メダカのビオトープに「落ち葉」や「枯れ葉」を用いることは良くあるようですね。
というのも、ビオトープは屋外に設置することがほとんどですから、当然、季節によっては暑さや寒さなど外部の気温に大きく左右されますよね。
大きな問題は猛暑と極寒の季節。。。
その極寒の冬を越す、、、つまり越冬のために使用されているケースを多々目にします。
ですが、落ち葉をビオトープ内に入れるメリットは他にもあるんですね!
それは、メダカに適した「水」にするのと、稚魚の餌になる微生物を豊富に発生させてくれるという事なんですが、僕が実際にビオトープでメダカを飼育してみて思ったのは、こっちのメリットの方が大きいと感じています。
以下では、メダカのビオトープに落ち葉や枯れ葉を入れるメリット、そして注意点などについてご説明していきたいと思います。
メダカのビオトープについて
メダカといえば、日本に生息する淡水魚のため屋外飼育が出来、専用のビオトープで飼育する方も非常に多いかと思います。
室内の水槽とはまた違った、見るからに自然って感じの見た目が良いですよね!
水槽とは違って上から覗く感じになるので、水面から飛び出る背の高い水草(水上でも育成可能なタイプ)や浮き草を上手く利用することによって、遠くから見ていても観賞価値は非常に高いものに出来ます。
メダカの飼育方法としては、もはやビオトープは外せない存在ですよね!
メダカのビオトープは、屋外に設置するが故に、真夏の灼熱地獄・・・、そして真冬の極寒地獄に晒されることにもなります。
これはまあ、地域によっても結構変わってくるかと思いますし、そもそもそういった地域では置き場所も工夫されているかもしれません。
ただ、メダカは非常に丈夫で氷が張らなければ、普通に越冬できる魚なんですよね。
あんなに小さいのに生命力はものすごく強い!
その極寒地獄を容易に越すために、落ち葉を敷いてあげるというのが有効?だと言われていますが、上記でも書きましたが落ち葉のメリットは他にあると思っているんですね。
それは、、
- 殺菌・抗菌作用
- 稚魚の餌を発生
下記で、一つずつ詳しく説明していきますね!
殺菌・抗菌作用について
これに関してはメリットとデメリットもあるのでその点も詳しく書いてみますね!
まず、自然界では川に落ち葉や木が倒れ(倒木)ることによって、「ブラックウォーター」と呼ばれる水質が作り出されます。
熱帯魚用の流木を水に浸けていると、茶色く着色されますよね?
まさにあれがブラックウォーターと呼ばれるものなんですね。
これは、タンニンやフミン酸という成分が溶け出すことで作れれるのですが、水質を弱酸性にする効果、そして強い殺菌作用があるんですね。
ですが、一般的にはメダカは中性~弱アルカリ性の水質を好むとされています。
※弱酸性でも余裕で飼育は出来ますが。。。
ですが、枯れ葉くらいのモノであれば、大量に入れない限りそれほどpH値に作用することはありません。
一番注目すべき点は、「抗菌作用」や「殺菌作用」をもたらしてくれるところにあります。
これは、ブラックウォーターに含まれているタンニンと呼ばれる成分がもたらす効果で、その中で飼育している魚の病気や感染症のリスクを大幅に軽減できることでも知られています。
熱帯魚飼育でも、マジックリーフなどの枯れ葉を用いたり、水質調整剤で意図的にブラックウォーターを作り出す場合もあるくらいですからね。
飼育の基本は「健康」とも言えますから、そういった意味では落ち葉は、この健康維持に役立つと言えるんですね!
稚魚の餌を発生させる
落ち葉は水に入れておくとバクテリアによって分解され、そこには様々な微生物が発生するんですね。
それは、メダカの稚魚~親魚にとって絶好の餌となります。
特に、稚魚育成にはかなり役立ちます!
