」という表記を見るようにした方がいいです。
また、一気に多くのモンモリロナイトを使用すると、生体に影響を及ぼすことがあるので、必ず商品の説明欄に書かれている水量に対しての分量を確認してから使うようにしましょう!
熱帯魚や、ビオトープ(メダカや金魚)に使用する場合は、表記に書かれている分量よりも少ない量を入れて、生体の様子を見ながら徐々に足していくのもオススメです。