メダカは、今は泳ぐ宝石と称されるほど美しい改良品種が多く作出される時代となっていますが、世界中を見渡すと、グッピーとかプラティ、アフリカンランプアイ、ノソブランキウスと言ったように、もとから宝石のように美しい種がたくさん存在する魚でもあるんですね。
比較的最近ですが、「オリジアス・ウォウォラエ」という、美しすぎるメダカが突然発表され、アクアリウム界を騒がせたことがありました。
オリジアス・ウォウォラエは、普通のメダカのように繁殖も容易に楽しめるため、自宅水槽で増やすこともできます。
その色彩は、世界一美しい熱帯魚と称されることのあるノソブランキウスに近いものがあるほど綺麗な体色が見られるんですね!
ここでは、オリジアス・ウォウォラエの飼育方法や導入時の注意点についてご説明していきたいと思います。
目次
オリジアス・ウォウォラエについて
オリジアス・ウォウォラエは、インドネシアに生息するメダカの仲間で、2010年の7月に突如輸入されてきた比較的最近になって発表された品種なんですね。
体色は光沢のあるメタリックブルー~パープルで、強く輝いているように見えて、とにかく美しいメダカなんですね!
個体差がありますが、エラ付近の色彩がシルバーに輝くなど、個体によって発色範囲に違いが見られます。
さらには、胸ビレと尾びれの上下が鮮やかなオレンジ~赤、腹部から喉元にかけては真っ赤に染まります。
全体的に見て「青×赤」の映えるカラーバランスが非常に綺麗なメダカとなります。
この息をのむほど美しいような発色はオス個体で、メスはちょっと地味な体色をしています。
なので、オスとメスの判別が容易に付き、ショップではペア売りされていることも多いので、繁殖を狙った飼育がしやすいメダカです。
新しい品種なので、それほど多く出回っている種ではありませんが、この美しいオリジアス・ウォウォラエをベースに、さらに美しい改良品種が作出されていくかもしれませんね。
オリジアス・ウォウォラエの飼育データ
- 体長:4cm
- 水温:20℃~25℃
- 水質:中性~弱アルカリ性
- 寿命:3年前後(推定)
- 参考価格:1ペアで1500円前後
オリジアス・ウォウォラエは、体長が最大で4cmほどの小型の熱帯魚です。
とても温和な性格なので、混泳に適した熱帯魚でもあります。
ただ、繁殖を狙うときは混泳はせずに、同種だけで飼育するのが望ましいです。
pHが低くなりすぎなければ、弱酸性での飼育も可能なので、水質を強制的に弱酸性に傾ける「ソイル」を敷いた水草レイアウトでも普通に飼育が出来ますよ!
これだけ美しい魚ですから、水草レイアウトで泳いでいる姿を楽しみたいですよね。
綺麗な水を好むので小まめな換水を!
オリジアス・ウォウォラエは、水質に少し敏感な熱帯魚で、硝酸塩濃度が低い環境を好みます。
通常、濾過の効いている水槽では、超有害物質のアンモニアを亜硝酸に変換し、亜硝酸をそれほど害のない硝酸塩へと変換するという「生物濾過」のサイクルがあります。
で、この硝酸塩は換水によって外に出し、濃度を低くする必要があるのが普通です。
なので、オリジアス・ウォウォラエをしっかりと育てるためには、まず濾過がしっかりと効いている環境であることと、小まめな換水を心がける必要があるんですね。
オリジアス・ウォウォラエ自体が小さい魚なので、比較的小さめの水槽でも飼うことが出来ますが、水量が少ないと水の汚れるスピードも速いので、水量の多い水槽で、濾過能力の高いフィルターを使用すれば、容易に飼育することが出来ます。
ペアで繁殖を楽しむなら、全ての長さ(横×縦×高さ)が同じキューブ型水槽は、小さくても水量が多いし、場所も取らないのでオススメです!
スレに弱い熱帯魚
オリジアス・ウォウォラエは、スレに弱い魚といわれます。
なので、流木や石などでレイアウトを作る時は、とがった部分が無いように注意した方が良いでしょう。
また、驚いた時に小さな隙間へ強引に入ろうとすることもあります。
その時に、体中が傷だらけになるという痛々しい姿になることもあるんですね(汗
隠れる場所の確保は作ってあげた方がいいですが、挟まってしまうような隙間は作らないよう注意した方がいいですね。
スレて傷が出来てしまうと、そこから感染症を引き起こす原因にもなるので、傷つかないレイアウト作りを心掛ける必要がありそうです。
オリジアス・ウォウォラエの餌について
人工飼料や生餌など、基本的には何でも餌付いてくれます。
特に、冷凍アカムシの食いつきはハンパないほどいいので、定期的に食べさせてあげたい餌です(笑
普段は人工飼料をメインに与えていれば問題はありません。
オリジアス・ウォウォラエの繁殖について
オリジアス・ウォウォラエは、水槽内での繁殖が容易な種です。
日本でもなじみ深いメダカ同様に、卵生メダカといってメスが卵をぶら下げている姿が特徴的です。
卵は粘着質で、水草や浮草の根などに付着されます。
卵は親に食べられてしまうことがあるので、見つけ次第に回収して隔離した方が安全です。
また、この繁殖期に現れる婚姻色が非常に美しく、一番きれいな姿が見られます。
飼育に繁殖行動、ともに満足させてくれるメダカですよ!
さいごに
オリジアス・ウォウォラエのメタリックブルーは、同種で群泳させても美しいですし、他の色の綺麗な熱帯魚を混泳させるのも面白そうですよね。
繁殖が容易なので、増やして種を繋ぐことも可能なので、メダカ好きにはうってつけの存在といえます。
とにかくメタリックブルーに輝く色彩が綺麗なメダカなので、光沢のあるブルー色が好きな方には、オリジアス・ウォウォラエは、是非オススメですよ!