僕が実際に試したものでは、落ち葉を入れたビオトープ内では、特になにも餌を与えなくても普通に稚魚が成長し、繁殖を繰り返し増えていっているのを確認しています。
そもそもビオトープ内には有機物が豊富に存在するので、それを食べているという可能性も大ですが、、、それらの発生に落ち葉が役立っているのは十分にあると思うんですね。
そういえば、稚魚の餌といえば「グリーンウォーター」といって、植物プランクトンが大量増殖することによって、水が緑色に染まる現象があります。
※アオコとは全くの別物です。
ブラックウォーターは、成分によって水が茶色に染まるのに対し、グリーンウォーターは、植物プランクトン(生き物)によって水が緑色になるんですね。
見た目的にはアレですが、グリーンウォーターもメダカ飼育には最適に水質とされ、意図的にグリーンウォーターを作り出す商品まであります。
・・・が、植物プランクトンは動物プランクトンに食べられてしまうという食物連鎖が存在するが故、濾過バクテリアが多かったり、動物性のプランクトンが多いビオトープ内ではグリーンウォーターは消滅してしまいます。
そういった意味では、エサ目的で落ち葉を使用するのは、稚魚育成の一つの方法としては有効だといえます。
落ち葉って何をどう使う!?
さっきから「落ち葉 落ち葉・・・」と書いていますが、具体的に何の落ち葉を使えばいいのって話ですよね・・・(汗
一般的にブラックウォーターを作り出すのに使うのは「落葉広葉樹」です!
有名どころで言うと、、、クヌギやモミジ(カエデ)とかでしょうか。。。
ブラックウォーターを作り出す「マジックリーフ」の多くは、モモタマナという広葉樹の葉を乾燥させたものなんですね。
当然、天然の素材の為、自分で拾ってきて使用することが可能です。
まだ青々している葉は、乾燥させることで使用することが出来ます。
使用するときの注意点ですが、使用する前に水に丸1日は浸けて、アク抜きをした方が良いでしょう。
というのも、アク抜きしないで多く入れてしまうと、水が茶色く色付いて見た目がちょっと・・・ってなる場合もありますし、酸性寄りに強く傾いてしまう恐れもあります。
あとは、拾ってきたばかりのモノは、何が付いているか分からないというのがありますからね。
水道水は「塩素(カルキ)」が入っているので、バケツに汲んでそのまま落ち葉を入れておけば強力な殺菌効果が期待できます。
すぐに使用したい場合は、熱湯で煮るのが手っ取り早いでしょう。
落ち葉(枯れ葉)は越冬目的になる!?
落ち葉をビオトープに入れる理由で検索したら、多くは「越冬」で使用する目的で使用されているのが多く見られました。
場所によっては極寒地獄のようなものですからね・・・。
氷が張るような地域では、場所を移動させたり、一時的に室内飼育に移行するなど、対策が必要な場合もあるかもしれません。
その対策の一つとして、上記で書いた落葉広葉樹の葉、柿の葉などの落ち葉を拾ってきて、ビオトープの底に敷くというものです。
これに関しては結構、賛否両論が多く見受けられまして・・・、「そもそも水温が低いから意味ない!」とか、「落ち葉が発行するときに発生する熱が越冬に役立つ」など、、、まあ僕自身、検証したことはないので全く分からない部分ではありますが、それっぽい理由としては、冬は動くと体力の消耗が激しいので、とにかくジッとしていた方が良い。。。
なので、落ち葉を入れることで隠れる場所が多く出来、メダカたちが安心して身を隠すことが出来、越冬するのに良い環境を作り出す。とのこと。
これに対して皆さんの意見はどうですかね??
落ち葉が越冬に役立つかどうかと言うは、正直僕も興味があるんですよね。。。
実際にやられて「こうした方がいいよ!」とか、「いや、こういう理由で意味無いんでは・・・」などの意見がありましたらどんどんコメント頂けると幸いです!