アクアリウムでは熱帯魚やエビだけじゃなく、カメ(亀)を飼育する方も多くいます。
飼育できるカメにも、水棲・水中タイプなど多くの種類が存在し、熱帯魚に負けないくらい”カメの飼育”は根強い人気があります。
祭りでは「金魚すくい」同様に、「カメすくい」でお馴染みのミドリガメなんかは、多くの方が見たことのある種ではないでしょうか。
僕は、祭りで取ってきたカメがキッカケで飼育を始めたのですが、皆さんの中にも同じような方がいるのではないでしょうか!?
カメの顔ってめちゃくちゃ可愛らしいですし、慣れれば人に懐いてくれて飼育するのが面白い生き物なんですね。
以下では、カメの飼育に最低限必要(あった方がいいもの)をご紹介していきます。
これからカメの飼育を始めようとお考えの初心者の方のご参考になればと思います!
目次
カメの飼育について
まず、カメを飼育するにあたって注意すべき点があります。
まず、寿命がかなり長い生き物であるという事、そして成長するとかなり大型になる種もいるという事です。
例えば、祭りなんかでよく見るミドリガメなんかは、いわゆる「手のひらサイズ」で小さくて可愛らしい大きさですよね。
ただ、ミドリガメは成長すると、最大で約30cmほどになり、寿命は30年ほどもあります。。。
まあ寿命は飼育環境に大きく作用されるのですが、普通に飼育していれば10年は余裕で生きます。
なので、カメの飼育には「ある程度、広い場所の確保」、そして長寿なので「最後まで面倒を見れる」という覚悟が最低限必要です。
どうしても飼育しきれない時は、購入したショップ(他のショップでもOK)で引き取ってもらいましょう。
生態系が崩れる恐れがあるので、間違っても近くの川に放すようのことの無いようにしてくださいね!
しかし、大きくて寿命が長いという事は、「大きさ=見ごたえ抜群!」、「長寿=ペットのように長く飼育できる」という魅力のある生き物という事でもあるんですね。
人懐っこくて見た目も可愛いので、お気に入りの一匹を大切に長く飼育できるのがカメの飼育の面白さだといえます。
飼育前の注意点
※一番身近なミドリガメ(アカミミガメ)は、2020年を目処に輸入や飼育が全面的に禁止されると言われています。
かなり前々から規制がかかるって話題になっているんですよね~(汗
が、環境省によると正確な時期はまだ不明とのこと。。。
もし仮に、規制がかかってから6カ月以内に許可を取れば、現在飼育している個体はそのまま飼育が可能となるそうです。
一番身近なカメであるミドリガメの飼育が出来なくなるのはちょっと寂しいですが、外来種が在来種を脅かしてしまう以上、仕方のないことであります。
これから、ミドリガメを飼育する方は注意が必要です。
飼育に最低限必要な装備について
以下では、カメの飼育に最低限必要なモノを1つずつ紹介していきますね!
鑑賞・飼育ともに楽しめるアイテムをピックアップしていきたいと思います。
水槽(必須)
まずは、カメを飼育する為の「入れ物」ですよね!
虫取りケースのような「プラケース」なんかでもいいですが、観賞面を考えると「水槽」が断然オススメです。
また、水槽には様々なサイズがありますが、陸地が必要なカメは高さがそれほど必要ではないので、「ワイド型」の水槽が使い勝手がいいですよ。
本格的な水槽を用いることで、レイアウトが自由自在に行えて観賞をより楽しむことが出来ますし、濾過フィルターなど外部的要素を取り付けることが出来るメリットもあります。
また、水量が多い方が水の汚れるスピードが遅いので、広々とした水槽での飼育はカメの健康維持にも繋がります!
また、水の蒸発を防いだり、ニオイが水槽内から出るのを防ぐ為には「フタ」を設置した方がいいでしょう。
※無くても飼育上、全く問題はありません。
砂利・サンド(必須)
水槽の底に砂利を敷きます。
砂利を敷くことで、自然の風景を再現し観賞的に良いだけじゃなく、カメも落ち付かせることができます。
カメの飼育には、カメ専用の砂利やサンドを選ぶようにした方が良いでしょう。
専用のものには、臭いの消臭効果があったり、水を綺麗にする役割があったりと、カメの飼育に特化されているものが多く出回っています。
照明器具(必須)
照明器具の有る無いでは、見た目に大きな差が出ます。
せっかく飼育するなら、美しい姿を見たいというのは当然のことですよね!
