熱帯魚を購入する時は、体色(自分好みの色)、カッコいいor可愛い(見た目)、珍しい(レア魚)など、人それぞれ選ぶポイントがあると思います。
上記のように熱帯魚選びのポイントは多々あるかと思いますが、その中でも特に「カッコいい」熱帯魚が欲しいという方にお勧めしたい種をここではご紹介していきたいと思います。
その熱帯魚というのが「ロイヤル・ファロウェラ」といって、コケ掃除で有名な「オトシン・クルス」によく似た見た目をしているのですが、オトシンよりもずっと大きく、プレコのように各ヒレがビックリするくらい大きく伸長するのが特徴なんですね。
まさに、プレコとオトシンを合わせたような感じで、とにかくカッコいいの一言です!
ここでは、ロイヤル・ファロウェラの飼育方法や導入時の注意点についてご説明していきます。
ロイヤル・ファロウェラについて
ロイヤル・ファロウェラは、パナマやエクアドル、コロンビアなどの中南米~南米にかけて生息が確認されているストゥリソーマに属する熱帯魚です。
古くから親しまれているポピュラーな熱帯魚ですが、「ストゥリソーマ・アウレウム」、「ストゥリソーマ・フェスティバム」、「ストゥリソーマ・パナメンセ」などが総じてロイヤル・ファロウェラと呼ばれています。
というのも、これらの種の判別は非常に難しく、個体によっては全く見分けがつかないんですね。。。
つまり、一言でロイヤル・ファロウェラという名前で流通しておりますが、実は複数の種類が混ざった総称なので、個体ごとに若干の違いがみられる場合もあるんですね。
とは言え、このカッコいいシルエットはどの種も変わりなく持っているので、この違いはそれほど気にするようなものではないでしょう。
ロイヤル・ファロウェラの特徴は、なんといっても大きく発達する「ヒレ」です。
大きく発達ヒレは、「背びれ」「胸ビレ」「尾ビレ」の3か所で、上に突き出すように伸長する背ビレがカッコいいです!
また、尾ビレの上部が長く伸長し、他の熱帯魚ではなかなか見られないような魅力も持ち合わせています。
このカッコいいシルエットは、「高級スポーツカー」や「戦闘機」と例えられることも。。。
体長は20㎝前後といったところなので、中型のカッコいい熱帯魚をお探しの方にはうってつけの存在になるのではないでしょうか!?
ロイヤル・ファロウェラの飼育データ
- 体長:20cm
- 水温:20℃~25℃
- 水質:弱酸性~中性
- 寿命:5年以上
- 参考価格:1匹あたり1500円~2000円ほど
ロイヤル・ファロウェラは、体長が最大で20cmほどまで成長する中型の熱帯魚です。
性格は非常に温和な熱帯魚で知られ、同種同士を複数で飼育することも出来ますし、同サイズ程度で温和な種であれば多種とも混泳が楽しめます。
初心者でも容易に飼育ができる熱帯魚なので、中型サイズ(20cmほど)の入門魚としても最適です。
早期に人工飼料に餌付けさせよう!
ロイヤル・ファロウェラは、オトシン系と同じ問題がありまして、、、それは「餌付け問題」です。
オトシンと同じように、水槽内に発生するコケを食べるような草食性の強い熱帯魚でして、他の餌はなかなか口にしないということも多い魚なんですね。
なので、水槽内に発生するコケといっても、基本的に水質が安定していない時などに発生する茶ゴケ程度しか食べない為、餌不足に陥ることがあるんです。
これを回避するには、導入当初から人工飼料の餌付けが必要になってくるという訳なんですね。
人工飼料はプレコやコリドラスに与えるような、タブレットタイプで沈下性の餌が理想です。
水槽にポンッと餌を入れたらすぐに吸い付くように食べてくれる個体もいれば、、、全く見向きもしない個体もいます。
恐らく、すぐに人工飼料に餌付いてくれる個体は、ショップで販売されていた時すでに人工飼料に餌付けされていた可能性もあるので、購入前に「餌は何を与えているか」「人工飼料に餌付いているか」を確認したうえで購入するのも一つの手です。
というのも、全く見向きもしない個体の場合は、餌と認識するまでフルシカト状態が続くので厄介なんです・・・。
ただ、生餌を好んで食べる熱帯魚なので、どうしても人工飼料に餌付かない場合は「冷凍アカムシ」を与えると、すぐに食べてくれるケースが多いです。
全く餌を食べなくて困った・・・という時は、最初は冷凍アカムシと人工飼料を併用して与え、人工飼料を口にするようになったら完全に人工飼料に切り替えるという方法がオススメです。
ロイヤル・ファロウェラは「水流」の強い環境が好き
ロイヤル・ファロウェラは、プレコのように水流が強く、そして溶存酸素の多い環境を好む熱帯魚です。
なので、水槽内の一部分でいいので水流が強くなる場所を作ってあげるのが理想です。
フィルターの排水口を横に向けて水流を作るなど、そんな感じになるかと思います。
そして、水流の強い場所にピタッと留まっていられるように、流木を設置してあげるのがオススメです。
ロイヤル・ファロウェラの繁殖について
ロイヤル・ファロウェラは、水槽内繁殖が比較的容易な熱帯魚で知られています。
成長した個体ではオスとメスの判別も簡単で、オスは口元にヒゲが生えるのに対し、メスにはこれがありません。
複数で飼育していたら、気が付いたら産卵していたという情報が多々あることから、繁殖はそれほど難しくないことが伺えます。
確実に繁殖を成功させたい場合は、ペアを別水槽に移して飼育するといいでしょう。
産卵後はオスが卵を守る役割を果たします。
孵化した稚魚は非常に小さいので、ブラインシュリンプを沸かして与えるのがオススメです!
さいごに
ロイヤル・ファロウェラは、ちょっと大きめで、「とにかくカッコいい姿」を持つ熱帯魚なんですね。
体のスマートさに対して、ヒレが大きく成長し、それでいて長く伸長するという珍しい見た目の持ち主でもあります。
上に伸びる「背ビレ」、そして「尾びれ」、、、横にシュッと伸びる「胸ビレ」を持つ姿から、どの角度から見ても「カッコいい!」と思えるような魚です!
中型でカッコいい見た目の熱帯魚をお探しの方は、是非「ロイヤル・ファロウェラ」をチェックしてみてくださいね!