アクアリウムで飼育する熱帯魚には、多くのカラーバリエーションが存在し、色鮮やかだったり、逆に地味で落ち着いた感じのタイプなど数えきれないほどの種類がいます。
一見、地味そうに見えても、なんとなく魅力的な種っていますよね!?
決して派手さは無いけど、部分的に鮮やかな色彩が見られる種とかは、まさにそんな感じの魅力があります。
そんな魅力を持つ熱帯魚を一種。。。
それは、カラシン科の熱帯魚に「モンクホーシャ」という、目が鮮やかな「赤」、そして尾びれに「黒」の模様を持つ魚です。
体色はそれほど特徴のある魚ではありませんが、この一部分だけに「色」を持つことで、全体的に美しく見える魅力的な熱帯魚なんですね!
ここでは、モンクホーシャの飼育方法や導入時の注意点についてご説明していきます。
モンクホーシャについて
モンクホーシャは、ブラジルのパラグアイ川やウルグアイ川流域に生息する、カラシン科の熱帯魚です。
「モンクホーシャ」とは属名ですが、この種を代表する魚として古くから親しまれ、属名がそのまま呼び名となっています。
ちなみに、目が赤いカラシン科の熱帯魚であることから、「レッドアイ・テトラ」とも呼ばれています。
ほぼ同じだろ、、、ってネーミングで「レッドアイ・カラシン」という種がいますが、これは完全に別種なので混合しないよう注意しましょう(笑
真っ赤に染まる目があまりにも特徴的で美しい熱帯魚で、尾びれの付け根には真っ黒な模様が入ります。
体色はグレー調で、特に特徴はありませんが、全体的に体高が高く、綺麗な小判型をした珍しい体形をしたカラシンなんですね。
前方に目の赤色が映え、後方に黒色とカラーバランスが非常に良い熱帯魚で、色彩の美しい熱帯魚とはまた違う魅力が楽しめます。
派手、、、というよりかは、全体的に落ち着いた感じ(シックなカラー)で、部分的に綺麗という、なんとも上品な見た目といえます。
複数匹で群泳させると、赤い目が映えて美しい水槽になります!
モンクホーシャの飼育データ
- 体長:6cm
- 水温:22℃~28℃
- 水質:弱酸性~中性
- 寿命:3年~5年
- 参考価格:1匹あたり200円前後
モンクホーシャは、体長が最大で6cmほどまで成長する、小型の熱帯魚です。
成長するにつれて気性がやや荒くなるので、混泳させるときには注意が必要です。
まず、モンクホーシャはヒレを齧る(かじる)習性があるので、泳ぎがゆったりで、ヒレの長い種との混泳は避けるようにしましょう。
上記に当てはまらない種で、モンクホーシャよりも一回り以上大きな熱帯魚とは問題なく混泳が出来ます。
動きの素早い熱帯魚は相性が良いので混泳魚にオススメです。(同じカラシン科とか。。。)
同種同士でも問題なく群泳できますが、やや広めのスペースを確保し、水草を多く植えるなど隠れる場所が多いレイアウトで混泳や群泳をするのが理想となります。
丈夫で水質にもそれほど敏感ではないので、初心者でも簡単に飼うことが出来る、赤目が光る美しい熱帯魚です!
モンクホーシャは草食性の強い!?
モンクホーシャは、水草の柔らかい部分や、新しく生えてきた新芽を食害することがあります。
草食性が強いのか、かじる癖があるのか、どちらにせよ柔らかい水草はボロボロにしてしまうことがあるんですね。
なので、モンクホーシャを飼育する水槽には極力、葉の柔らかい水草を大量に使用するのは避けた方が無難です。
ただ、この美しい目を持つモンクホーシャは、水草レイアウトに泳がせてこそ映える熱帯魚なので、食害されずらい水草を上手く使って水槽内に茂みを形成させるのが理想ですよね。
そうすれば、隠れ家も多く出来ますから、同時に上手く混泳させられる水槽が出来上がります。
モンクホーシャの繁殖について
モンクホーシャは、水槽内繁殖が比較的容易といわれ、繁殖例も多く存在する熱帯魚です。
オスとメスの区別は難しいですが、発情したオスはメスを追いかけまわす行動が見られ、メスは抱卵のため太って見えるので、繁殖間近になれば外見からある程度は分かるかもしれません。
カラシン科の熱帯魚に多い、「バラ撒き型」という繁殖形態を持ち、卵を撒き散らすように産み落とします。
なので、確実に繁殖を狙うなら、成熟した複数のモンクホーシャをウィローモスなどを敷いた繁殖用水槽に移し、産卵を確認したら卵が食べられないよう親を元の水槽に戻すといった感じが良いでしょう。
さいごに
モンクホーシャは、色彩にコレといった特徴はありませんが、全体的に体高のある珍しい体形をしています。
そして、この魚一番の特徴である「赤い目」が目立ち、水草レイアウトに泳がせるとさらに映えて美しいです。
「シックな中に派手さあり!」といった熱帯魚なので、落ち着いた感じの姿で、、、でも美しい部分を持ち合わせる上品な魚を水槽内に取り入れたいという方にお勧めの種です!