本格的なライトじゃなくても、何らかの照明器具を用いて水槽内を明るく照らすようにするといいでしょう。
ヒーター(必須)
カメの飼育に適した温度は、種類にもよりますが25℃前後の場合がほとんどです。
20℃を下回ると、食べ物を消化することが出来なくなってしまい(餌も全く食べなくなる)生命の危機に瀕するので、熱帯魚同様に「ヒーター」は必須アイテムとなります。
特に寒い季節なんかは絶対に無くてはいけませんよね!
ヒーターの選び方は、自宅水槽の「水量」から適切なW数のモノを選ばなくてはいけません。
例えば、水量の多い水槽にW数の小さい小型のヒーターを入れても、十分に機能が発揮できないことがあります。
なので、水量が多い場合は、カメ専用のモノじゃなくても良いので、熱帯魚専用のヒーターの中から選ぶといいでしょう。
※ヒーターのパッケージに、〇〇ℓ以下という表記が必ずあるので、それを目安にするといいですよ。
また、カメが火傷しないように安全カバーの付いたタイプ、付いていないものは別途でヒーターカバーを付けた方が安全に飼育が出来ます。
あと、注意としては、ヒーターには「サーモスタット(温度調節器)とヒーターが別」と、「サーモスタット内臓式」の2種類があります。
この温度調節器が内蔵されているタイプは、自分では水温を設定できなく〇〇℃固定と表記されています。
サーモスタットに連結するタイプは、自分で好きな温度を調節できる便利なタイプです。
・・・本来、サーモスタットに連結して使用するヒーターを、直でコンセントに繋いでしまうと上限知らずに水温が上がって茹で上がってしまうので要注意です(汗
フィルター(設置した方が良い)
カメは、餌をよく食べる生き物で排泄物が多く水が汚れるスピードがとても速いです。
なので、水質を綺麗に保つためにも濾過フィルターを設置するのが望ましいです。
濾過がしっかりと効いていると、嫌な臭いもしませんし、換水する回数を減らすことが出来るので飼育が楽になるというメリットもありますからね!
ただ、水量の多い水槽では濾過能力の高いフィルターを使用するのが望ましいですが、ある程度の「水位(水の高さ)」も必要になります。
水槽であれば、簡単に水位を調節できるので、カメ飼育には「水槽」がお勧めなのはこういった理由からなんですね。
ちなみに、ある程度の濾過能力を求めるなら壁掛けフィルターとかがお勧めで、超本格的なら外部式フィルターがお勧めです。
合わせて濾過に関しての知識も必要になります。
亀の足場・陸地(必須)
カメには、甲羅を干すための休憩場所、、、つまり日向ぼっこをする場所が必要です。
「カメの島」なんかで検索すると、いろんな商品があるので、自分の水槽に適したものを入れてあげるといいでしょう。
この島の一番高い平面の部分だけは、水面から顔が出ている状態にするといった感じです。
水位が高く、高さが調節しずらい場合は、砂利を厚くして高さを調節する方法もありますが、吸盤で水槽のガラス面にくっ付けるタイプの島もあるので、そういったタイプを使用すると便利です。
水質調整剤(必須)
カメにとって良い環境を作り出す「水質調整剤」、特に「カルキ抜き」は絶対に必須アイテムとなります。
カルキとは水道水に含まれる「塩素」で、生体にとって超有毒な物質なんですね。
なので、しっかりとカルキを抜いてから水槽内に水を注ぐ必要があるんですね。
「テトラ レプトセイフ」と言う商品は、カルキ抜きに加え、亀の飼育に適した成分が一つにまとめられているので使い勝手が良くオススメです。
餌(超絶必須)
カメの餌は、人工飼料をメインに与えるのが良いです。
と言うのも、人工飼料にはカメに必要な栄養素がバランスよく入っており、美しく、そして丈夫に成長できる成分が考えられて作られているんですね。
他にも、冷凍アカムシなんかは栄養豊富ですし、喜んで食べるので定期的に与えるのもいいですね!
以上が、カメをしっかりと飼育する上で最低限必要なアイテムとなります。
これに加えて、流木を設置したり、水草をいっぱい茂らせる「水草レイアウト」でカメを飼育するのも面白いです。
まずは飼育してみて、ある程度、飼育に慣れてきたら色んなレイアウトに挑戦してみるのもいいかもしれませんね!